イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/06/13-14 TNX『Crash it out!』

一昨日と昨日の夜、分割でNOVAを遊びました。お久しぶり、始めましてな皆さんと挑むのは伝説の軌道監獄アスガルド!!

シナリオタイトル:Crash it out! システム:NOVA-X RL:こぺんさん

古川切夏さん:"理想の騎士様(アイディール・ナイト)"ラウゼス・バーグゼム・クラウデリーズ・ヴァルケンハイン:24才男性:エトランゼ◎カブト●シキガミ プレートメイルで固めた古風な騎士。まっすぐカブトの道を見据え、清く正しく生き抜くプロフェッショナル。その正体はMMO"Arms&Arcana"の有名NPCであり、ニューロエイジに迷いでたパラディンである。
佳奈さん:"Richard Roe"成宮麗:28才男性:ニューロ◎タタラ●ハイランダー 落ち着いた物腰と好奇心を匂わせる、職業ニューロ。実は複雑な事情で生まれたパッチワーク型複合人格であり、何処か常人離れした価値判断基準を持っている。
コバヤシ:"凡人探偵(コモン・ディテクティブ)"ソーマ=月宮・チャンドラセカール:35才男性:コモン◎●フェイト、シキガミ どこに出しても恥ずかしい、凡俗な探偵。かつては運命の中心にいたが挫折し、エキストラに甘んじる生活を受け入れていた。脱出不能アスガルド送りになったことから、その運命は回転を始める。

というわけで、こんな三人がチームを組み、無辜の罪で囚われた王子様を慕うパワフルなお姫様のため、脱出不能の牢獄に挑むお話でした。"アスガルド破り"というシチュエーションが煮え煮えで、温度高くシナリオに入り込めるのがとても良い。
シナリオ構造としては変則のダンジョンハックで、シナリオに色々な仕掛けがしてありとても楽しめました。バラバラの導入を組み合わせドラマを組み立てていくNOVAのスタンダードとは違いますが、変化球ながらストライクが取れるイベントが盛りだくさんで、新鮮な面白さがありました。やっぱミドルが凝ってるシナリオは、遊んでて楽しいね。
チーム導入だからといって人間関係構築のドラマが死んだわけではなく、むしろだからこそ、状況に流され顔を合わせたり、腐れ縁で繋がったり、一つのチームが生まれていく過程とその結果を盛り上げることも出来て、こっちもとても新鮮でした。やっぱNOVAは、ミドルでキャストの関係が生まれていく瞬間が醍醐味だなぁ。

自分はどうしようもなく落ちこぼれてしまったコモンな男が、スタイルを取り戻して復帰するまでのお話を堪能。プレアクト段階で「こういう感じでやりたいんスけど……」と提案したものを、他PLさんにしっかり受け止めてもらった結果、上がったり下がったり、かっこ悪かったりキマってたり、起伏のある物語を走りきれたと思います。
PLの好みが巧くマッチして、立て板に水で煮えた台詞を交換し、高速高密度のロールプレイ空間がモリモリ出来上がっていったのは、非常に楽しかったです。速いロールを手早く回すことで独自のグルーヴ感が生まれ、実プレイとしては短いのに中身が濃い、集中力のあるプレイングができていました。
それは他の人の懐をよく見て、受け止めやすいタマを投げればこそ成立しているプレイで。RLもPLも相手をリスペクトし、キャラシートをよく読んでロールやスペックを投げあっていた結果、思わぬ暴投がほぼなく、効率のいいゲームができたと思います。ロスなくスムーズにイメージや意志を交換するのは、ゲームを楽しむ上でとても大事ね。

巧いプレイヤーが『面白く遊ぶぞッ!』という気概を込め、集中して遊ぶとゲームはこういう密度になるのだなぁと、感心させられるセッションになりました。ロールの方向性、卓全体の雰囲気、成功のイメージ、共有するドラマの形。卓の中で必要な共同幻想が、すごい精度と密度と速度で組み上がって、その上でみんな大暴れする快楽を脳髄に叩き込まれ、凄くハッピーな気分になりました。
テクニックとソウルが両方ある、とても良いセッション、面白いゲームだったと思います。同卓していただいた方、ありがとうございました。