HUGっとプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
鋼鉄の心が、オイルの血を流す。消し去ったはずのデータが、温もりを思い出させる。戦闘兵器相手でも、繋がりあった記憶があるなら。
ベタ足ど真ん中でアンドロイドの悲哀を走り切る、ハードコア・メカアクション回。ルールービームは熱光線!!
というわけで、ルールー編に一つの区切りがつく決戦回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
冒頭、『クライアス社驚異のメカニズム…』という感じでお出しされるパワードシルエットに、思わず爆笑してしまった。
以降もビームにロケットにバルカンに、新兵器満載でやりたい放題し放題である。型番もRURでチャペックだしなぁ…。
ロボ力全開の戦闘に目が行くが、演技で見ると田村ゆかりの独壇場で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
泣いたり怒ったり、レジストリ弄ったら不安定になっちゃったルールーの心の揺れを見事に演じて、振り幅の広いキャラを巧く制御していた。
さすが、百万の変身ヒロインと悪の女幹部をやってきた田村さんや…キャリアが違うで…。
お話としては前二回ほど変化球を入れず、これまでの蓄積を生かして素直に進める感じ。いや、溢れるロボ汁は女児アニの真ん中ではねーけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
パップルさんはバブル期の生物なので、本気でデータ消去したかったら記憶媒体にドリルブチ込まなきゃダメってことを、理解していなかったんやな…。
雑な昭和イジリはさておき、『機械人形は機械人形らしく』なクライアス社が、ルールーの心に芽生えた感情を制御しきれず、首輪を外されてしまう流れは色々思うところがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
ルールーのデータ至上主義は、クライアス社が制圧した世界のスタンダード。しかしそれは、普通の感情とは衝突する。
つまりクライアス社が目指す(そして別の未来では成功している)世界は、取りこぼすものが多い穴だらけの理想郷、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
ルールー一人制御しきれなくて、なんのディストピアかという感じだが、世界征服可能な『何か』が用意されてるってことかなぁ…。
ここらへんはハリーの不穏な動きにも重なっていて、『あいつは裏切りモンや!』という理屈を叩きつけ、憎まれ役を担当する仕事力が冴えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
シビアな現実をガキに叩きつける『イヤな大人』なんだけど、はぐたんおんぶ紐が良いクッションになって、憎みきれない絵だったなぁ。
はなとハリーの言い合いも、ルールーの苦悩も、どんどん言葉を覚えているはぐたんが最終的には収める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
それははなの家で、あるいは保育園で『家族』や『子供』と触れ合った記憶が、ルールーの中に残っていればこそだ。結局ルールーを救ったのは、人間に混じって経験を積んだルールー自身なのだろう。
奪われた記憶、押し付けられた使命と、芽生えた心は衝突する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
その苦しみから立ち上がるためには、ルールー自身がやってきたことと、周囲の人の助けがいる。
暴力に暴力をぶつけつつ、言葉が通じるタイミングになったら『戦うより抱き合いたい』なのは、プリキュアだなぁと思った。
はなは一切衒いなく『ルールーが好き』と言う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
その言葉に反応し止まった世界に桜の花が散るわけだが、好意をストレートに表現できるのは『特に長所なし』と分析されたはなの、数字には現れない強さなんだと思う。
エールの出し方が素直で、とても力強い。ちゃんと届いて、心が動く。
ルールーが良心の呵責に苦しむ中、『ワイが騙されたと思ってないから、騙されてへん!』という侠気理論をぶん回すのも、主人公力高くてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
ハリーが拘る『大人』の利害や筋論を、『子供』なはなは押しのけて進む。その推進力は、やっぱ主人公だなぁと思う。
パップルさんは想像していたより極悪ではなく、完全戦闘兵器化にはドン引き出し、帰れと言われて素直に帰るし、人間味を少し残していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
仕事に横槍入れておいて、『オメーが責任者のプロジェクトだろ。キッチリ型はめてこい』と言ってくるミキシン声が、生臭くクズ力高かったなぁ…。
ハリーとクライアス社の関係も気になるけど、暴走ルールーの一撃を体を張って止めるあの男、なんらか事情があるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
ハリーは育児に憎まれ役にいい大人と、プリキュアが出来ないこと・やらないことを全部引き受けて目立ちすぎない、よく仕上がったキャラだ。今後の見せ場も期待したい。
先週期待してたえみるの出番はなし…と見せかけて、プリキュア正体バレかあの来週主役である。いやー分かってるなぁマジ…ありがたいありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
クライアス社の備品から、尊厳と自由をもった個人へ。急激な変化に戸惑うルールーと、縁をつないだえみるはどう噛み合うのか。
ルールーのクールで賢い部分が結構好きだった視聴者とすると、どこまで生まれ変わらせるかも含めて、来週は見どころであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
えみルーは圧倒的に『強い』ので、来週も凸凹仲良くして欲しいものだ。年齢や身長は圧倒的にルールーが上なんだけども、こと『感情の強度』一点ではえみるが上ってのがね…
第13話から約二ヶ月間、ルールーにカメラを寄せて進んできたHUGっと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月28日
その歩み一つ一つが、消したはずの記憶に残っていて、それがルールーの心を蘇らせる。
ベタ足王道ながら、歩いてきた道を裏切らない展開でとても良かったです。ルールーの新しい生活がどんなものか、来週も楽しみですね。