アイドリッシュセブンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
そして、幕が上がる。運命の悪戯が噛み合い、アイナナ地上波デビューは大惨敗と終わった。仲間への情が精密機械の歯車を狂わせ、夢と笑顔を見せる『アイドル』の本分は伝わらない。
挫折を噛み締めながら、少年たちは前を向く。今宵道化のように、笑顔で涙を食い殺せ。
というわけで、積み上げたフラグとキャラクター性、展開を最大限に活かし、アイナナの足元に強烈な一撃を叩き込むエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
第2話で予測していた(あって欲しかった)挫折と羞恥、悔しさ、そこからしか生まれない本物の決意が、ディレイでやってきた感じもある。
あの9人ライブも、今回のデビュー失敗と同じくらい痛い出来事だったはずだが、当時のアイナナは笑顔だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
それは別に、彼らが強いから、というわけではない。『アイドル』の意味もファンの重みも、仲間の願いもただただ知らなかったから、彼らは心をもぎ取られながら笑えた。
自分が実質死んでいるかのような、失敗の重たい痛み。それに気づけない愚かさと軽さが、2話当時のアイナナの実態だったと、今にして思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
今回の失敗が重たく響くのは、何も知らない子供から、何も出来ないことを知った青年へと、アイドリッシュセブンが脱皮しつつあるからだ。それは痛いが大事だ。
失敗へのドミノは結構丁寧に積んであって、序盤の何処かうわっ付いた空気とか、兄弟の相剋とか、そこから生まれる可能性を信じきれない一織の頑なさとか、八乙女オヤジに追い込まれきった作曲家さんの大暴走とか、色々絡んでああなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
一番デカイのはおそらく、一織が(自己認識よりも遥かに)人情家で、当たり前の少年だったことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
彼は陸のことを、ダチとして気に入っている。でも、スーパー高校生の完璧な対応以外学んでこなかったから、普通の友達がどういうふうに話して、気遣いと親愛を露わにするのか判らない。
大事なダチで、運命を共にする『アイドル』の仲間だからこそ、陸が過去にとらわれているのが気に食わない。兄貴ばっかり見て、アイナナ(と自分)を見てくれないのが面白くない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
ロボット人間は、自分の中に芽生えたそういう感情をどう制御して良いのか、さっぱり分からないのだ。
挫折と再起を事前に知っていれば…三月のように負けがデフォルトの非才があれば、兄貴に陸をぶつけて変化を待つ選択も取れただろう。とにかくやってみて、ヤバければ自分が支える。そういうチョイスもあっただろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
でも、一織の中には成功体験しかない。計算し、分析し、理を積み上げて勝ちを取る。
それはフェスの舞台までアイナナを引っ張り上げた軌道を見ても、大きな強みだ。そういう観察眼が、陸の変化を見て取る優しさにも繋がってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
でも、スーパー優秀な自分のスタイルだけではすくいきれないものがあることを、一織はまだ知らない。それを思い知るために、今回のステージがある。
そもアイナナがフェスに出れたのは、TRIGGERとの奇縁、オヤジへの対抗札としてアイナナを買っている楽の後押し、そういう計算だけではない期待感という、計算できない要素が絡み合った結果。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
一織は当然、それを知らないであの舞台に立った。一人間の狭い視界で、運命の流れ全てを読み切れるわけがない
自分がちっぽけで、限界があって、仲間を思って頭が真っ白になってしまうほど優しいやつで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
一織は今回の失敗(を、仲間が適切にフォローしてくれたおかげ)で、自分に出会うことが出来た。アイドルのサクセスストーリーとしては重いミスだが、手に入れたものはとても大きいと思う。
一織の硬さは意識して描かれ、ある程度の反発を生むよう演出されてきた。意図的な壁が彼の前には二重三重に立っていて、計算だけでは泳げない複雑な世界も、思いの外ナイーブな内面も、到達できないよう描写が編まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
そこら辺が、クローズアップで彼の気配りによるカメラで、今回壊される。
※訂正 気配りによる → 気配りに密着していく
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
ここまでの一織は、あくまで客観で描かれている。内心何を考えて行動が出てきているのか。どういうつもりで、他人の生き様を操作しているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
それが見えないよう積み上げられてきたものが、ステージ上の内言(それはあまりにプロ意識に欠けた、優しくて悲しいミスだ)で壊れていく。
『冷たくてイヤなやつ』から、『当たり前の人間』へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
せき止められていただけに、ここで溢れ出す感情の量は多い。なにしろ一織自身が、自分自身をよく知らなかったのだから、俺たちだって知らない。
でも、よくよく考えればそれは当然だ。みんな歌に心震わせ、屈辱に涙する、当たり前の人間なのだ。
思えばアニナナ前半戦は、そういうことを思い知る旅路だったのかなぁ、と少し思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
キレイなお顔でみんな仲良し、都合の良いサクセスがどっさり積み重なる!
