アイカツフレンズ！ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
開いた新しい扉、見えた新しい景色。アイドルのど真ん中に飛び込んだあいねは、裏方仕事もやる気満々でこなす。主役の前向きな姿勢の隣で、高いいただきを見据えるみお。その視線の先にある、ダイヤモンドの光。
物語全体のスケールをスケッチする第2話。
というわけで、女と女が出会うアニメの第2話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
前回強く結びつけた二人をちょっと解いて、キャラクターの遠近法をつけていくお話である。
第1話では抑えていた各種アイテムの販促もバリバリやって、新しい環境への期待感を高め、今後目指す『アイドルの天井』も描いて。なかなか忙しい回だった。
家での起床→最後の普通科→ハローアイドル科→初の現場と、結構忙しく場面が映る話ではあるが、それぞれどういう場所なのかは巧く印象付けられたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
学園のシーンをあまり長く取らなかったのは、そこにあまり時間を使わないってことなのか、顔見世だけやったのか。どっちかな？
軸足をどこに置くかはもう少し話数見ないと分からんけども、普通科の描写を一瞬挟むことで、スーパースペシャルな夢の空間としての『アイドル科』が巧く浮かび上がっていて、面白い魅せ方だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
地味な背景があって初めて、ダイヤモンドの真価がわかる、というか。
あいねは新しい出会い、新しい世界、新しい物語にとにかく胸ドキドキで、状況を冷静に俯瞰する余裕は当然ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
ここらへんは新番組にビクビクドキドキしている視聴者も同じで、主人公が視聴者を作品に入れ込ませる窓として、ちゃんと機能している、ということでもあろう。
物怖じせず、未知に喜びを見つける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
『アイドル科』との出会い、初めての『アイドルの仕事』への対応から、あいねの強さは前進力であることがよく分かる。分野は違えど、フレンズノートを埋めてきた女。その前向きさが、作品全体を引っ張るエンジンにもなるのだろう。
一方みおは、既にトップアイドルとしてそれなりの経験を積んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
言われるままに必死にバックヤードで頑張るアイネに対し、みおは自分で企画を立て、ラブミーティアの魅力を大衆に伝えるドキュメンタリーを、自分の仕事としてしっかり切り盛りしている。
鐘の音に祝福され、運命的に手をつないだ二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
しかし当然アイドル経験値は大きく違っているし、それによって見える世界、『アイドル』への対応も大きく違う。
ラブミーティアのステージを見て、あいねはただただ弾む鼓動、それを生み出す『アイドル』の凄さに出会えた喜びに、目を輝かせる。
それに対し、みおは頂きの高さ、越えなければいけない壁の分厚さを再確認する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
インタビューで見せたラブミーティアLOVEは、嘘ではないのだろう。圧倒的な絆とパフォーマンスを誇る、ユニットの頂点。その凄さに敬意を抱ける素直さ、純真さは、みおもちゃんと持っている。
しかし一国一城の主として、自分の仕事を切り回せる『アイドル』として、観客席で見上げているだけではダメだとも思っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
大きく開いた頂点との距離を見据え、それを埋めていくには何が必要なのか。自分に何が足りないのか。あいねが立つ初心なスタンスから、みおは少し前に出ている。
強く結びつく第一話から、あえて切り離しての第2話となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
これが『フレンズ』がただベタベタくっつくだけでなく、一個人としての強さや尊厳を大事に描かれる予感を、しっかり与えてくれた。
一つにまとまっていても、人間にはそれぞれ個性や経験の濃淡がある。
それが混じり合う喜び、混じり合わない面白さ、両方を大事にしたほうが、多分お話は面白くなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
バラバラであることをしっかり描いてこそ、それが繋がり合う奇跡の意味もかけるし、くっついたり離れたりのリズムが、一本調子の平坦な語り口を避ける足場にもなるだろう。
みおとあいね、フレンズの間にある遠近法。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
これは主役と『アイドルの天井』の間にもあって、ラブミーティアが高く飛んだジャンプに、二人のハイタッチは全然追いついていない。
その長い距離が、今後の伸びしろ、フレンズが追うハングリーな出世物語のキャンバスとなる。
結構描くものが多いので、ラブミーティアの具体的な『凄み』はそこまで見れず、とにかく看板のデカさに圧倒された感じはある。あと夢女量産装置っぷりな…入場だけであんなに女たちがワーキャー言う辺り、ダイヤモンドフレンズの重力マジ凄そう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
しかし主人公あいねはまだまだ『アイドル』の外辺に足をかけたばかりで、トップの個人的心境や資質に踏み込む段階にはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
だから今回は、『とにかく凄い』という外殻をザラっと描く筆で十分なのだと思う。長いシリーズ、ラブミーティア軸でじっくり関係深まる話もあるだろう…多分。
『とにかくざっくり殻を描く』ってのはあらゆるモノに言えて、学校もサポートスタッフも、サクッとした顔見世だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
今後あいねが『アイドル』に馴染み、憧れを越えた自分の願いが見えてくるに従って、そこら辺も掘り下げて仕事をさせるか。踏み込まず、カキワリで済ませるか。どうなるかなぁ。
全体的な筆致に無印っぽさを感じる回でもあった。トランポリンでの大ジャンプとか、地味な下積み描写とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
物理的なフィジカルでトップの『凄み』を見せる筋肉主義は、やっぱ継続すんだなぁ…まぁ分かりやすいし、今回は二人で息を合わせて難度の高い技に挑戦してもいたので、良い使い方だった。
バックヤードの仕事を丁寧に積んだのは、あいねのアイドル成り上がり第一章としても、『アイドル』全体への敬意表明としても、とても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
とにかく『アイドル』にドキドキしてなんでも楽しいあいねの現状、全てを楽しく前向きにこなす資質が、良く見えた。
ラブミーティアや学園、サポートスタッフをザラっと書いて、今はとにかく主役に集中。その強さ、現在の心境、立ち位置を、状況を動かしつつ描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
早足の展開も、飛び込んだ『アイドル』の忙しない特別さを肌で感じさせる助けになっていて、なかなか良い第2話だったと思う。
あいねの初心をしっかり追った結果、そこから半歩先に行くみおの視界、フレンズが抱え込む遠近法のズレも、巧く示せた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
推したいもの、見せたい価値を（主にあいねが）言葉でカッチリ喋る作りなんだけども、喋らず見せる部分も結構あって、表現幅のあるアニメだと思う。
ラブミーティアの描き方は、とにかくゴージャスで凄くてイチャコラなのが伝わったので、現段階ではOKではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
マスコットが『ユニコーン』なところに、スタッフからの隠微なメッセージを感じる。あらゆる場所でハート出しまくり二人で作りまくりなところも。
今回描いた遠近法、スケッチした様々な要素が、今後のエピソードの中で膨らみ、変化し、詳述されていくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月12日
そこに切り込んでいく主人公の強さも現状も、しっかり見せる作りだった。この第2話の仕上がりをどう生かして、どういう物語を展開していくか。来週も楽しみです。
