ダーリン・イン・ザ・フランキスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
審判はつつがなく執り行われ、父神は去りぬ。預言を失った子供たちは羊のように殺戮され、狼の牙を研いだ者たちは前に進む。
大地に穿たれた冒涜の穴の底で、進行する世界の終わり。
そこにたどり着くために。
あなたのために。
わたしのために。
さて、ダリフラを見てるみんな、第21話はどうだったかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
こういう姑息な呼びかけから始めている時点で、僕の作品への向かい合い方がかなり昔に戻っていることはバレバレだと思う。
正直に言おう。
当惑している。『このアニメ、一体何なんだろう?』と思ってた時代へ、認識が逆巻きにされている。
あの時もそうしていたように、やっぱり書きながら考えをまとめていこうと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
第2話のような罵倒テンションに戻ることはないけども、なんだかんだと体重を預けていた足場がボッコリ抜けた(ように感じている)のも事実だ。
しかしそれに従いすぎて、描かれているものを見落とすのも不実だろう、
お話としてはスターエンティティを巡る決戦に決着を付けつつ、広がった風呂敷に折り目をつけていく回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
ぶっちゃけ、VIRM真実のショックで最終話まで走るかと思っていたので、前回出した部分を一気に決着をつけたのは意外でもあり、形なりともまとめる技量は流石だと思ってたり。
アクションの勢いで高圧縮率を達成し、一話で走りきってしまうスタイルはダリフラの特徴であり、第1話や第4話などで発揮されてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
良い感じのBGMに乗せてアガる血圧、血管に注入されるロボットアクション・バイアグラ。今回も虐殺あり、決断あり、挺身あり、覚醒あり、熱血シチュのてんこ盛りである
しかし(序盤の感想で言っていたように)その勢いで押し流してしまう姿勢に僕は懐疑的で、だから中盤以降ロボアクションが鳴りを潜め、グズグズ湿っぽい人間事情に軸足が移った時は『楽だ』と感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
演出で強引に押し上げられるより、自分の気持を作品に乗せやすいと感じた。
VIRMという強烈な設定を一気に叩きつけ、形なりとも飲ませるためには、仲間が身を挺して道を切り開いたり、ヒロインが命を捧げて奇跡が起きたり、手が届かないと思ってた空にビームをぶっ放したり、そういう無条件にアガるシチュエーションは大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
そこら辺の組み立てがあって、一話で終わるのだ。
しかし冷静に考えてみると、人類への文化侵略、生物定義の書き換えを完了し、強力な兵器である(らしい)フリングホルニを完成させ、VIRM自体は傷を負わずに撤退した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
『地球幼年期の終わり』あるいは『スター・トレック』のボーグめいたVIRMの、宇宙的寿命を活かした策略は成功したのだ。
物語全体の悪役を務めるVIRMの、正直ちょっと古臭いスペースヴァンパイアっぷり、生命という混沌を制する銀河秩序の守護者っぷりはさておき。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
地球は環境も文明もズタズタにされ、冷静に状況を見渡してみれば”負け”である。ゼロツー死んでるしな!!
ゼロツーの話を始めると確実に冷静ではいられないので後に回すが、そういうVIRM一人勝ちの状況が映像に焼き付けられているということは、製作者は広がったスケールをノリと勢いと熱血で押し流すロジックを、そこまで信じていない、ということだろう…か?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
この期に及んで、制作哲学に確信が持てない。
(あんま関係ないが、フリングホルニの作られ方、やってる仕事を考えると、死体の爪を集め作られ、死者の軍勢を乗せ、その完成がラグナロクの始まりを告げるというスルトの船、ナグルファルの方が近いんじゃないかと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
バルドルたるヒロが乗る船は、また別に作るんじゃねーかな)
VIRMは寿命を活かした気の長い侵略が得意で、叫竜に追い返されても諦めず、人類を現世利益(不老長寿、冨貴長命。子孫繁栄は除外されてるのがミソ)で誑かし、人間を支えていた文化的・社会的インフラを破壊した上で、マグマ燃料採掘に都合よく書き換えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
クソ以下のクソみたいな世界がクソだったのも納得で、そもそも人間の命に一切価値を認めていない異質知性なのだから、共感が湧き上がるわけもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
個別の管理や計画がずさんに見えたのも、文字通り宇宙規模の高所に立って状況を勧めていたからこそ。なんだかんだ、過去の描写がシックリは来る。
