ウマ娘 第10話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
涙に暮れた戦友の思いを受けて、気合十分で挑んだ京都大賞典。しかしそれでも、スペシャルウィークの歯車は噛み合わない。休むこともまた鍛錬と、故郷に送り出したトレーナーの策は、吉と出るか凶と出るか。
ようやく適正距離を見つけたスペスズが、己の成長を証明する回。
というわけで、第7話から話数で4話、作中時間で一年、二人がようやく手応えを掴むエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
京都大賞典の敗北をギャグ調で流し、休養や日常をぶ厚めに取る作りとなった。
入れ込むばかりが練習ではない、ということか、横幅広くキャラの見せ場を作りたかったか。
どっちにしても、故郷でお母ちゃんと存分に交流し、原典を思い出す展開は俺に良しであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
スペちゃんは芋いところがキュートなので、実家に帰ってお母ちゃんに甘え、クソダサオーバーオールを着込んで腰縄付けられる姿が堪能できて、大満足である。ほんとオーバーオールが似合う…。
僕は二人目のお母ちゃんはほんと大した人だと思っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
巨大なタイヤを余裕で引きずる、人類の規格を遥かに超えたウマ娘を人間の細腕で引き受け、スペの基礎を作った。
一人目のお母ちゃんの墓前に愛娘の手紙を添え、毎回レースを見守る愛情深さが、入れ込み過ぎなスペにも伝わる。
それは第8話で『走る』ことの幅広さを、様々な思いと愛を燃料に疾走する勝負の意味を、静かに問いかけたグラスワンダーの言葉が、二話越しでようやく身に染みた瞬間だった気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
こういう感想は、自分がグラスに過剰に入れ込んでるから出るのかもしれんけども。
スズカスズカで視界が狭まっていたスペは、前回の合宿で初心を思い出し、今回の帰郷でもう一つの愛を思い出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
自分の身一つで走りつつ、同時に孤独でも狭隘でもない豊かさを持つ。走りきり、勝ち切るために必要なメンタルコンディションに、ようやっとたどり着いて結果が追いつく。
それはあえてレース当日、遠くにいることを選んだスズカにも通じる境涯だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
背中をおい、追いついて横に並び、抜き去る。憧れからライバルへ、本気で戦う決意をお互いに交換したからこそ、体は離れ、心はいつでも側にある。揺るがない絆が、二人の『走り』を支える。
こういう勝負師のオンバランスにたどり着いて、スペは秋の天皇賞を勝ち切る。仕掛けどころを自分で見切り、これまで積み上げてきたものも忘れず、堂々たる疾走で結果を出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
スズカもまた、挫折への恐怖を乗り越え、背筋を伸ばして鍛錬に励む。復帰レースは近く、その先に『約束』がある。
運命的に出会った二人が、本気で走り競う夢のクライマックス。そこに向けて、しっかり足場を固める回だったかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
同時に、スズカの負傷によって揺らいだ心が『走り』の意味を問い直す、長い回り道に決着がつく回でもあったと思う。思いの外、長いタメであった…。
そんな主役勢以外にも、横幅広く色々描写される回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
日常描写の中で、色んなウマ娘と交流するスピカメンバーの姿は、いきいきと可愛らしかった。
テイオーと会長の距離が、親子というか姉妹というか、絶妙な具合で非常にグッド。マックの帰省、ウォダスのイチャコラデートもな。
ゴルシくんが一人残って、スズカの追い込みに付き合ってる絵面が、彼女が好きな視聴者としてはありがたかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
奇行が目立つけども、仲間思いで献身的なゴルシくんが、僕は好きです。スペ以外とも親密なスズカを見て、夏合宿の成果を感じ取ることも出来たし。
セイウンスカイやキングヘイローも、渾身の走りで勝ちを取りに行き、結果として負ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
彼女らが汗まみれで必死なことが、スペの復帰の価値、負けを乗り越え勝ちへと繋ぐ不屈さの意味を、しっかり裏打ちしてくれたと思う。リギルもそうだけど、ライバル描写にリスペクトを込め、しっかり使うのが良い
皆高い夢を追いかけ、必死に走っている。その先には勝ちと負けがあり、悔しさと涙、混迷と傷がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
勝ち負けに伴う薄暗さを睨みつつ、そこに支配されず、『『走り』は善いものなんだ!』という信念でレースを描き続ける姿勢は、レースに関わる全ての存在を輝かせていく。
そういう骨太で、視野の広い『走り』への視線があればこそ、奇妙な世界の真剣な群像劇を、心の底から楽しめているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年5月30日
あの時交わした約束の、真の意味を受け取るのに十分な姿勢をスペもスズも整え、さて復帰戦。そしてその先へ。
クライマックスへ温度を上げるウマ娘、来週も楽しみですね。