シュタインズゲートゼロを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
混濁する記憶。破断する精神。共有されない心の傷があらゆる場所で口を開け、岡部倫太郎を血まみれにしていく。それでもなお、光の見える方へと。
様々な謎と伏線が顔を見せ、事態が大きく動く予兆を感じさせるエピソード。
というわけで、週に一度のオカリンマインド耐久検査である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
ありとあらゆる場所に地雷があって、それが炸裂した傷が癒えない間に事態が進むので、岡部くんの心はヒビの入った陶器の壺、走りっぱなしのオンボロ車である。ホンマ死んじゃうで…。
今回は時系列や世界戦が混濁するシーンが多く、全体像を掴むのがけっこう大変だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
このルートだと、電話レンジによる世界改変は決着を付けたけども、牧瀬父がロシアに亡命し、タイムマシーンの理論が世界の闇で蠢いてるので、岡部くんの預かり知らぬところで因果改変が起こりうる…のかな?
東京が戦場になる悪夢は、色んな示唆から未来の暗示でもあることが見えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
その運命を回避可能なルートを掴み取れなかったからこそ、牧瀬紅莉栖は死亡し、オカリンのメンタルはズタボロである。先週見せた楽しい日々も、壊れることが約束されたガラス細工だというのが、なんとも重苦しい。
ある意味負け戦後のゼロ世界では、時空改変の謎と戦う武器が少ない。ダイバージェンスメーターもないし、仲間の支えも不屈の意志も失われてしまっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
そのことが、世界改変への疑心暗鬼をさらに加速させ、岡部くんをさらに追い詰める。悪循環だなぁ…。
そういう状況でも、仲間が小さな女の子を探しているなら手を差し伸べてしまうところも、岡部くんの良いところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
謎の少女・かがりを巡る探索行が始まることで、バラバラだったラボメンは不器用に繋がり、復活の兆しが見える。鳳凰院凶真と呼びかけたいフェイリス、マジ天使。
誰かのために何かをする。まゆりを救済したときから(あるいはそれ以前から)岡部くんの善性は彼の根っこで、紅莉栖と世界を救いきれなかった過去はそういう自意識を損ねてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
誰かを助けられる自分を傷つけられたこと、その快復が因果の果てにあることが、今の岡部くんのどん詰まりにある。
かがりを探すために色々右往左往するのは、誰かのためのエゴイズムを求め続ける、岡部くんの苦しい足掻きに見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
それは身勝手なばかりではなくて、自分を蔑ろにしてしまう(粗末な自室と朝食の描写が痛い)岡部くんをなんとか活かす、大事な柱でもあろう。善人であり続けることが岡部くんの救いだ
しかしズタボロの心は、あらゆる場所で地雷に吹き飛ばされ、リーディング・シュタイナーの残滓が混乱を加速させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
真帆に『オメー紅莉栖依存症どーにかしないと心が死んじゃうぞ!』と釘を差されたのに、やっぱり携帯を触ってしまうところに、岡部くんの限界点がある。いやまぁ、しょうがないけど…
岡部くんの限界メンタル地獄旅は、第1話からずっと続いている美ょうしゃだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
そこを相変わらず太くやりつつ、今回は色んなものが動いていた。
鈴羽が時間旅行の果てに置き忘れた、少女の姿の忘れ物。時間を飛び越える少女は、通常の時間からは『幽霊』に見える。多世界の記憶に苦しむ岡部くんとの類似
鈴羽の旅路と未来改変はなかなか複雑で、そこにくっついてくる/離別したかがりも、結構ややこしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
80年台に置き去りにされたかがりは、大人になって2010年にたどり着き、ルカの家にやってきた…という描写なのかな、ラストは。萌郁再びのショックで押し流されてたけども。
かがりの父親に食って掛かる岡部くんは、やっぱりまゆりのことがとても大事で、陰鬱な空気に飲み込まれてもそこは死んでねぇんだなぁと、ダルとの会話で感じ取れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
そういう気持ちは死んでいないのに、プレゼント交換や橋の上での会話はぎこちなく、フェイリスも全力で『キョーマ』とは言えない。
全てが滅びに向かいつつ、しかし生きることを諦めていない。どうにも上手くいかないが、なんとか上手く行って欲しいもどかしさが、ゼロを駆動させるエンジンのような気もした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
出てくる奴ら基本いいヤツばっかでなぁ…この共感の強さを前作から引き継げているのは、やっぱ強いと思う。
さて、そんな善人天才筆頭・橋田至が今回はかなり前面に出ていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
オヤジとして鈴羽のフォローをし、岡部くんに話を振り、状況を動かしていく。
ダルが腐れセクハラオタクをやってられない雰囲気が少し悲しくもあるが、人脈と気力と人格をフル動員して頑張っているマジ顔は、ホント頼もしい。
歳そんな離れてないのに、娘は娘と因果を飲み込み、孤独な鈴羽に隣り合ってやれているところが、ダルの人間力であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
それだけではなく、将来的にはタイムマシンを完成させる技術力と、即座に(この世界では因果がないはずの)萌郁とコンタクト取れる人脈。オカリンが湿気てる今、お前が頼みだ…。
かがりの追跡が、物語をどう動かしていくか。バタフライエフェクトの先はまだまだ未知数だが、ともかく今回色んなものが動き出した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
戦争の気配、復活の予感。まだ息をしている友情がちょっとずつ繋がりつつ、破滅の気配がそこかしこに匂う。なかなかアンビバレントで、いい具合の熱量を感じる。
真帆がオカリンの限界マインドに気を配って、色々手助けしてくれそうな優しさを見せているのが、希望の足場である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
教授も悪人じゃないんだが、今の岡部くんにアマデウスとの疑似恋愛はマジ劇薬すぎる…アマデウスも、無責任にオカ真帆推すしさぁ…。
ダルのマジレス顔にしても、旧作序盤のバカバカしくも美しい日々は、なかなか帰ってこないのだな、と思う。アマデウスを巡る電脳ラブコメも、すぐさま岡部くんをマインド地雷で吹っ飛ばすわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
世界が戦争に向けて加速するなら、そういう喜びはどんどん消えていくのだろう。薄暗い話だ…。
そんな黄昏の季節に、しかし眩しい光がそこかしこにある。それは危険な誘蛾灯かもしれないし、未来への希望かもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月3日
未だよく判らぬ光を諦めきれないからこそ、岡部くんは苦しむし、物語は進む。まずは萌郁との懐かしき邂逅をどう乗り切るか。地獄はまだ続く。
来週も楽しみですね。