しかしVIRMの主標的は滅びし龍であって、後に栄えた人間には興味がない。対抗するための武力、文化も叫竜人文明の焼き直しであり、むしろ一度負けた相手の優秀さを窃盗し、自分の都合の良いように方向づけた感じすらある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
どっちにしても、道具が作り出した道具のことなど、VIRMにはどうでもいい。
01の言うとおり『この戦いは、お前らの戦いではない』わけだが、ヒロはそこで叫竜に共感し、『俺達の戦いでもあった』と叫ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
今まで言葉も顔もなく、直近三話で急に存在感を出してきた01(が背負う叫竜)にそこまで自分を重ねられるかという疑問はあるが、まぁヒロは英雄であり、優しいやつでもある
どっちかというと、自分の嫁さんが苦しかった過去を敷衍して、血縁である01にも共感を持っていった、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
バックからズコズコする操縦スタイルを反転させて、”相手の顔を見る”ようになったと見せる絵は、結構好きだ。
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冷淡なVIRMに対し、フランクスとゼロツー(つまり人類側が握り込んでいる戦闘手段)の起源である叫竜とは、01を代表にコミュニケーションが成立する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
肉体を持たないVIRMは”敵”で、(青いとはいえ)血の通った叫竜は”味方”というシンプルな切り分けは、正直危ういとは思う。血縁主義の狭さを感じる。
しかしまぁ、そこを掘り下げる尺の余裕はないし、この唐突に見える風呂敷の広げ方から言っても主眼ではないのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
人間が判り合うために身体的な共通項が必要だ、とするのなら、からだが似通っていない人とは通じ合えないとなる。VIRMと人類はその冷淡な行いと独善によって断絶する、と見るべきか
ゼロツーという異人種が排斥され、受容される物語はこのアニメの主軸であった(と僕は思う)ので、身体的異質性がコミュニケーションにどう作用するかは、凄く大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
VIRMとはなぜ判り会えないのか。叫竜とはなぜ通じあえるのか。そこになんらか、宣言が欲しい気持ちがある。
闘争機械に己を変える中で失ってしまったが、生殖しつがいを求める機能が、一つの共通点かもしれない。(叫竜を無邪気にコピーした結果、人類もそうなってしまったのは皮肉だし、その輪廻の外に量産戦闘兵器であるコドモが出ているのは大事なポイントだ。ココロちゃんどーなるかね?)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
スターエンティティに罠仕掛けられてからのへし折れっぷりは、『オイオイ、6500万年戦ってきた永遠少女、メンタル脆すぎだろ!』と正直思ったが、置き去りにした誰かを背負えばこそ、思いが届かないと思い知らされた時のショックはデカい…のかもしれない。ヒロの見せ場作るためかもだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
黒い蛇さんがゼロツーに操縦を預けたのと、01がヒロ(が背負う現生人類)を認めるのは、軸を同じくした行動だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
叫竜人最後の生き残りは、コドモを”寄生虫の作り出した戦争の道具”ではなく人間”と認めた。VIRMがオトナを精神だけにして、自分たちの領域へ連れて行ったように。
まがい物と罵ってたゼロツーもその存在を認め、お互いの角を交わらせる。最大限悪趣味な解釈をすると、ふたなり娘の兜合わせであるな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
角を自在に操れる≒ペニスを自在に勃起させる”男の証明”が、叫竜の姫たちの力の発露なのは、悪趣味で面白い。
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赤と青が混じり合わず、交錯する。叫竜とコドモ、男と女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
”人間は叫竜を殺す、そういう生き物”という定義が書き換わる回にふさわしく、青と赤のクロッシングは幾重にも重ねられる。
ヒロとゼロツーの淡い夢。あるいは叛逆の狼煙たるビーム。
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ゼロツーの口づけを受けて、叫竜人(≒地球にもとより原生する『本物の人間』)最後の末裔となったヒロは、まだ小さな角しか持たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
これが雄々しく勃起し、古い血を自在に操れるようになったとき、多分なにかが起こるのだろう。思い返すと、最初から最後まで勃起不全のお話になるのか…?
