イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/02/15 TNX『Criminal Chronicle』

昨日は深夜に、SONEさんとソエジマどんとオンラインセッションをしたよ。

シナリオタイトル:Criminal Chronicle システム:トーキョーNOVA-X RL:コバヤシ

SONEさん:暮井戸虎男:30代男性:レッガー◎カリスマ●チャクラ 巨躯に侠気を詰め込んだ、器のデカい男。河渡系絹明組組長として、手の届くナワバリで仁義を守って任侠をしている。外道に落ちた親をその手で殺し、懲役を貰った過去を持つ。
ソエジマさん:”ストレイキマイラ”八木沢辰美:25才男性:レッガー◎ニューロ●ミストレス 絹明組の頭脳労働担当。元々ニューロキッズ自警団”キマイラ”の一員だったが、道を踏み外しかけたところを、暮井戸の親殺しによって踏みとどまる。出所を待って、絹明組にゲタを預ける事となった。

というわけで、タロットカードの導きにより、熱い任侠ストーリーが半自動生成されていくランダムシナリオを遊びました。ランダムシナリオパックの生みの親たる、SONEさんにお披露目する形でした。楽しんでいただけたようで何よりです。
プレイはランダム特有の山あり谷あり感満載、唐突なネタをTRPG反射神経でテンポよく打ち返し、スピーディな物語生成をたっぷり楽しみながら進行しました。自分も色々ネタ出すけど、やっぱPLが手早く、前のめりに反応してくれるからこそ成立する遊び方だよなぁ。ありがたい。
元々シナリオの骨格しか用意されていないので、その場でできたネタをどう料理して、みんなで食える形に仕上げるかってのが大事で。適当ブッこきまくりながら、温度が高くてアツアツ食えそうな寝言を拾って、気づけばデカくなってく話の輪郭をゲラゲラ笑いつつ共有するのは、ランダムシナリオ故の楽しさかなぁ、と思いました。

タロットベースのランダムシナリオパックをマスタリングするのも三度目なんですが、『これ、自分以外にマスタリング出来ね~かも』と、今更思っています。別にウエメセな話ではなく、ネタを考える時間=プレイの中で自分だけが発話を無言で握り込む時間を極力少なく、その場その場でキャラなり話なりを手早く返していくには、ある種の資質みたいのが必要で。
自分は『書きすぎる』タイプのシナリオライターで、TRPGという話題共有のゲームにおいては過剰すぎる『やりたいこと』を盛り込みすぎて、過積載になってしまうことが多々あって。それを『捨てる』のが下手なわけです。
中身を骨格レベルまで軽量化し、PLと協力しながらアド・リブで埋めていくランダムシナリオパック形式は、そういう『書きすぎる』性分を即座に解消していくのになかなかいいようで、シナリオの形式とライター/マスターの性向が噛み合ってる感じを、書いたり回したりしていると感じます。

今回のプレイも、何気なく用意したNPCが物語を支える骨格になったり、PCの何気ない設定が思わぬ伏線になったり、オモシロイと思った思いつきを無責任にポンポン投げて共有できる書式が、意外な面白さを産んでいました。
思いついた『やりたいこと』を適当に投げても、PLをストーリー・テリングの共犯にすることで共有率を上げて、セッションの温度を下げることなく遊びきることが出来るのは、この形式の強さだなぁ、と思う次第。
これはGMとPLの資質、信頼感と価値観・知識の共有がかなりの部分を占めるので、普遍的に毎回楽しい遊び方ってわけでもないですが。ただ、シナリオ描く時にそこでの共有率を上げ、事故率を下げる仕組みを何個か盛り込んで、それが機能している感じななのは、色々やってよかったな、と思うところです。
無論、こっちの寝言に負けない圧力でネタを投げ、キャラを活かしてくれるプレイヤーの本気あっての楽しさなのですが。今回で言えば『ヤクザネタで、こういうことしたら楽しい』というイメージの量、速度、文脈を共有できているか、否かってのは、(普通のTRPGでも大事だけど、特にこの形式だと)大事だなぁと感じます。馬が合うって素敵。

そんなわけで、アツく濃厚なセッションとなりました。プレイ後の雑談でも、ランダムシナリオにまつわる色んな意見や知識を交換できて、非常に楽しく為になりました。良いセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。