ハッピーシュガーライフを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
私を変えてくれた、かけがえのないあなたのために。
傷を受けてもなお闘う、新しく出会った君のために。
しょーこちゃんの決意と友情が、新たな未来を切り開くと信じて!
ハッピーシュガーライフ新章”飛騨しょうこの小さな一歩”に乞うご期待!!
そんな感じの、破滅に繋がる道を全力疾走なお話。しょーこちゃんがマトモであればあるほど、野獣の檻に生肉着込んで飛び込む無謀にしか見えず、迫り来る死が心臓に悪い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
飢えた子供にパンを差し出せるような、優しい子なのに…相手もマトモだと思い込んだのが死因か…(死前提で話すマン)
しょーこちゃんとさとちゃんが見ている世界、感じているもの、価値観のバランスは、致命的に食い違っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
それくらいさとちゃんの偽装が巧いってことだし、しょーこちゃんの世界がマトモに狭いということでもある。…これだけの異常を想定して、日常を生きろって方が無茶ではあるけども。
恋の相手は王子様。フツーに出会ってフツーに恋愛してフツーにセックスしてフツーに自己実現する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
ヘテロでノーマルな自分の延長線上に、決定的に壊れてしまったさとちゃんを置くしかない狭さが、しょーこちゃんの内面に迫る今回は良く見える。それは、とても恵まれた道なのかもしれない。
いつか特別な王子様が、自分をすくい上げてくれる。そう信じればこそ、しょーこちゃんはさとちゃんが自分より早く、王子様に出会ったと誤読する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
誘拐や殺人すら意味をなさない、善悪の彼岸。そこに安っぽいシンデレラ・ストーリーはないのに。
恋のイメージと同様に、友情もまたしょーこちゃんの中ではキラキラとノーマルな形を維持し、マトモに機能している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
自分の本音を素直に伝ええば、弱い自分を乗り越え決断すれば、世界は上手く行く。そういう信仰が根源的に機能しない地獄に、誰より大事な親友が腰までハマっている現状を。
しょーこちゃんは見抜けない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
当たり前の世界が、当たり前にあり続ける安心感。自分の周辺に、獣が牙むき出しで歩いている事実から目を背けたい気持ち。
そういう身勝手が、しょーこちゃんを致命的な決断へ導いていく。眼の前にいるのは、人の皮を被った愛の怪物、愛を求めるな蛇なのに。
しょーこちゃんは、今回開示されたあさひくんの地獄を想像できたのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
暴力と虐待、支配と固着が渦を巻く密室が、ドア一枚向こうにはみっしり広がっていて、町は百億の色彩の地獄で埋め尽くされていることを想像したのだろうか?
真っ当な、あまりにマトモな彼女はそんなこと、多分していない。僕らと同じように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
それでもあさひくんに食事を差し出し、親友の内面に踏み込もうと決意したしょーこちゃんのマトモさが眩しく、同時に哀しくなるほど無力で愚かで危うくて、クラクラとめまいがする。
マトモな願いが、マトモな結末を連れてくるなら、あさひくんはフラフラになりながら妹を探してはいないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
約束にしたがって、母は娘を守りきり、愛は全てに打ち勝ったはずなのだ。でも、そうはならなかった。しおちゃんは”お母さん”に呪われ、記憶を失って砂糖の檻に閉じ込められている。
そこは家であり、シェルターであり、腐敗する密室でもある。父が支配する暴力の現場とも、母が支配する愛の牢獄とも、また違う地獄に、しおちゃんは身を寄せるしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
約束は果たせなかった。願いは叶わなかった。
そういう当たり前の失敗が、あさひくんの世界を満たし、しょーこちゃんの世界は遠い
それでも二人は引かれ合い、一瞬魂を通わせ、また離れていく。過剰なマトモさを前に、異常の居場所などないのかもしれない。あさひくんの抱え込んだ地獄を、しょーこちゃんは見てもいないかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