勃起はさておき、ヒロは01を受け入れ、そのヒロを助けることで、ゼロツーも母と和解する。混じり合う心と血…出撃前に、ゼロツーが黄色い血を輸血しているのは示唆的である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
それはオトナ文明最後の名残であり、それを被差別者は飲み込むことにしたのだ。
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同時にそれは”引っ剥がされ”ているわけで、ゼロツーは自分を差別し身勝手に製造した”街”と、この瞬間決定的に決別する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
己を強制する社会を認め、あるいは引き剥がすことに成功すれば、クソ身勝手な父親も肯定できる。フランクス博士へのお礼は、自分を製造した存在を追い越した証明であろう。
末期釘宮病患者は最後まで気持ち悪く死んで最高だったが、良心の欠片みたいのが残っていたのは意外でもあり、納得もあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
知的探究心の怪物に落ちきれてしまえばある意味楽だろうに、半端な人間性を残して『すまなかった』と謝る。どの口で、って感じではあるが、その優しさが道を開きもする。
今回も腕を切られて地面に横たわる”例のポーズ”を披露するフランクス博士。そこからは赤い良心…人間の証明が流れ出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
人類を超えうる存在に魅せられ、その血を受け継いだ英雄(ヒロ)を夢見つつなり得なかった男の末期としては、結構良いかなと思った。
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一方、もともとなかった当事者性がパパに見捨てられて完全に蒸発したコドモたちは、アイデンティティ・クライシスに陥る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
先立って親離れ(と、切り離されたサークル内部で生き残るための準備)を済ませていた第13部隊は、イチゴをリーダーに自分を打ち立てるが、その他大勢は勢いに流されていく。
ここまでみっしりと積み上がった第13部隊の人間トレーニング。その成果が出たと言える自律行動だが、それがサークルの外側に広がらず、対処できない子供たちがバッタバッタと虐殺される風景は、なんともキツかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
第15話で見せた090達の自爆は、この先触れだった、と言えるか。キツいな。
小さなサークル内部で生まれた変化や理念を、大きな場所に拡大できる人間の強み。部隊単位でコドモを使い潰し、概念や倫理の継承が起きないようシステムを組み上げた、VIRMの悪辣さを感じもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
今後父なき世界で、ただ獣のように活きるのでなければ。いかに伝道するかは大事だろうね。
さておき、巧妙に無力化された世界の中では、人間はせいぜい個人の顔で繋がったサークルしか持ちえない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
”ヒロサークル”というべき第13部隊はグランクレヴァスに再突入し、ゼロツーを物語の核心(子宮で待つ卵子)にタッチダウンしていく。これも、第15話のリフレインだろう。
イクノが身を捨てて道を切り開いた時の『まーた特攻主義かよ…』なゲンナリ感は相当のもんだったが、仲間はロボアニメ的オヤクソクよりも心の実感を重視して、生き残るために二人で残る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
仲間のために綺麗に死ぬ展開をにらみつつ、スッと外すのはダリフラの特長だと思う。そのまま行ってくれ…。
第15話ではヒロを握っていたデルフィニウムは、今度はゼロツーを運ぶ。すれ違い、ぶつかり合ってようやくお互いの顔を見た女と女。その繋がりが、奇跡に必要な手順である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
かつて『偉そう』となじられたイチゴのリーダーシップが、窮地を乗り切る知恵になるのも含め、好みの描写であった。
一方”パパサークル”というべき9sは、彼らなりに血の通った仲間意識と、血が通っているからこそグジャっと無様に潰れる様子を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
『アイツラも人間だったんだなぁ…』と思わせるためには、犠牲の筆も血の絵の具も必要なんだろうが、旧劇のアスカ鳥葬シーンの同人誌やる必要はあったのかな…?
ここまでジェネリックカヲル君としてヘイトアーツを操り、13部隊の結束を高め、作品のテーマをわかりやすくしてくれた9α。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
彼の神であるパパが天に去り、強キャラオーラを維持する必要がなくなったため、彼の魂は地面に叩き落とされる。”Quo vadis, Domine? ”と問うなら、向かうべきローマは何処か。
9sが死にたくねー! って喚くのも、仲間を助けるべく必死に敵を引っ剥がすのも、なかなかエグい絵だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
『ああ、お前らも人間だったね…』という罪悪感を覚えるのは、もう何度目か覚えていないが、このアニメの得意技である。ヒロとパパ、二つのサークルの仲間意識には、多分そこまで差がないのだ
しかしヒロは生き延び、パパは去った。9sがここで役目を終えるのか、無様に生き残った後の再起が描かれるのかは、先を見ないと分からない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
しかし戦うこと、従うことしか知らなかった少年に活きるすべを教えること、サークルの埒を超えて拡大することは、13部隊が正当なる主役だと示す上で大事だろう
ヒロが向き合うべきパパたち…仮面の奥に生身の体があって、同じ”人間”でありながらコドモを冷淡に扱ってきたAPEは、VIRMという異質生命が(実質)ぶっ殺した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
