ダーリン・イン・ザ・フランキスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
青い海! 白い砂浜! 照りつける太陽と火照る体! 夏は甘酸っぱい恋と、くすぐったい希望と、晴れやかな友情の季節ッ!!
ていう外装で綺麗に覆って、地獄をギッチギチに詰め込んでくるエピソードだった。むせ返るような悪意と嘲笑に、目眩と吐気が止まらん
サルトルに習って嘔吐を催すものが実存的であるとすれば、今回のお話はイヤンになるくらい実存的不条理に満ちていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
白々しく展開する、レジャーと恋の予感、麗しい友情と関係の構築。その隙間から計算高くはみ出してくる、歪な世界とそれに気づいていないガキの笑顔。文法的にはサイコホラー。
一見『六話かけて構築されたポジティブな関係を、社会が祝福してくれた』かのように見える、今回の休日。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
しかしそれは世界を覆う硝子の天井で邪魔をされた、コントロール済みのクリーンな休暇だ。新しい世界が見えたようでいて、そこは『大人たちの街』の裏庭でしかない。 pic.twitter.com/FNU5UttytS
ヒルガオが見守る水平線にはテトラポットの警戒線が引かれ、足がつく範囲の子供向けプールでしか泳ぐことは許されていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
自由は知識の制御によって与えられていて、そこが不自由だと知らなければ、無限の可能性が広がっているようにも思えるだろう。だが、少年たちの海はあくまで、大人の庭だ。 pic.twitter.com/r8tDUKuP40
ヒルガオの花言葉は『絆』『情事』『当てこすり』『賢明でやさしい愛情によって支えられた価値』あたりだ。光と闇、裏と表が行ったり来たりする今回のエピソードに相応しい象徴花だといえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
ヤドリギを意味するミストルティンから出ても、子供たちは自力で立てない蔓性の植物に包囲される。
これは用意された海を飛び出し、ミツルを先頭に『街』に飛び込んでいった時も同じだ。その出会いは、パパたちの予期したものではないだろうが世界には蔦がまとわりつき、寄生と搾取の暗号が世界に張り巡らされている。滅びてなお美しい廃墟を這い回りながら、少年たちは何かに出会い、何にも出会えない pic.twitter.com/5xilAlQ19E
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
パラサイトと蔑まれつつ、その意味すら知らない彼らは、当然キスの意味も知らない。セックスの真似事を通して女の子と繋がり、戦闘兵器の本分を果たす少年たちは、それでも健全に勃起の真似事を果たして、女の子たちに礼儀正しく興奮する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
何も与えられない世界でも、ラブコメの真似事は進む。
そのギズモな空気がなんとも気持ち悪くて、最高に最悪だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
性教育すら受けない彼らは、ゼロツーという異分子によって成長を促進され、キスの形だけを真似、あるいは自分たちの中にある鼓動を確認させられていく。
約束された安らかなる搾取と、それを破綻させる旅立ちの暗喩が、光と闇で入り交じる
今回…というより作品全体において、光は必ずしもポジティブな意味合いを持たない。『真っ白な闇』として何かを隠蔽したり、あるいは『白々しさ』を強く強調したりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
逆に闇に向かい合うことは、薄暗い真実に向き合う瞬間をライトアップし、大人の欺瞞から漏れるものを直感するシーンで使われる。
例えば、キャンプファイアーを囲みながらの真心交換会。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
ゾロメが歌い上げる夢が、地獄に繋がっていることはアバンを思い出さなくてもすぐさま判る。
『パパを信じていれば、いつか俺たちも大人になれるよ!』という彼の祈りが、ガキの寝言である証拠はいたるところ、ゴロゴロと転がっている。
リーダーが真実リーダーであるためには、なにを果たせば良いのか。未来に何が待っていて、なんのために頑張れば良いのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
それを教えられないのに、イチゴは『リーダーとして』頑張ろうとする。
あれだけ役立たずのヒロを排斥していたサークルは、勝利によって英雄を再度向かい入れ、絆を確認する。
その白々しくて、とても哀しい交流は、常に明かりに照らされている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
真っ白な曇りのない光は、つまり愚かだ、ということだ。
役立たずの寄生虫と蔑まれつつ、その意味も知らないまま、その実命と尊さをパパたちに略奪され続ける子供たちの表情は、不気味に明るい。おぞましい、と言っても良い。 pic.twitter.com/gg2meTVJ0v
