ペルソナ5を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
虚飾の城を崩すのも、街で無邪気に遊ぶのも。若い彼らにゃ大事な青春、世直し仲良し頑張りましょうッ!
金城パレス攻略と、真ちゃんの青春絵巻を同時並列し一気に進めるエピソード。映像面での面白さが、高圧縮の物語を飲ませる。アニメ独特の楽しさに満ちた回。
というわけで、金城編解決である。ぶっちゃけもう一話使うかな~、と思っていたが、ハイテンポな進行を彩る独自の描画で走りきってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
鴨志田や斑目に比べ、金城はヒロインと個人的なつながりが薄いので、あんま引っ張ってもキャラ描けない、ってことかな。外界でシナリオコネ取っちゃった感じだ
ダンジョン攻略に青春、アクションに陰謀。時系列のザッピングもあって忙しない構成なんだが、溢れる映像センスで飲ませてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
堀が深くややバタ臭い独特のキャラデザも、カロリー多めでテンポの早い展開と、非常にシックリきていた。
モノに接近したり、光らせたり。場面転換の切れ味が良い
伝奇空間でのダンジョン攻略と、現実での青春絵巻をシームレスに繋ぐ構成は、圧縮率が高いだけでなく、怪盗団の現状をよく伝えてもくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
彼らにとって、人間の心に踏み入るパレス攻略は青春の一部。特別なチカラで特別な場所に分け入る、特別な自分を実感できる特別な遊びなのだ。
それは真と交流を深め、会話したりゲーセンデートする放課後と、シームレスに繋がっている。気の合う仲間と楽しい世直し、これ以上の娯楽はない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
同時にガキはガキなりの真摯さで、世直しも遊びも本気である。モラトリアム特有の、境目のない世界。
しかし境界線は到るところにあって、特別な自分を知ってしまった竜二は、陸上部と一緒には走れない。ペルソナを持ち、怪盗団というサークルを共有するジョーカーこそが、彼のランニングパートナーだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
だから、会話はしても壁がある。
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動きまくりのアクションに目が行きがちだけども、今回は境界線を日常描写に混ぜ込む、心理主義のレイアウトが冴えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
巨悪・金城をぶっ飛ばして悪名を馳せる、アッパーテンションなお話なんだけども、その足場の不安定さ、怪盗団と世間の境目はひっそり強調されている。
それはキャラとキャラの間にもあり、杏と真のコミュニケーションは大事に書かれる。これまでの怪盗団は男の子空気が強かったので、ガールとガールが交差点、心を通わせる描写は新鮮爽やかでとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
45度で画面を切る、斜めのレイアウトが鮮明。
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点字ブロック、横断歩道、架橋。画面に埋め込まれた沢山の直線は、二人の心の距離を補強する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
この後真は道を戻って、杏がいる岸に寄り添うこと、見えていた青信号に従わないことで、個人的な友情を獲得する。
外部からの誘導ではなく、自分の意志で道を決める。優等生の変質が、交差点でよく見える。
事程左様に、モノを象徴として使い倒す演出が冴えた回だった。こういう圧縮率の高さが、スピーディな展開に実感を与えていた感じがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
パレス攻略一本槍だとぶっちゃけダレてたと思うし、真の可愛げもグングン上昇したので、凄く良い構成だったと思います。
金城とのバトルは、ハエ人間のキモさを強調するいい動きと、アイデアのあるアクション描写が相まって、なかなかに盛り上がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
ゲームをベースにしたオーソドックスを二回やったから、そろそろアニメ独自のスパイスで変奏してみよう、ということか。迫力もあり、大成功だったと思う。
ベルゼブブ金城のキモさはなかなかのモンで、取り巻きがドン引きしてるところとか非常に良い。どれだけ欲で繋がっていても、剥き出しのエゴを叩きつけられては逃げるしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
人に馴染めぬ虫男、複眼に映るのはどんな世界か。
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『居場所のなさ』は金城と真を繋ぐ細い線で、しかし金城が個人としての弱さをあまり見せなかったので、ちょっと弱い感じもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
ボスと濃厚な感情で繋がるお話は前回・前々回のパレスでやったので、繰り返しを避けた感じかな。その分を、犯罪のエグミで補う構成…かなぁ?
ただ"いちおくえんの子供銀行券"は、金城が追い求めた城の脆さ、怪物の奥にいる泣いてる子供の顔が見えて、好きなアイテムだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
心の奥に踏み込む怪盗団は、たしかにその哀れさを見ている。しかし正義と悪との一線を引いて、『自分もああなるかも?』という想像力は働かせない。
理屈の上では善悪の相互侵犯を見てんだけども、痛めつけられ思い知るのは先の話、というか。『思い知らされますよ?』というサインを、未来をザッピングすることで事前通告しているのは、何度も言うけど上手い構成だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
人気出てきて調子に乗って、だんだんヤバくなってきたなぁ…。
ボコられた金城が、露骨に今後の展開の補助線を引いてくれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
悪の上に立つさらなる悪、黒い仮面の正体とはいったい…まぁ明智だろ? 知ってんだぞ??(炸裂する偏見アーツ)
…結構明智が好きになってる自分がいて、多分裏切りに耐えられないので予防線を張る。オレは弱いアニメ視聴者だよ…。
怪盗団がリアル警察に目をつけられている描写とかも挟んで、状況の変化を見せる回でもありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
悪なる正義、正義なる悪。現実と伝奇、日常と超常。確かだったはずの境界線は、悪党どもの冒険で揺らぎ、混ざり合っていく。子供たちは無邪気に、モナカーを走らせている。
その歩みが実は無軌道で、ハンドルがないからこそ楽しいことに、少年少女は気づいていない。横からハンドルをかっさらい、自分に都合よく道を決めようとする真の悪党の存在にも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
青春の光が強く描かれただけに、影に淀む闇もクッキリ見える回だったかなぁ、と思います。面白いなぁ。
3つ目のパレスを無事攻略し、お硬い委員長を仲間に引き入れた怪盗団。足元が怪しい感じはありつつ、ペルソナに彩られた特別な青春はとにかく楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月23日
日常描写の冴えが、超常バトルの足場をしっかり支えていて、とても面白いですね。ワンクッション挟むだろう来週も、すごく楽しみです。