カードキャプターさくら クリアカード編を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
時は行き、季節は過ぎて新緑。乙女と少年は水の城へと赴く…。『お前らを甘酸っぱさで殺す』と宣言して、そのまま押し通す水族館デートと、真夜中のステルスアクション二本立てなエピソード。
無印第3話をリフレインしつつ、変わった部分がよく目立つ
というわけで、小狼くんとデートして、コスチュームに着替えて大立ち回りして、色々あったけど良い一日なお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
清潔な青が基調となる水族館の美術が、特別な一日の青いときめきを巧く伝えてきて、オッサンのハートもキュンキュンな仕上がりであった。
とにかく小狼ボーイがジェントルで、あらゆる状況でさくらちゃんをよく見て、先んじて行動し、感謝と褒め言葉を忘れず思いやる、良いダーリンであった。俺もアイツとデートしたい…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
男の子がよく出来ていると、その子が好きな女の子もキラキラに見えて良いわねぇやっぱ。
さくらちゃんもボーイと二人きり、特別な時間を過ごす喜びが仕草に満ちていて、とても可愛らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
待ち合わせに赴く時の、スカートをふわふわと踊らせて回る仕草の多幸感。ああいうシーンをじっくり見せてくれることで、感情のシンクロ率が上がるわけだ。
水族館に入ってからも、水にカメラを入れて音を遮断したり、ちょっと俯瞰で切ったり、特別な時間を特別に見える工夫が随所に挟まれて、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
あの瞬間は当たり前のデートなんだけども、あの二人にとっては永遠のような特別で。その瑞々しさがよく伝わるよう、映像と演出を工夫する。
それは恋以外を描く筆にも反映されていて、桜の花を強調していればこそ、何気なく映り込む緑が、季節が移り変わったことを教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
クリアカード編の季節の扱い方、時間の進め方は非常にリッチで、絵にも描写哲学にも焦ったところがない。それがさくらたちのリッチな生活を下支えもする。
デートはボーイとガールが本命なので、ケロちゃんと知世ちゃんはお留守番。恋人たちの特別な時間を演出するべく、あえて後ろに下がる知世ちゃんの賢さ、いじましさが切なくもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
もっと我儘言ってもええんやで…って言いたくもなるが、並の大人より遥かにデキてるからなぁ。押し引き完璧やがな。
一方、妹のことになると大人気なくなるのが桃矢兄貴。可愛い可愛い妹をかっぱいで行く未来が確定してる少年を、ギラギラ睨みつけ祭りである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
いざ事あらば的確に体が動くあたり、やっぱ優秀な人なんだが、シスコン煮込まれすぎててギラつくあたり、面白いやつである。ホントお前さくらちゃん好きな。
大アクシデントに見舞われつつデートは楽しく終わり、夜は魔法の時間。知世ちゃんも導入してのVS螺旋戦となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
複数枚のカードを駆使しての大立ち回りは、前半のゆるく幸せな空気と巧い対比を為していて、ピリッと心地よかった。夜を舞台にすることで、デート時より濃い『青』が目立つ感じに。
被害を拡大しないために螺旋を外部に誘導したり、過去の戦いを参照しつつ差異を洗い出したり、小狼くんとの連携で勝ち筋を作ったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
成長したさくらのタフな部分がよく出ていて、前半の恋人ムーブといいコントラストになっていた。どっちが本性ってわけでなく、両方本物のさくらなのがいい。
小狼くんも新技で足を止めて勝ちを引き寄せていたが、香港での修行で水気も扱えるようになったのかなぁ。血筋も経験も優秀なんだから、そら強いわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
剣召喚のバンクが文句なしにかっこいいシャープな仕上がりで、戦士としての小狼をちゃんと見せてくれたのは、とても良かったな。
今週はメタ的にも演出的にも、作中のキャラの言動的にも『無印三話のやり直し』という側面が強調されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
同じ場所、同じ異変。でも隣りにいる相手も、騒動を起こすカードも違う。それはクリアカード編全体に及ぶのかな、と少し思った。
事件の真相は意味深に隠されているが、クロウカード編の構造をなぞりつつ、変化と成長を反映して進む展開が、何らかの示唆を含んでいる気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
クロウに繋がる誰か(あるいは何か)が、過去のエピソードを別の形で語り直す動きに、さくらが巻き込まれているのか。
はたまた『カードキャプターさくら』の主役であり、運命を切り開いた大魔導師たるさくら自身が、過去を引き寄せているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
どちらにしてもこの新章、過去と完全に無縁なリスタートというより、地続きな変奏のようだ。
過去に縛られすぎれば重くなり、新しい息吹は逃げていく。しかし無印第3話を踏まえた今回のエピソード、昔を大事にしつつ新しい物語が始まっている息吹を、ちゃんと捕まえていたように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
かつてのあこがれの人はモニタの向こう。手の届く距離には、少し背の伸びたボーイフレンドがいる。
それはインラインスケートで走り回っていた子供時代から少し進んで、涼やかで甘い恋の真っ只中にいる、『今のさくら』の物語なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
似た部分も、過去への愛着もある。でも、『今のさくら』が新しく出会う物語こそを、大事に語っていきたい。そういう気概が、過去への目配せから感じ取れた。
それはノスタルジーを満足させるだけで終わらない、この物語独自の意味と結末にちゃんとたどり着くぞ、という決意でもあるし、デートシーンのときめき、アクションシーンの切れ味は、それを実際の映像として届けてもくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
リブートとして、非常に良いバランスで走っているアニメだと思う。
丹精込めて作ったお弁当がグチャグチャになってしまったのは非常に残念であるが、あの子らには明日がある。それが遮られるような事件があっても乗り越えて、もう一度であった二人である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月4日
そんな彼らの歩みが、次はいかなる輝きを見せてくれるか。来週も楽しみですね。