問題なのは、その白々しい不気味さが子供たちに全く責任のないもので、つまりは彼らがそれをひっくり返す足場も、手がかりもない、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
世界は丁寧に、性と権力の知識を彼らから剥奪する。性的な意味でも、歴史的な意味でも、彼らは自分たちの起源を知らない。疑問にも思わない。
子供たちだけの小さなサークル。暖かい光が照らすそこに、『大人』は介在しない。餌だけを与えて太らせ、戦わせて守らせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
お前らがお前らだけで『社会』を作り、『リーダー』を決めて、責務を果たせ。世代と世代は切れている。それは人間の世の常だが、ここまでグロテスクなのは珍しい。 pic.twitter.com/TrgVBx58jT
そのサークルから、ゼロツーはこれまで通り距離を取る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
出会った特別が、とんでもなくありふれた欺瞞であることを知っている少女は、キスで惑わせながら時折、とても冷たい目をする。
それでも、社会から浮き上がる赤ではなく均質な白を着込み、ハニーをぶっかけない同室な食事を取る。 pic.twitter.com/GFeQqFmz6Z
ゼロツーは果たして、愚者達のサークルで展開されるおままごとに、何らかの期待を持っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
差し出された餌を口に運ぶのは、流された果てに『仕方なく』なのか、帰属欲求をくすぐられての行動なのか。
そこはまだまだ読みきれないが、個人的にはそうであるといいな、と思う。
『外』からきた少女として、ゼロツーはセックスを独占する。しかしだからと言って、世界に変革をもたらしうる英雄になれるわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
それはただ弄ばれ、出口を見つけられないまま闇でたゆたう。光の中でアホ面晒してる少年たちとは違うけども、もしかしたら同じくらい無力なのかもしれない。 pic.twitter.com/ZDbBJVHcS8
いつものように展開される、イチゴとゼロツーの恋愛白兵戦。いつものようにイチゴが押し込まれるわけだが、新しくて古い世界の名残はちょっとした変化を、いつもの戦いに与える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
『キス』が輪郭のない憧れではなく、素敵なものを意味する社会象徴だった時代の、崩落した残照に、イチゴは出会う。 pic.twitter.com/2okxzxxzUm
物分りの良い(あるいは白々しい)冒頭の敗北宣言と、薄暗がりの中での本音バトルは矛盾している。リーダーとして、大人の補助のないサークルの運営者として、パパが認めた社会参加を、光の中では認めつつ、イチゴは全然諦めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
それでいい。真正面からスラット女の目を見れるようになったし。 pic.twitter.com/Ji2O0iIxi7
夜の闇の中で、ゼロツーはサークルを離れて海に向かう。その垂直の運動を横目で見つつ、ヒロは海には入れない。暗闇は危ないからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
そしてイチゴは夜中に目覚めて、波打ち際を水平に歩いていく。横に進んでいく運動と、奥に逃げていく動き。十字架は交わりつつ傾ぐ。 pic.twitter.com/sE3UQonvfx
白々しい昼の光と違って、月光は柔らかな真実も照らす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
ヒロの足跡を、いじましく踏みつける純情。失敗に終わったキスを、それでも特別だと思いたい心根。イチゴの恋は、まだまだ元気に脈を打ってる。
世界がクソでも、子供がバカでも、大人が助けてくれなくても。それは絶対に本当のことだ。 pic.twitter.com/FsmpGAQpU7
しかしヒロは、そんな月光に照らされたイチゴを、徹底的に見ない。視線は交錯することなくすれ違い、二度目の告白は流星に散らされて消える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
それもまた、ヒロに咎のあることではない気もする。彼のミーイズムが、彼の魂から、社会との切断から、あるいは物語的運命から来るのか。なかなか難しい。 pic.twitter.com/PVxfPz3f0b
『え? なんだって?』と聞き返して、ラブコメの構図を維持し続ける難聴主人公のような、ヒロの致命的な優しくなさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
それが踏みつけにしているものの意味を、誰も教えてはくれない。そんな状況で、ヒロの身勝手さだけを安全圏から指弾してしまったわけだが、それはやっぱり酷だったなぁ、と思う。
行動主体としての責任能力は、それが発芽するだけの土と、芽が出た後のケアから生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
都市の正体も、戦う意味も、セックスの意味合いすらも教えてくれない世界の中で、『誰かを大事にしろ』って真実は、自力で気づくしかない。そう出来るやつもいるが、出来ないやつもいる。