反発がないと言えば、嘘になる。
そしてその思いを具体的な描写で砕いて、当たり前の人間を見せることで、反発は推進力に変わる。
大和がみんなを見守る優しさを見せる度に、壮五が『いい子』から脱しきれない窮屈さに苦しむごとに、環がガキっぽい必死さで家族を求めるほどに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
俺はこの子達が好きになって、当然ツラやキラキラ力はぜんぜん違うけども、当たり前に隣りにいる当たり前のガキなんだなと納得できた。
今回一織が見せた弱さと優しさは、そういう共感を生み出す、最後のピースな気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
怜悧で、完璧で、都合の良いサクセスをアイナナに引き寄せるための装置。そういう物語進行上の都合の良さを引剥して、ただの一織を俺たち(と一織自身)に見せるためには、この苦い敗北が必要だったのだ。
一織が弱さで人間味を獲得したのに対し、ナギは強さで薄っぺらい似非外人キャラを薙ぎ払ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
しんどい時に笑える強さ。みんなに笑いを伝える強さ。TRIGGERが必死に仮面を付けて演じる『アイドル』の本分を、生粋の王子にして道化師たるナギは(考えてかナチュラルかは判らんが)体現する。
演じること。歌い、踊り、感情を動かすこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
それは演者の内面が絶対に表に出てしまうアクティングであり、同時に仮面を付けて冷静に踊りきらなければいけないハードな試練だ。
楽屋でトリガーが指摘していたように、ナギはあの舞台で唯一、『観客』を見ていた。不完全でも『アイドル』だった。
感情をむき出しにすれば、全てが解決するわけじゃない。優しさだって、夢への道を塞ぐ障害になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
一織が体現したステージの難しさと、ナギが演じた王子コメディは背中合わせだ。キツイ状況で、心を隠して無理に演じることだけが、未来への道を切り開く時がある。嘘だって、真実並みに強い。
ナギだって、当たり前の人間としてあの失敗はキツかったはずだ。アイナナとして実績を積んで、ファンの笑顔と体温も知っていて、曲が先に進むたびに心が冷えて、夢のステージが滑り落ちていくのを肌で感じていたはずだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
(そういうキツさの具体的描写は飛ばす、アニナナのストレスコントロール巧い)
それでも、歯を食いしばる。思い返せば大失敗で、その痛みすら知らなかった九人のステージ。それよりもなお惨めで痛い状況で、笑顔を作って階段を登る。観客七人の惨めなステージを、必死に踊りきろうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
その強がりが俺は凄く輝いて見えたし、尊いものだと思った。心を出すことも隠すことも尊い
内面を隠し、道化を演じて笑ってもらうこと。クラウンの矜持は『アイドル』に必ずつきまとうことは、第4話で天が見せたものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
自分が死にそうでも、ファンには関係ない。喜び(Pleasure)をステージから貰って明日に旅立っていく人たちに、せめて自分が差し出せるものを。
自由で仲の良いアイナナが付けれなかった、プロフェッショナルな鎧。感情を抑え、求められるパフォーマンスを完遂しきる強さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
完成度はぜんぜん違うけども、ナギが月のスポットライトの中で演じ、仲間が受け取ったものは、そういう強さなのではないか、と思う。それを体現できるやつは、尊敬できる。
そういう計算と分厚い仮面は、一織の得意分野だったはずで。でも、アイナナと出会って、心を震わせてくれる音楽と出会って、仲間と過ごしていくうちに一織は変わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
…三月の兄貴力を見ると、もともと在ったものに出会い直した、というべきなのだろう。
それは良いことなのだ。かなり手痛いダメージになったが、知っていることと知らないことが世界の様相を変えることは、第2話と今回のステージ、そこから受ける傷の深さを比較しても良く分かる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
良くも悪くも人は交わり、変わる。持ち前の強さと弱さを、自分とは違う仲間を見つめることで変質させていく
一織がようやく出会えた自分の弱さを、ナギが見せてくれた大事な仮面で覆い直して、もう一度立ち上がってくれると良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
その時、一織はこれまでとは全く違う、でも同じで素敵な一織になれると思うから。そういう青春リベンジ物語の端緒としても、良い敗北だったと思う。
ナギが『アイドル』をやり切ってみせたことは、挫折に涙しかけたアイナナ全体にとっても、とても大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
陰りはいつでもそこにある。陸が兄との思い出に、一織が初めての挫折に沈みかけたように、前に進めなくなる罠は人生に満ちている。
