アイカツフレンズ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
夏は出会いの季節なり。筐体方面からやってきたニューカマー、白百合さくやちゃんのデビュー回は、ピュアパレットを巻き込んでのオーディション話。
あいねちゃんの人たらし力、みおちゃんの不格好な生真面目さ。メインだけでなく、サブの描写も光るエピソード。
というわけで、女と女の関係性を掘り下げていくアニメにも新キャラの波、フレンズ第17話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
野村脚本のトンチキなテイストを活かし、呑気で元気でちょっとおバカな、楽しい話に仕上がった。説明セリフがカタいのはご愛嬌だ!!
メインとなるさくやちゃんは、アイカツゴスの系譜を引き継ぐ分厚い外装、脆い内面のあざとい設計。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
深夜アニメキャラみたいな過積載でブンブン暴れまわり、時にボケ時にマジ、良い味わいのキャラだった。日常シーンのトボケが、芝居シーンでの豹変を引き立てていてグッド。
とにかくステージが強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
モノトーンから色がついていく出だし、ピーキーな音を叩きつけるイントロ、やや鼻にかかった甘めのボイス、スタイリッシュな衣装と舞台。
構成要素の全てが”勝ち”に来ていて、『アイカツのゴスは勝負キャラ』という伝統を、しっかり引き継ぐ作りとなった。
しかしステージに上っていないさくやは、どうにも前に出きれないゴスナード。このギャップが良いんだが、自分の良さを信じきれないのは可愛そうでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
宇宙人キャラの作り込みも甘いし、完成度よりも成長性を大事に作られた印象を受ける。伸びしろたっぷりで、今後転がすのが面白そう。
さくやのナイーブな性格は、ピュアパレ二人の個性を光らせる足場にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
とにっっっかくあいねちゃんの人間攻略性能が異常で、陰気な美少女を指で絡めて目で落とす、ナチュラルな手練手管が大暴れという感じ。
実は細密に描かれなかった部分なので、具体的に見れて嬉しい。
カフェに入ってきた後、まずメニューをおすすめして食べてもらってから、自分の素性を話すのが良いなと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
外的な関係性より先に、”味”という一番コアな部分で好感をもってもらう。そこから、カフェの娘という関係性を出して、より親密な間合いに踏み込む。こういう目測がナチュラルに出来る。
どこまで踏み込めば不快にぶつかって、どこまで踏み込めば親密の範囲か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
人間関係のセンサーが鋭いあいねは、勝ち筋が判っているから初動が早いし、二の矢三の矢も休まず打ち込む。さくやが困ってたら、クリティカルに手繋ぎとかしちゃう。
これでトンチキぼっち美少女はイチコロさ!!
そんなトモダチカラの犠牲者でもあるみおは、興味のある領域になると途端に過剰に喋るオタク力を、存分に発揮。みおちゃんホント…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
あいねがナチュラルに感情で突っ走る中、周辺情報を集めたり言語化したり、理性のアイカツを展開していた。
合い補うフレンズとしての描写が多めで良かったな、今回。
さくやという”3人目”を置くことで、ピュアパレットが”みおとあいね”ではなく”ピュアパレット”として機能する姿を、ようやく見れた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
二人きりでおいておくと、必ずどっちかがどっちかを強く見つめるお話になってしまう。ので、第三者を助ける話の中で、ユニットとしての描写を入れると。
みおちゃんが『さくやさんの占いを裏切れません!』と何度も言うのが、色んな意味で好きだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
相変わらずのバカまじめだなぁ(好感)って思ったし、あいねより広くて客観的な視座で人間関係見てるのも感じれたし。なによりこのセリフすごいあいねキチな発言なのがいい。
みおちゃんは月の裏側のアドバイスで勇気を出して、あいねとフレンズになった。その占いを無下にすることは、すなわちピュアパレットの神話を汚すこと。あいねとの運命を証明するためにも、絶対叶えてみせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
公平でクリーンな意見にみえて、ドロッとした個人的感情が滲むのが凄く良い。愛は狂気。
ユーモアの使い方も、可愛らしさがあってよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
冒頭ダーッと全部台詞で、今回のお話の目的と展開を説明していくシーン。
そのまま喋らせたらカタイところを、ペン様INプールとさくやのオズオズ仕草で、ちょっと逃がす。アバンで見せた神秘的な雰囲気を、俗気で逃していく。
アイカツ名物トンチキ特訓が、全てズバピタで的を射る展開もいい方向にぶっ飛んでいたし、結果的にオーディション受からないことで『そんな訳あるかい!』というリアリティを維持してもいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
フレンズは効果音や崩した表情で、可愛らしい笑いを細かく入れ込む演出が、全体的な明るさを作ってるなぁ…
ユルさとガチさのいいバランスを、ユルよりで巧く取ったエピソードでした。コメディ調なんだけどさくやの強さと弱さ、真剣さとかわいげはちゃんと分かる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
その手応えが、ピュアパレットの魅力、二人の個性を光らせる結果にも繋がる。客の魅力が主役の魅力、良いゲストエピソードでした。
そして来週は…予告でとんでもない爆弾を…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月2日
『「じゃあ一緒に住む!?」じゃないんだよエマちゃんわかってる?』とか、『寮設定にしなかったのはこのためかー』とか、色々思った。合宿回なんだろうけど。
フレンズ概念はどこまで拡張されるか、ジェンダーSFアイカツフレンズの未来は。来週も楽しみ。