ヒロが今後『出来るやつ』になる(あるいは戻る)かどうかは、この不穏な回を経て更に分からなくなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
オリオンはキオスのライオンを殺し、盲目になってアルテミスに殺される。英雄(ヒーロー)にまつわる勝利と残酷を、当然ヒロは知らない。教えられない。
そういう世界では流星は吉兆でしかなく、永遠の今日を寿ぐ明かりとして見られる。だがその光は、無条件に美しいとは描かれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
どこか禍々しく、イチゴのモノローグを裏切る予兆を込めて、永遠の上を通過していく。
どう考えても、二度目の星はまともに見れないだろう。 pic.twitter.com/qYcaWPBfhZ
ロボ戦がない今回、主役以外のキャラクターも丁寧に切り取られる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
少女たちの肉体は豊かで、それを強調するかのように形は多彩で、しかし色は画一的だ。EDのように、個性にあった色彩を彼女達がまとい、暖かな光の中で微笑むタイミングは、本編にはやってくるのだろうか。 pic.twitter.com/J6pE79SaWu
同じようにロボ戦のなかった第5話で、温室の中で接近していたココロとミツル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
彼らは薄暗がりの中でウロウロする仲間とは別の場所…サークルから離れたポジションで、知らずまた距離を近づける。成長にともなう性徴の意味も、全く知らない子供が、母子手帳を手に取るエグさ。 pic.twitter.com/Q57UaiUjmA
ミツルのちょいワルな前進力と、一生飯食ってなんにもしないフトシの停滞感が、ワリと最悪な感じで対比されていて最高だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
与えられた環境に満足して、何ら前に進まないノンキな少年が知らぬ間に、パートナーは別の男と危険を共有する。それがどんな種を孕ませ、何が芽生えるかはこれから次第だが pic.twitter.com/PtXBE71Ilk
アポカリプス後の”セックスイン・ザ・シティ”みたいな雰囲気もあるこの作品、恋の取った取られたも今後あるんだろうし、ドロっとした雰囲気も加速していくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
そういう流れの中で、幼くバカで何にもしないフトシが負け役になるのは、ある意味既定路線なのかもしれない。
無邪気に食って、無邪気に恋の形だけをなぞって。それで満足できた時代の先似、『母子手帳』がある。張り詰めた腰と重たそうな乳房がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
戦闘の機械を起動させるためのセックス・ギズモ。豊かに育ったからだが何を生み出せるか、それを知らないまま加速していく性の気配。
ココロを取り巻く加速と、フトシが置かれた停滞は、おそらく意識してすれ違っている。その速度差が極限化した時、あんまりただ幼く愚かなだけだった少年が、ひどい目に合わないことを願いたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
まぁ合うんだろうけども…はー、ヤダヤダ。
恋の鞘当を目くらましに、もっと大きな地獄を隠蔽してる所が。
ミツル(ヒロに憧れ、失われたヒロの代理たらんと自分を定義し、その成長痛に性根が歪んでいる青年)を先頭に、少年たちは取り決められたコースから外れ、『街』に出会う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
道のりは狭く急峻で、まるで産道だ。岩肌のヴァシャイナを抜けて、子供たちは世界の真実に『出産』される。 pic.twitter.com/HGy0XzCX2f
その先には予定されたキレイな砂浜とは違う、入り組んだ混沌が待っている。薄汚く、危険に満ち、餌が用意されていない場所。白々しい光ではなく闇が支配する場所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
そこを捨ててドーム都市が生まれ、『大人』と子供が分断され、真実の搾取が始まった。ゼロツーは『街』を、『ありふれた場所』だと蔑む pic.twitter.com/W8ORsA6C2n
しかしそれでも、そこはヒロにとって眩しい。大人への疑問を埋め込み、殺傷兵器としてのきれいな生き方(つまりは死に方)へ突き進んでいた足を、一瞬立ち止まらせる、眩い光。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
それはサークル内部から照射とはまた違う、『光』の色彩を持っている。 pic.twitter.com/iTLsGov03u
探検を終えて、少年たちは夕日を見る。海を見る。打ち捨てられて崩壊した町、安全なドーム都市の外側(『第3新東京市と根府川周辺っぽーい』とか、そういう部分を弄って遊ぶ余裕は、あんまない。とにかく今回気持ち悪くて、酩酊と泳ぐので忙しい。でも『長いエスカレーター、見たわー』とは言いたい) pic.twitter.com/zsJ4fuUKqj
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