それでも、通じ合ったものはあるのだ。そして、それは貴重でも救いたり得ない。
友情も愛情も、願いも祈りも救済たり得ない世界の中で、しょーこちゃんはさとちゃんに救いを見た。”母”から切り離されたしおちゃんが、おそらくさとちゃんに見たのと同じものを。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
救いを求めるベクトルは同じなのに、しょーこちゃんは冷たく見下され、しおちゃんは愛を持って受け入れられる。
一方通行の断絶が、がっぽり虚空を開けている。しょーこちゃんがどれだけマトモに、親友に運命を求めても、さとちゃんはそれに答えない。運命の人は別にいるからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
それでも、二人は親友を演じたのだ。演じるだけの、なにかがあったのだ。
さとちゃんがそこに手を伸ばせるなら、しょーこちゃんの健気なマトモさが感染して、話もキャラも救いに行くのだろうけども、屠殺場の豚を見るみたいな冷たい目線を確認すると、そういう期待は霧散する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
多分この先、とんでもない残酷が待ち構えているのだろうと、覚悟を決めるしかない。
しょーこちゃんの狭いマトモさ、恵まれた優しさが、狂った世界の狂った人々にはあまりに無力であることを、丁寧に確認するお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
ホントヒドイ…ヒドすぎる…。全てが狂った世界では、マトモでいることが一番の罪悪。言外にそう突きつけるような展開でした。
さとちゃんが心を開いて、親友を受け入れた…ようには絶対見えず、隷属か殺傷か、真相ばらして二択を迫る道が開けたわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
はー…しょーこちゃんはその健全さと善性ゆえに、獣の顎に自分から突っ込む形になった。
赤頭巾ちゃん気をつけて、万人は万人にとっての狼なのよ…。
クソマゾヒスト教師も、ジワジワ反逆の足場を積み重ねていたけども、獣の世界に入門するには”圧”の足らない小物ぶり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
フリル付きの腐肉が”おばさん”だってのは、おそらくミスリードなんだろうな…すっっげぇ強キャラオーラ漂ってるもん、声も喜久子さんだし…ザ・ボスぐらいつえーだろ。
雑魚サイコがキチガイ食物連鎖の餌食になるシーンも悪趣味に楽しみですし、しょーこちゃんの善性を頭から丸呑みしたら絶対返ってこれないだろうさとちゃんが、何を選ぶかも気になります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
愛が冷酷な峻別によって特別性を得るなら、しょーこちゃんほど適した人もいないよね…今宵、義人の心臓を捧げよ
今週あさひくん(と、そこに繋がるしおちゃん)の起源が顕になったように、次回はさとちゃんの起源が見えそうな感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
What Are Little Boys Made of?
”お砂糖とスパイスとステキなもの沢山”とは、絶対ならないだろうと確信できる地獄っぷりですが、さてはて。
来週も楽しみ…楽しみですね。
可能ならしょーこちゃんのマトモな感性が、さとちゃんを破滅からすくい上げ、世間一般(に繋がる、なんとかまともに生きてる僕の価値判断基準)に持続的に接続されるようなハッピーエンドを期待したい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
が、描き方全てがその期待を否定してくんだよな…この作品世界の”ハッピー”は、猛烈に歪んでる。
ならその歪みを世界のルールなのだと認めた上で、そのルールに囚われた人達のあがきを見守ったほうが、摩擦も少ないかな、とは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
早めに諦めて、悪趣味と踊ることにした僕の防衛行動は、あんま誠実とは言えんか。ただま、”マトモ”は機能しないのだ、このお話。昨日させないという強い意思を感じる
家と愛情の呪いに引き裂かれつつ、どうやってもそこに帰還する少女たち。それを睨みつける物語が何を見ているかは、唯一その引力から自由なしょーこちゃんの末路が、ヒントをくれるでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月18日
どうやってもろくでもないし、マトモでもないだろう。これまで描かれたものと同じく。
そこが良いと思うよ