ルパン三世PART5を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
電脳世紀VS怪盗一味! ゲーム化した監視網は情報と娯楽を過剰発信することで無効化したが、今度は殺し屋生中継。情報化時代と戦うルパンは、モツ鍋食ってロマンを語る。
ルパンゲームは、形を変えて続行。TVSPを四分割する感じで、第1エピソードは進むのかな?
というわけで、ルパンVS現代。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
常時監視・全方面エンタメ世代の、透明な悪意を相手にどう立ち回るのかなー、と思っていたが、積極的にYoutuberルパンになって乗りこなすのは、なかなか面白い展開だった。
相手がアドを握る構図自体を壊しに行くのは、なかなかにズルくて好きだ。
ミステリーやすれ違い恋愛劇における携帯電話みたいに、テクノロジーの進歩はジャンルのお約束を簡単にぶっ壊す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
かといって進歩を完全に切り捨てると現代性が消えたりするので、そのキャラ、その作品なりの答えを積極的に出しにいったのは、野心的でいいと思う。
問題があるとすると、大河内先生のネット描写、ヴァルブレイブ時代からどっか古いというか、『軽さ』だけなぞってどっしり付き合わない所かな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
おちょくる対象というか、踏み込んで描く対象ではなく『敵』な感じを、一貫して受ける。ネットの強みや良さなんかも、描写の隙間に見せてくれれば…。
そういう『軽さ』に、『悪いルパン』が路地裏で蠢くシーンを置くことでバランスをとるのも、シーン配置としては納得がいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
正直Youtuberルパンは軽薄に過ぎて、ちっとヤダ味あったので。いやまぁルパンって軽いしそこが良いんだけど、欲しい軽さじゃないんだよ!(めんどくさい人)
まぁチンピラ相手にイキれば凄みが出る、ってわけでもないが、ただただ流行を軽薄に乗りこなすだけではない、と1話の間で見せてくれるのはありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
作品ごと、エピソードごとに生死の倫理観変わるけども、少なくとも今回は『殺しはしないけど脅しはするルパン』でもあるわけだ。
モツ鍋とウィダー、理由のない護衛。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
ルパンは時代遅れのロマンティストとして郷愁を込めて描かれ、アミちゃんはサイバーエイジの効率主義ヒロインとして対置される。
その構図が機能するかは、今後二人のロマンスがどう転がるか次第ではあるが、ルパンでロマンを描くのもなかなか難しいなぁ、と思う。
ルパン自体が長い歴史、多数の作品で出された様々な答えを背負って、一つの空疎なロマンになってもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
『ルパンらしさ』という非常に曖昧な、しかし強烈な誘引とどう対峙し、自分なりの答えを出すか。『ロマンはロマンであるがゆえにロマンである』みたいなトートロジーから、どう逃げるか。
これは個別の描写、セリフ、ドラマの流れが一個ずつ形作る、非常に難しいパズルだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
近年のルパンはそのアイコン性にある程度以上自覚的に、ある意味『『ルパン』のパロディとしてのルパン』しか作れない状況を前提に、色々あがいてきたと思うし、僕はその奮戦が好きだ。
このPART5がそういう血闘に飛び込んでいくのか、自分なりの答えを必死に出していけるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
それは、ルパンゲームをどう書くか、乾燥したアミ相手にどれだけ説得力のある『ロマン』を見せれるかで、結構な部分見えると思う。その為のジャブが、今回海岸で打たれた感じか。
一時期一部のTVSPが物語として弱かったのも、『ロマン』を巡るトートロジーで足を止めて、過去確立された『ルパンらしさ』に安住してしまったからってのは、結構あると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
しかしそれは、ファンが求める『ルパンらしさ』にルパン自体が答えた結果でもある。新進と保守、バランスはいつも難しい。
過去へのリスペクトを忘れず、しかし自分の物語をやるという野望も消さない。そういう矛盾を噛み砕いて初めて、ルパンPART5が古くて新しいことを常に求め続けられる難物、『ルパン』足り得る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
クラウド世代という題材には、新進の気概を感じた。ではそこを切り裂く演出とドラマはどうなるのか。
そこら辺はルパンゲーム連作が落ち着いてみないと評価しきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
取り敢えず状況は、ルパン名物トンチキ殺し屋大集合へとフェイズを変えた。”ジーザス”の新宿御苑決戦を読んで以来、どう考えてもコスプレ集団な殺し屋との戦闘、僕はだーいすき。
顔の見えない群衆との宣伝合戦から、様式美漂うトンチキ殺し屋との大決戦へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
話の軸足が変わってきたが、どう魅せるか。アクションシーンの切れ味勝負になると思うので、カロリーが必要そうだ。カッコ良くズバッと見せてほしいなぁ。
肉弾戦の中で、アミとの関わりの中で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
この作品が追う『ロマン』『ルパン』の内実も見えてくるだろう。現状そこには、正直少しの物足りなさも感じている。軽妙なんだけど少し、形に頼りすぎている感じというか。
面倒くさい意見だなぁ…(自己批判によるツッコミ先回り)
『ルパン』の歴史は長くとも、PART5がやりたいこと、見せたいものと出会えるのは一回こっきりだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
その大事なファースト・コンタクトとなるエピソードを、どう描くか。良い部分もあるし、食い足りない部分もある。しかしそれはあくまでパーツで、全体を通して見たとき初めて、収まる場所が判るだろう。
それはルパンゲームをどれだけ続けるかという全体の構成も関わるし、シーンごとのドラマや演出、そこからにじむ地力にも左右される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月10日
次回の殺し屋大決戦をどう料理するかは、PART5全体のムードを左右する、結構な分岐点になる気がします。さてはてどうなるか、来週も楽しみですね。