シュタインズゲート・ゼロを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
謎の襲撃により、幸福な日常劇は終わりを告げる。非日常の到来により、切り裂かれた傷口。そこから漏れ出る真相。覚悟の交渉により、かつての仇敵が味方に変わる時、アマデウスは魔笛を歌う。
一気にサスペンス色が強まる、行動の回。晴れてるのに画面マジ暗いッ!
というわけで、襲撃をなんとか乗り切って反撃準備ッ! という回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
ここまでじっくり、オカリンの限界メンタルと煮え切らない状況を書いてきただけに、具体的なアクションとリアクションに満ちた今回は、ある種のカタルシスがあった。やっぱ状況がドザーっと動く回は、強い快楽がある。
致命的な襲撃が、意外な闖入者により不発に終わり、しかし呑気に日常やってる場合じゃないことは判った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
戦える者たちがセキュリティ確保とそのための交渉に動き、無力な魂の楔達は戦士の心を癒やす。厳しい状況の中でも、真実の姿が協力により段々見えてきて…世界線移動により、全てが変化する。
大オチのひっくり返し含めて、なかなか引き込まれる運びだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
岡部くんをネチネチいびる、出口のない展開が続いたからこそ、今回感じた『どっかに出口があるかも?』という感覚は心地よく、しかしそこから飛び出した後の風景は、必ずしもハッピーエンドとは限らない。
話はまだまだ中盤なのだ。
仮面の武装集団は、Mrブラウンの助力により退散した。はー、死人でなくて良かった良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
彼らはラウンダーではなく、つまりCERNとは別の陰謀装置がゼロの敵役、ということだ。前作の記憶を逆手に取って、巧く予断を作る(そして解消する)襲撃だったなぁ。
敵の敵は味方ってんで、岡部くんは真相を全部ゲロってMrブラウンを護衛に引き込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
ルカ子には秘密にしている真実を、荒事の領域に足場を置いている『敵』たるブラウンには告げることが出来る。『バイト戦士再び』な展開も含め、なかなか皮肉な同盟だと思う。
岡部くんにとって、ルカ子が何も知らず日常にい続けることが、自分の魂を救う鍵である。(TRPG的にいうと、ロイスでありスピリチュアルアンカーである)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
そんな思いを神社で確認した後に、ブラウンにとって綯が同じ存在であると見せるのは、敵が味方になる展開を飲み込ませる、巧い潤滑油だった。
ラウンダーも感情無き陰謀の歯車ではなく、日常を楽しみ、人を愛する。前作で拾いきれなかったそういう部分を、ルカ子と綯を並列で見せる展開のなかで強調し、呉越同舟な状況に納得がいくよう、視聴者の感情を誘導する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
今回のシーンの並べ方からは、そういう丁寧な意図を感じた。
ルカ子がただの流されヒロインではなく、賢さと強さを兼ね備えた『いい男』であると見せてくれたのも、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
まぁシュタゲのキャラみんな、芯の強さがしっかりあって、だからこそ好感度高いわけだけども。『こいつも頑張れるぞ!』というサインをちゃんと出してくれるのは、やっぱ良い。
今後状況が、約束された第三次世界大戦へとなだれ込んでいくなら、『ルカ子には何も知らず、日常側にいてほしい』という岡部くんの願いは、無駄に終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
それは悲しいことだが、当事者でいたいというルカ子の願いを叶える変化でもあり、それがあればこそ未来人は『ルカ兄さん』と彼を呼ぶのだろう。
そんな悲しくも切ない未来も見えるが、岡部くんはそういう未来を回避するべく必死であり、ダルはそんなオカリンを健気に支えるマジヒロインであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
実務もやれる、気持ちも支えれる。ホント橋田はチートスペックやな…ガード下での会話は、彼らの友情が感じ取れ凄く良かった。
岡部くんも『襲撃』という否定し得ない証拠を突きつけられて、傷ついたまま嵐に飛び込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
岡部くん一人だと交渉が完遂できず、鈴羽が自分を差し出す形でFBとの共闘関係が成立する(そこで出たヒントが、状況をさらに動かす)のは、みんなで戦ってる感じがあって良かった。
ここまでのエピソードで、岡部くんが孤独で、みんな手を差し伸べたいけど方法がわからないフラストレーションは、たっぷり煮えたぎっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
そこに襲撃があり、のっぴきならない状況に団結していく展開が来るのは、やっぱ気持ちがいい。あんま喜んでもいられないんだけどね…鉄砲飛んだし。
露骨な謎として、仮面の女の正体が置かれてもいる。ゼロは全体的に、女キャラの胸部が豊満なので、誰が中身なのかわっかんねーなのは巧いと思う。(多分デザインの趣味)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
左手の怪我でダルの嫁さん…と思わせておいて、レイエス教授な気がするなぁ…。
『魔笛』を意味するコードの謎。(レイヤーの姉ちゃん、よくスラスラケッヘル番号出るな…クラヲタか?)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
沈黙するアマデウスと、鳴り響くコール。露骨ルート分岐でワクワクさせられたが、その後の展開はマジで衝撃だった。巧く引っ張るなぁ…。
電話レンジが手元にない以上、ゼロ世界の世界線移動は岡部くんの味方ではなく、陰謀装置が勝手に回す災害になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
ブラウンとの交渉シーンでも、これ見よがしに『ロシアで地震』と出てたしなぁ…中鉢が亡命した先で、あるいは『西側の軍事機関』で、タイムマシンは研究されとるのか。
巨大な陰謀に振り回された挙げ句、何かを掴みかけたタイミングでぶっ飛ばされた別世界。今日は朝まで生紅莉栖! って感じだったが、これもタメが生きてるところで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
オカリンの限界っぷりと、アマデウスの存在によって『牧瀬紅莉栖の不在』が強調されきったところでアレだもん…そら別世界線だわ。
SG世界線に到達していない以上、まゆりと紅莉栖は二者択一で。飛ばされた新しい世界は、全く以てハッピーエンドではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
そもそもゼロ世界それ自体が、ハッピーエンドにたどり着く途中過程というか、どうやっても不幸まみれというか…暗いセッティングだよな、根本的に。
しかしそれでも、肉体を持つ紅莉栖と出会えることは、岡部くんにとって(そして俺らにとって)救いであり、癒やしでもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月23日
襲撃者の撃発により、激しく動き出した運命。たどり着いた新しい世界で、岡部くんなどんな傷と知恵を手に入れ、戦いに挑むのか。来週も楽しみです。