ハクメイとミコチを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
何はなくとも楽しい我が家…とは言うけど、知らない場所、見知らぬ隣人、思わぬ旅人。見知っていると思える『家』の中と外には、新しいときめきが沢山詰まっている。
不思議なハクミコハウスを足場に、魅力的なサブキャラと袖すり合う三篇。ガーリィな空気漂うエピソード。
というわけで、今回はずっと『家』の話…なんだけども、いわゆる腰を落ち着けて『家庭的』に、とはならないところが、このアニメの面白いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
人間二人が住むにはデカすぎる、樹上の家。そこは知らぬ間に集合住宅(あるいは迷宮)となって、不思議な仲間が暮らしている。
時間を(8分.8分.8分)と均質に使うのではなく、(5分.10分.15分)と、なだらかな起伏を付けて展開していく今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
A,B,Cと何が省略され、何が強調されているかを見るのも面白いが、冒頭はダンジョンハックとコネ作りである。最後は宝物を見つけて大団円だっ…自分の敷地なのにな。
とは言え、経済に支配されていないあの世界では、ハクミコツリーは彼女達の所有物ではないのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
小さなコハルをアタマに乗せてやるように、旅人に軒先と母屋を貸してあげるように、おおらかな心で場と気持ちを共有していく。そういう生き方が、あそこのルールだ。
なので、ハクミコは不法占拠だ賃貸収入だとこすっからいことは言わずに、珍妙な友人たち、見知らぬ景色を楽しみながら冒険していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
苔むした枝の迷宮、思わぬところにある扉や梯子。わくわくダンジョンとして樹を使ってくる美術が、楽しげな空気を伝えてくる。
切れた梯子のところでまーたハクメイがナチュラルにイケメンしてて、それをミコチが当たり前のように受け止めてもいて、いい風景だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
『知らず、転がり込んだもの』を大事に大事に扱っていくうちに、それは当たり前になっていく。でもそれは、かけがえない価値を忘れて粗雑に使うのと=じゃない。
冒険の中で出会ったコハルとは、隣人としていい関係を作って、ショッピングやお茶会を楽しんだり、餓死の危機を救ったり出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
ミミと過ごした一夜は、モノクロの銀塩写真になって、遠い街から届く。名残るものも去るものも、みな爽やかに心地よく、優しくて美しい。
『家』という動かないもの、動いてはいけないものを舞台にしつつ、入ったり出たりするものの意味や価値、それを引き出すための『家人』の姿勢を、丁寧に描いてくるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
サブが動いてくれるおかげで、ハクミコのどっしりとした生き様、それが助ける人の姿もよく見えた。
毎回そうなんだが、今回もエピソード・ゲストの仕上がりが良くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
気合の入ったコクワガタっぷり(足がワギワギするところの容赦無さが最高)を見せたコハルは、魅惑の小倉唯とピンクのリボンでガーリィに。
ミミちゃんも高橋李依が可愛らしさを好演して、華やかさと可愛さに満ちたエピソードとなった
ナライやイワシを相手にしてると『年下』『未熟者』っていう側面がよく出るハクメイだけども、クソ田舎者で形ばっか追いかけてるコハルが相手になると『職人』の顔が強く出て、新鮮でよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
修繕屋の目を活かして棚の仕上がりを見抜くシーンが、写真に取られる時のキメっぷりに繋がるのも良し。
デカいアナグマには『乗っけてもらう』立場だったハクメイが、より小さくて弱いコハル相手には『乗っける』側になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
お互いがお互いの立場で、お互いを活かしながらお互いを尊重できる。さりげない仕草や振る舞いの中に、あの世界が是とする倫理が見えて、なかなか良かった。
意外な表情を照らす反射板という意味では、流れの写真家ミミちゃん(いうても成人してるけども)も、構えた二人の顔を引き出してくれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
アップにまとめたミコチが可愛く、職人モードのハクメイが戯けてて良い。『オメーそういう顔しねーだろ』というツッコミが、視聴者からも出て来る。
『入り込んで、構えない瞬間を取る』という、岩合光昭めいたフォト・フィロソフィーを持つミミ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
しかしハクミコはなかなか緩んでくれず、最後の一枚はなかなか撮れない。『仕事とオフ』という意味では、第6話と共鳴する話かなぁ…。
最終的に、写真家が被写体になることで『最後の一枚』は完成する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
迎い入れたハクミコにとってそうであったように、ミミにとっても一瞬の出会い、暖かいメシと旨い酒で歓迎された体験は大事なもので、自分の別の顔を教えてくれる。
鏡に写った自分も、結構面白い顔をしている、と。
そういう被写体、あるいは反射板としての他者を向かい入れる姿勢、そこから生まれるものを、ゆったりリッチに、このアニメらしい計算と緊張感を入れ込んで描くエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月23日
女の子(子?)ばっかの柔らかい空気がよく出て、ふわっと幸せな雰囲気が良かったです。来週も楽しみです。