だが、そこから引っ張り出してくれる奴らだっている。
そも『アイドル』のミッションとは、社会的な存在価値とは、そういう部分こそある気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
TVでアイナナの敗北を歯がゆく見守っていた少女も、つまらなくてキツイ日常を輝かせてくれる存在として、アイナナを好きになったのだろう。そういうパワーと仮面を、アイナナはもう手に入れている。
今回徹しきれなかった、プロフェッショナルな道化としての『アイドル』。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
一織とアイナナがそこにたどり着く日は、必ず来る。このアニメが厳しい挫折を描くのは、そこを乗り越える美質を際だたせるためだというのは、ずっと徹底している。
…藤田和日郎の劇作に、ちょっと近いな。強いってことだ。
それこそが、自分たちが手に入れなければいけないものだということを。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
それで隠しきれない心のうねりが、自分の中にあることを。
つくづく思い知るための、良い試金石となる敗北であった。スーパーな仮面の奥にある黄金の思いを、この挫折の先に輝かせることが出来るか、一織。
出来るさ、お前なら。
他の部分に目を向けると、第2話ではほぼ描かれなかった『アイナナの外部』が、第6話の凱旋ライブを経て今回、非常に鮮明にフォーカスされたのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
どれだけファン(≒『アイナナの内部』)が抗議しても、お茶の間の人たちは『ちゃんと歌えなかったアイドル』として彼らを見る。
それは厳しいけれども真実で、そういう部分をまるごと飲み込めなければ、アイナナは『アイドル』にはなれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
キャラへの愛着と物語への熱量を高めて、そういう当たり前の厳しさを描く段階に、物語がやってきたのだろう。それは嘘がなくて、好きな展開だ。
先行するTRIGGERはイヤってほどそういう厳しさを思い知ってて、傷だらけの心を仮面で覆いつつ、ファンが望む『アイドル』をやりきっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
楽屋で前のめりに同情的なのが、『俺らもさぁ~こういうキツさ知っちゃってるから、見過ごせねぇ~わ~』感が出てて好き。それでも、代わってやれはしない。
楽お兄やんが想像の八割増でアイナナに期待してたのは、意外でもあり嬉しくもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
オヤジへのコンプレックスとだけ相撲取ってると思ったら、『アイドル』の輝きを体現できそうな後輩に期待を持つ柔軟さを、しっかり持っていた。
そういう瑞々しさがライバル似ちゃんとあるの、すげー大事だと思う。
楽もまた『アイナナの外側』に位置しつつ、彼あに『何か』を託すファンでもある。TVモニタと楽屋、距離感は違えどアイナナに夢を見る人は多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
そういう描写があったからこそ、それに応えられなかった失敗の重さ、そこから再起しなければいけない使命の熱量も、ちゃんと描けるのだろう。
第4話では無邪気に観客席で見て取った、TRIGGERのプロ意識。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
恥をかき前途を閉ざされた失敗の後だからこそ、それは当時とは違う形で、アイナナと響き合う気もする。
天お兄やんは『もう見る価値ない』とか言ってるけども、お前横目で弟チラチラ見続けてるだろ知ってんだぞ。再接触が非常に楽しみである
あ、陸のハンディキャップが一織の挫折の呼び水(であり、彼の優しさのカンバス)になりつつも、陸自身はちゃんと踊りきったところは、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
それは話を適度に転がす便利な設定なんだけども、陸が常に失敗する基点を押し付けられていい理由にはならんわけで。
ナギの似非外人キャラに別の意味をもたせたこと含めて、七人が担当する物語的役割を太く活かしつつ、固定しきらないよう勤めているのは、見ていてありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
どーも負け役と勝ち役に固定されちゃう、色分けのはっきりされた物語がニガテでな…その淡いをぼやかし混ぜ合わせる技芸がみたくなるんよ。
三月も『どうしてもアイドルにたどり着けない敗北者』『弟に手を引っ張られる小さな兄貴』って側面が強いけども、一織のあんちゃんとしてみんなが知らない真実を思い出して、突っ張ってた弟の気持ちをちゃんと抱きしめてやれてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
あの凸凹兄弟の距離感は、やっぱ見てて好きだな。
そういう意味では、常に『リーダー』してる大和お兄やんもいつかその足場を切り崩されて、誰かに『悪役探しとかする必要ねぇよ…』と言ってもらえる日が、早く来ると良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
アナタさ~、前世でどういう功徳積んだら、そういうセリフが出てくるのホント。パーリ経典説話集とかに乗ってない?