清廉なコドモの手を汚す危険を避けたとも取れるし、乗り越えるべき親を横からかっさらわれた、とも言える。
思春期が病と扱われる世界で、パパやオトナを他ならぬヒロ達が乗り越えることは、とても大事だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
自分たちの正義を叩きつけ、思いに共感させ、正しさを判らせる。目線をそらさずちゃんと向き合って、己の尊厳と実力を認めさせることで、子供は大人へと、自分自身へと羽化する。
みっしりと子供たちの内面、関係を積み重ねたのも、己を世界に、大人に問う瞬間のための下準備だと思っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
が、タメたエネルギーが噴出する先は、超絶パパ星人達が星の向こうに持っていってしまったのである。執拗なガラスの天井描写は、一体なんだったのかと言いたくもなる。
今後ヒロは、星の彼方に逃げたVIRMに向き合うことになるだろう。それはそれで”オヤジ超えの物語”の一形態であるが、VIRMが異質なる理解不可能存在(エイリアン)であることは、作中の描写で重ねて言われていることだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
跳ね返しつつ、受け入れる。矛盾した性質あってこそ、壁は壁たり得る。
その可能性が、未だ人類の形を残したオトナにはあったと思うのだか、彼らは消えてしまった。ヒロたちの思春期を受け入れ、あるいは跳ね返す大きな存在はもうないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
それは、積み重ねた物語の方向性とはちょっとズレた展開かな、と。いち視聴者に過ぎない僕は感じる。
大地は荒れ果て、オトナによる技術支援がなければ水は濁る。そのことは、第16-18話の楽園編で重ねて描写されたことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
女は死に、男は残り。生存者たちは荒野へ漕ぎ出すことになる。楽園を喪失した後の生活は、どうにも苦しいものになるだろう。
古き大地の豊穣、原始の力強さを背負っていた叫竜人も滅んでしまった。コドモだけが取り残された世界には、本当になにもないのである。それでも、ヒロの言を借りれば『自分を生かさなければ全て終わってしまう』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
生きている以上、生き続けなければいけない。愛する人に置き去りにされても、だ。
さて、ゼロツーが死んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
マジファックである。おめーホントにヨ~とスタッフを正座で説教したいが、何しろこのなんにもない状況で三話残っている。広がった風呂敷は、VIRMが宇宙の彼方に持っていってしまった。
となれば、ゼロツー復活の奇跡のために時間使うんだろうな、という予測と期待はある。
くそオヤジのことも許して、自分を守り届けてくれる仲間の尊さも理解して、ダーリンのために必死に戦って。(ここで『助ける男と苦しむ女』という構図が反転しているのは、第15話のリフレインとして良く出来たところだ)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
アレだけ憎んでいた赤い肌を、迷わず晒して。
他人を踏みにじるスラットなクソアマだった彼女が、どれだけ優しく強くなれたかを確認できたのは、とても嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
んだが、その代償として命持ってかれるってんなら、そら素直には喜べない…ていうかファックである。マジでファックすぎて口が汚くなるのを、ずっと抑えていたわけである。
しかしそこらへんもこのアニメ周到で、ヒロとゼロツー(が背負う人類)が人間らしく生きていく導きの物語、『まものと王子様』のエンディングがいかなるものかは、まだ見せられていないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
死んでも残るものがあるか、死を乗り越えるか。どっちにしても、ここで終わりではない。
一気に老化したイクノも含めて、コドモたちの生き死には一切油断できない。戦闘で死ぬことは当面無くなったんだろうが、餓死、病死、パパを失ったことによる魂の死が忍び寄ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
そういう状況でようやく、ヒロはその救世主性を遺憾なく発揮するだろう。その隣に、愛する人がいなくても。
桜は散る花だと、僕は過去に描いた。その予想を回収する形でゼロツーは死んだわけだが、やっぱり全く嬉しくはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
泣いたり笑ったり、感情に満ちた人生は死んだら終わり。ヒロが行った言葉が、ゼロツーを失ったヒロ自身に帰ってくることにもなるか。んじゃ、死んじゃったゼロツーは”終わり”なの?
宇宙規模に広がった風呂敷が急速にたたまれて、そういうことをウダウダ考えるにちょうどいいスケールに、話が収まった感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
まずは、神と愛の弔いをしなければいけない。大事なものを根こそぎもぎ取られた荒野で、どう生きていくかを考え、広げていかなければいけない。
VIRMが正体をあわらし、世界な壮大なスケールを暴露することでコドモたちは天井を失った。コドモたち自身が望んだわけでも、その破壊に関わったわけでもないが、大抵の場合、子供の事情なんぞ一切考えずに世の中は寝返りをうつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
コドモたちの視点で常に語っていた物語が、そう転がる是非は問えるが
『この話、結局どういう話なの?』という疑問は、今後の描写が答えることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月17日
風呂敷を広げた意味。子供たちの生存。小さなサークルは巨大すぎる物語に対しどう突き刺さるか。可愛い可愛いゼロツーちゃん復活大逆転。ニアの悲劇は再演されるのか。
見るべき場所は山ほどある。来週も楽しみえすね。