からかい上手の高木さんを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
サマーシーズン到来ッ! 学校での通常進行を離れ、公園でイチャコラ、トンネルでイチャイチャ。純情ボーイとからかいガールの夏は、熱く燃え上がる。
ちっと素朴な感じの作画と、中坊のクソダサ私服乱打(ラッシュ)が相まって、なかなか面白い味に仕上がった。
つーわけで夏である。いつものパターンが通用しなくなり、高木さんも西片ボーイを引き寄せるためにあの手この手、色々準備をして捕獲準備である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
俯瞰で見ると、高木さんがかなり焦り気味に西片に接近し、余裕が無い所に余裕を演じているのが見える塩梅が巧い。
小学生みたいなお帽子が可愛い西片は、そういう高木さんの工作には当然気づかず、良いように転がされてドキドキし、イチャイチャし、ラブラブする。はー羨まし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
しかし時折、西片は高木さんの想定を飛び越えて心遣いを見せ、高木さんはどんどん離れられなくなる。
”ローマの休日”のグレゴリー・ペックみたく、手が抜けない演技で女の子を引っ掛けることは出来ないけども、倒れ抱えた少女を支えるために必死に駆け寄り、自分が傷ついてしまうことは出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
高木さんの策略に気づけない純情は、裏表なく人を助ける善性と背中合わせだ。
高木さん必死のアタックにより、夏休み中空き地でイチャコラするのは確定し、それ以外の時間も高木さんが埋めることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
それを掴み取ってようやく『夏休みは楽しい』と名言出来るあたり、高木さんの心は西片でみっしりである。西片がいないなら、高木さんの夏休みは楽しくもなんともないのだ。
そんな二人の夏は、『つがい』に満ちている。セミも蝶々も、ゴミ箱に置かれた空き缶ですら、二人で寄り添って世界を満たす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
ここら辺の図象学はダイレクトだからこそ、作品のムードを巧く作って伝えてくる。ベタ足のオーソドックスな表現、俺はやっぱ好きだな。
『水面』もかなりの数出てきて、『からかい』というフィルターで繋がる二人の間接性を、巧く演出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
清らかで、涼しくて、実像をゆらゆらと反射する鏡。そのなかで二人の青春は熱気を持ち、しかしてクール・ダウンされて『からかい』に落ち着く。
デートではないし、恋人でもないと言い聞かせながら、西片は一生高木さんの側に在り続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
そこに込められた実態を優先的に味わいつつ、時折マイ・ボーイの無自覚の一撃によろめかされつつ、高木さんも『からかい』を続ける。
裸足で水と戯れるような、健全な背徳の中の、儚い恋の遊戯。
その素描が『夏』の中に巧く切り取られていて、良いエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
西片にグイッと行くべく、デコルテ攻めた服ばっかりチョイスしているところとか、高木さんいじましくて良い。
そして純情素朴ながら、そういう一撃で揺らがないほど朴念仁じゃないところが、西片ボーイの可愛いところだ。
恋人との夏を堪能するべく色々気合入ってる高木さんと比べ、三バカ(二バカ+賢いメガネ1か)は色気も素っ気もないアホバカ女子中学一年生力満載のコーデで、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
男の子抜き、マブ三人でウダウダやってるあの瞬間の、ダラーっとした幸福感があって好きだな、女子パート。
何しろメインが砂糖満載なので、息抜き空気入れ替えとしてありがたいのだが、二人の甘酸っぱい恋とはまた別の、あの瞬間だけにある魔法がちゃんと宿っているのが、僕は好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
野生の動物のように色気なく、アホバカ大暴走でいられる短い季節の、当人は気づいていない特別な風。
マユゲとジト目とメガネの三角形が、ぐるぐるぐるぐる下らない青春を踊り続ける風景の中に、ちゃんとそういう景色があって、なんだかとっても懐かしく、すこし寂しくなるのが、良いなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
彼女らなりの距離感と世界が、男女の入り口でウロウロし続ける二人と接触し、しかし無関係でもある感覚。
それが心地よい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
それは勿論、圧倒的な悶え力で恋愛未満(でありつつ、感情の総量としてはもはやゴールを貫通してる)を描いてくる本筋あってのことなのだが。
ホント背骨が太いと、真ん中から外れた部分もしっかり作れて強いなぁ。
そんな感じの、みんなの夏休みでした。高木さんが何かと西片ボーイの気持ちを言葉で、身体接触で確認しないと安心できないガールであることがよく見えて、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月12日
高木さんがからかいつつ、実は関係性がピュアでフラットなのだとはっきり分かっているのが、気持ちよく見れる秘訣だろうなぁ…