その視線が同じ方向を見ていないこと、それでも一塊であること、そこにゼロツーもいることが、なんとも禍々しく愛おしい光景だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
白々しい光に照らされ、同じ方向を向き続けるサークルの中より、このバラバラのほうが、僕はよっぽど落ち着いて見られる。そしてこれが、一瞬の偶然だとも判る。 pic.twitter.com/Qi96rcQq3L
最後に、イクノの話を。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
イクノもまたサークルから離れ一人本を読むが、イチゴが隣りにいる時はその表情がほころぶ。薄暗いパラソルの陰りの中にあっても、声は他の人間と接しているときより遥かに元気に弾む。
それがなぜ生まれるか、未だ切開はされないが。 pic.twitter.com/X9iglLB5Xt
パートナーであるはずのミツルと出会った時、その笑顔は消え、声は不機嫌そうに波立つ。これまでも描写されてきたように、冷感症的なパートナーシップは形だけ維持され、しかし完全に離れるには至らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
腐れ縁か、命の繋がりか。イクノを中心とした世界は、なかなか不穏で面白い。 pic.twitter.com/0hRASswV99
総じて、第5話の裏打ちとなるエピソードであったように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
曇りと晴れ。無駄にされる水と、喜びを生み出す海。息苦しい天井と、青く高い空。
分断を睨みつけつつ、そこにある幽き絆と希望を切り取ったエピソードの後に勝利がやってきて、ご褒美のように白々しい世界が見える。
最初のクライマックスを乗り越えて、子供たちのサークルも繋がって、楽しいレジャーに身をおいて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
心がワクワクしてもいいはずなのに、そこかしこに埋められた危うさが、気持ちを揺らす。象徴、あるいは予兆は表面の光を剥いで、世界と個人の奥にある陰りを暴露してくる。
しっとりと湿った第5話が、傷だらけでぶつかりあいながら繋がろうとする陰りの優しさを描いていたのに対し、今回は白日の暴力性が、世界の矛盾と子供のバカさ、待ち構える凶兆を暴き立てるような、いいチグハグさの物語だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
表面と深奥(と僕が受け取ったもの)のギャップで、ホント目眩がする。
それが意図されたものなのか、こっちが勝手に読んだのか。そこを確信できないからこそ、目眩と吐き気は止まらん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
しかしこんだけフィジカルに揺さぶられているのだから、僕はこの作品に前のめりになっているし、そうさせるだけの『何か』があるのだろう。
願わくば、あざとく『つがい』をいれこんでくる絵の作り方が、様々に交錯するパートナーたちの肖像を、嘲笑うのでなく祝福しているのだと思いたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
魚も蝶も身を寄せ合うのに、子供たちは子供の作り方一つ教えられないのだ。それなのに、ラブコメの真似事はする。最悪である。 pic.twitter.com/iHl3NW8AVm
ココロちゃんが子供を孕み、母になるのは既定路線な気もするし、その相手はフトシではない予感がひしひしと騒ぐが、それもまた祝福されるものであって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
なんとなくだが、APEと子供たちは血縁…というか種としての生まれ方が根本的に違っていて、世代間搾取というより種族間搾取な気がするなぁ…
徹底的に、子供たちの父母の描写はない。そも、血縁と性交に結びついた関係性を、ドーム都市が確保しているかどうかすら分からない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
『大人』と『子供』に見えるものが、実は別種の生物であり、その間に繋がりすらないとしたら。
たしかに、良心の呵責も責任もなく、使い潰せるかもしれない。
ここらへんは不確かな読み…つうか直感で、なんとはなしの思い込みなんだが。外れてほしい気もするし、そのくらい徹底的に分断し、子供たちを追い込んでほしい気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
未だ世界は輪郭だけを描きながら、少年少女は揺れる。光の中で、あるいは陰りの中で。
その不確かなダンスの先に、いかな真相が待っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
そこも気になるが、それよりもま、今回見た淡い夢がぶっ壊れた時、子供たちも壊れないといいな、という気持ちが強い。
真っ白な光のなかで、清潔に迷いなく、使い潰される子供たちの笑顔が、とにかく気持ち悪い。
『街』を包む緑の混沌を見て、ゾロメは清潔な故郷を思い、ヒロは大人への疑念を育てた。それがあの白々しい光を打ち破っていくのか、鳥はガラスの天井にぶつかって落ちるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月26日
不安ばかりが募る、夏の休暇でした。…『こどもブロイラー』って感じだったな、今回のバカンス。