俺の大和びいきはさておき、ナギが道化としてだけでなく、歌い踊るミュージシャンとしてみんなを鼓舞したのは、『アイドル』の話としてとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
沈んだみんなを前に、一つ一つダンスを差し出す。自分の身に刻まれたものを必死に出して、レッスンに頑張った日々を思い出させようとする。
あのときみんなが顔を上げて、もう一度歩き直す気になれたのは、もちろん言葉や思いの力はあるけども、体が覚えているものを取り戻したからってのが、結構大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
『アイドル』が挑む身体表現には、そういう無条件なパワーがある。そこを再起の足場に使ってくれたのが、僕にはとても嬉しかった
一つ一つのステップを必死に差し出すさまがどうにも幼くて、環のガキっぽさと被る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
世間の事とかよくわかんねぇガキと道化と似非外人は、拙い語調で自分の中にあるものを、必死に差し出す以外にコミュニケーション手段がない。
無様で不格好なそれは、誰かが受け止めてやらなきゃならん。絶対にだ。
微笑んでも良いし、一緒に爆笑しても良い。でも、そういう拙さを嘲笑う『大人らしさ』『賢さ』は、やっぱ良くない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
オヤジにガツガツ反発してる楽お兄やんも、そういう不格好な記号を投げつけ、『大人』に跳ね除けられてる形か。確実にアニメの範囲で掘りきれんなここ…。
とまれ、ナギが踊りを通じて『アイドル』の未来を見せたことで、アイナナは立ち上がる力を掴み取った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
サブタイトルにある『please』は多層な意味のある単語で、『お願いします』以外にも『喜び』や『受け入れる』という意味合いがある。
今回の重たい失敗は、『アイドル』や音楽に背中を向けてしまいかねない、大きな傷にもなり得た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
でも、ナギの踊りとそれに寄り添う歌は、音楽を楽しみ、音楽を受け入れる心を、アイナナに取り戻させたのだと思う。
プリーズ、ミュージック。
その気持ちがあれば、何がどうなったって飛べるだろう。
そして失敗は現実に刻まれ、大和が望んだ『最後のチャンス』は手元から滑り落ちて、七人から二人が切り離される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
デカい失敗を挟んだことで、環&壮五の先行デビューを納得するしかない運びにしたのも、なかなかうまい運びだ。
今後先行組と後発組の格差、苛立ちとか描かれんだろうなぁ~。楽しみだ。
というわけで、高く構えた挫折フラグを存分に振り回し、全てを薙ぎ払うお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
失敗の描き方、それで失ったものと、失ったからこそ見つけられたものの描き方が非常に鋭く、ビターで鮮明なエピソードだと思います。
『アイドル』は生半可じゃない。それを確認した後で、どういう夢と現実を描くか。
序盤に感じていた都合の良さや生ぬるさが、ここに来て大きな意味を持ってくる物語的再構築の楽しさも含めて、非常に良い話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
今回の失敗で、一織はロボット人間というアイデンティティをぶっ壊されたので、それを再構築しなきゃいけない。どう組み上げるかは見どころだなぁ。
あ、紡CHANGは不穏な空気の中必死に走り回って、アイナナに道を切り開こうと頑張っていて素晴らしかったです。カカシとか言って悪かった…だらしない視聴者ですまない…(カカシ繋がり)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
ここら辺もゆるふわマネジが戦士(ウォリアー)になっていく落差を見せるために、意図的に仕組まれてたのかな。
全体的に重たく進行する本筋の中で、唐突に乙女ゲーっぽいムーブがモリモリ顔を出すのが妙に面白くて、ゲラゲラ笑ってしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
そういうノルマ達成とかいーから! と言いたくもなるが、そういう部分で空気穴あけないと重くて食えないだろうし、今回のお話。
楽お兄やん攻略したいな、俺。
紡がお姫様役をやることで、軽薄王子というナギのキャラ姓を壊すことなく、シリアスでデカい役割を果たさせる結果にも繋がってたしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
マジ顔で口調変えてどシリアスなこと言ってもいいけど、それはまだ先(あるいはナギには用意されてない)物語なのだろう。
今はお姫様遊戯が必要なのだ。
紡含めて、色々欠点と裏表があるキャラの内面と未来を予測させつつ裏切って、物語のダイナミズムを駆動させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月11日
アイナナの話運びに馴染み、楽しみつつある中で、しばらくは先行デビュー組にフォーカス当たる感じか。
下地作りはとても巧く行ったので、ここから更に飛躍を期待したい。来週も楽しみ。