アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
スターライトハーモニーカップも後半。魂を重ね合わせる合宿を経た、ハニーキャットの圧倒的なパフォーマンス。
未熟な自分が追いつくために、何が必要か。友希あいねの悪戦苦闘と、その先にある新しい景色。みんなで作る物語。
というわけで、SLHC後半である。フレンズで初めて勝ち負けを話の真ん中に据えたお話、エマと舞華の魅力を引き出した前回からどう転がすか、楽しみだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
蓋を開けてみると、あいねのキャリア不足に切り込み、一回間違えさせた上でみおとみんなで道を正す展開となった。
ぴゅあパレ結成をピークに持ってきた1クール目は、あいねを追うみおの視点が物語の中心となり、焦ったり間違えたりする役は主にみおがやってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
今回のように、あいねが主観を担当し、ガンガン焦りガンガン間違えるのは少し新鮮な感じがする。よく考えると、納得の焦りではあるんだけど。
キャリア不足を才能でぶち抜くわけではなく、真摯ではあるけど足りない部分もある。今回のあいねは、いい意味でアイドル女児アニっぽくない立ち回りをしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
泥臭さと可憐さが同居する不思議なバランスも、フレンズの魅力のひとつなのかもしれない。
アイネは自分に欠けているパフォーマンスを手に入れるべく、維持コストのかかる友情を切り捨てる。そこにこそあいねの”強み”があるのに、焦りでよく見えなくなってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
そういう間違いから、主人公すら完全に自由ではない。だからフレンズがいて、友達がいて、ファンがいるのだ。
あいねの努力を完全には否定しないのが、なかなかいいなと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
みおのストイックな指摘(多分、自分にダメ出しする時はそれ以上に厳しいのだろう。そういうところ好き)を受けて、あいねは必死に努力する。パフォーマンスは流した汗を燃料に、ちゃんと向上する。だが、なにかが足りない。
その”何か”を、みお自身も指摘できない(が、指摘せざるを得ない)ところも、未だ発展途上の二人らしくてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
『本気だから、嘘はつけなかった』
たまきに答えたみおの姿勢は、彼女らしいクソ真面目さが全面に出ていて素晴らしかった。そういう本気をぶつけられる相手に、あいねがなったのだ。
あいね本人も、フレンズであるみおも見つけられなかった”何か”は、第1話で別れたはずの普通科の友達が教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
彼女たちと縁が繋がっていたのも、あいねちゃんが友人関係をしっかりケアし、嫌な顔せずコストを払ってきたおかげだ。情けは人の為ならず、善因善果である。
ステージの外側にある、日常の視点。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
そっから勝利の方程式が導き出されていくのは、”アイドル”が誰と向き合ってステージに立つのか、”フレンズ”は誰を向いているのかが如実に現れていて、とても好きだ。
特別な誰かは、当然大事。でも、そこに閉じこもってしまっては、ビッグバンは起きない。
ここら辺の発想はOP(♪ひとりなんだと思ってしまったら 手を上げて すぐに行くから)やステージ曲(♪ひとりぼっちじゃなくて ふたりきりでもなくて みんな一緒にいるから)にも、しっかり刻まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
フレンズ二人の関係を濃厚に描きつつ、そこから広がる”みんな”へ。
それは逆に、人間ひとりを過剰に信頼していない発想だとも言える。どれだけ才があっても、人間ひとりでは間違える。気づかないこともある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
だからフレンズが必要で、”みんな”に支えてもらう必要がある。世界のてっぺんにいるラブミーティアだって、二人なら最強なのだ。
今後”フレンズ”を否定するアイドルが出てくるかは解らないが、一人くらい出てきたほうが陰影が付いて面白いかな、とも思う。無印におけるみやびちゃんみたいな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
しかし世界全てが”フレンズ”というルールで塗りつぶされている徹底も、視聴体験が濃厚で心地よい。どう運んでも面白い気はする。
結局ピュアパレットは、ハニーキャットに勝利する。決め手になったのは、ファンとのチャンネルを閉じないこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
それはパフォーマンス向上の努力を、ファンサービスに耽溺して潰せ、ということではないだろう。真実勝ちたいなら、あらゆるモノに貪欲になれ、ということではないか。
”わたし”も”あなた”も”みんな”も、全て繋がっているのだから。全てをもぎ取る貪欲で、努力と笑顔を積み重ねたやつが勝つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
フレンズ初の”勝負”となった今回、そういう欲張りなルールを作品が提示したようにも、僕には思えた。才能と勤勉さが両立してないと、最前線に立ち続けるのマジキツいやつだコレ
キャットが負けて超悔しそうにしていたのと、それでも笑顔だったのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
親友だけどライバルで、強敵だけど仲良しで。穏やかな勝負モノには必ず出てくる関係性だけど、そのバランスをとるのは結構難しい。前回キャットの努力と感情を丁寧に描いたことが、いい仕事をした。
ハニーキャットもピュアパレットも、歌手ではなくてアイドル。なんとも言語化しにくい”華”で人を引きつける職業は、パフォーマンスだけでも、フレンズ間の信頼感だけでも、魅力は決まらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
”わたしとあなた”を超えて、どう”みんな”に繋がれるか。それが、フレンズの大きな価値観軸なのだろう。
今回一つの結果にたどり着いたことで、ピュアパレットは身の丈を伸ばした。パフォーマンス向上に勤しんだことも、あいねの経験不足を埋める説得力になるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
キャットも負けたばかりではいられない。エピソードごとに何かを積み上げ、前に進んでいく。長期シリーズの醍醐味が動き出した。
合間合間の白百合姉妹描写も、今後生きてくるところか。天然とポンコツの姉妹フレンズって、また”勝てる”パーツ積んできたな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
かぐやちゃん結構いい性格してて、今後メインで動くのが楽しみになった。”お姉さま”呼びが既に”ヤバ”だけども、フレンズするとどんだけ火力出るのかな…。
というわけで、あいねをしっかり道に迷わせ、それを正してくれるみおと”みんな”が、勝利に繋がるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
フレンズが”アイドル”を、勝ち負けをどう扱っていくか。姿勢を見せる話としてかなり大事だったと思いますが、それに応える仕上がりでした。
そして次回はエマちゃんが、ラクロスとアイドルの間で悩むお話。今回”欲張りであること”をかなり肯定してみせたわけですが、やっぱり両取りする話になるのかしら。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月19日
何も切り捨てない強さと豊かさは、同時に沢山のものを要求する。そういうのも書く話になると、とても面白そうですね。