イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/09/16 TNM『トーキョー魔神大戦』

日曜日はカッツェのみんなと、ナイトメア3付属一本目を遊びました。妖怪大戦争!!

二次元くん:”星を動かすもの”倉科有紗:17才女性:マネキン◎バサラ●マヤカシ 突然超能力に覚醒し、平凡な日常から滑り落ちたドロップアウトガール。オカルト知識はないが、秘めた才能は多彩で強力。あくまで日常的な価値観を大事にするサイキック乙女系。
シェンツさん:天邪鬼:外見10代後半:カブキ◎アヤカシ●カゲ 由来をたどれば古事記にまで遡るものの、高僧に”負けるもの”として存在を固定され、零落した古き神。卑屈で卑怯、適当で怠惰。外見だけはいいが中身はゴミクズなスカムゴッド。攻略対象その1。
浅間忍さん:”コレクター”北屋根銀次:42才男性:クロマク◎カブト●バサラ 古物を商いつつ、召喚術でオカルト事件を解決する元どチンピラ。鍛えた魔術で裏社会をのし上がろうとしたが、それなりに平凡でそれなりに異常なところに落ち着いたマイホームダディ。攻略対象その2。
よねちょくん:”貴族の中の貴族”ヘンリー・キング:外見20代男性:ハイランダー◎●カゲ、アヤカシ かつては広大な領地を持つ夜の貴族だったが、義のために属領を失い、流浪の立場に落ちぶれた吸血鬼。今でも貴族の誇りを胸に秘め、血を刃に変えて戦いに赴く放浪の戦士。攻略対象その3。

というわけで、オトメPC1を個性豊かなイケメンが取り囲む、オトメ伝奇な配置で遊んできました。オーバーヒューマンは人外要素が強めにサポートされたため、メンツもアストラル系がゾロリと並ぶ。が、いろんな個性があってカブってないのが、TNMの表現力だなぁ、と思う。
シナリオの方は付属一本目で、サプリで補強されたアストラルの対立構図を巧く活かし、いろんな立場の人間が一箇所に集い、デカいことを成し遂げるドラマが盛り上がりました。巻き込まれ導入だからこそ、コモンを再録してほしかった気持ちは正直あるが……コモンあると、やっぱシナリオパターン劇的に増えるんだよね……。
さておき、ナイトメア世界の泥臭さを生かして日本中駆け回ったり、スケールのデカさが日常の大切さを強調したり、なかなか良く仕上がったシナリオでした。”ゲゲゲの鬼太郎”や”うしおととら”を彷彿とさせる、人間妖怪連合軍VS巨妖の軍勢という構図が、俺達の伝奇脳をメラメラと燃え上がらせてくれました。
PLのみんなはアストラルむき出しなハンドアウトをよく読んで、黄昏の世界に生きる異能者たちがいい具合にゴツゴツ顔突き合わすことに。それぞれの組織、立ち位置、生き様がいろいろぶつかり、物語の温度が上がっていく様子は、個別導入型TRPG、あるいはナイトメアの醍醐味と言えます。見てて楽しかった。
みんな良かったんですが、召喚術を様々な局面で生かしてくる銀次さんのマジシャンっぷり、正統オカルトなメンツからあえて角度をズラしてキャラを立たせた有紗が、特に映えてました。やっぱハンドアウトとメンツをよく見て、見せ場がかぶらんように、互いを引き立てるようにキャラを作るのは大事だな。

RLとしては落ち着いてやれたんじゃないかと思います。エキドナをのじゃロリババアとして演じるのが嫌で嫌でしょうがなくて、ピエール瀧やでんでん演じる暴力主義者みたいな方向に舵を切ったら、見事にロールが迷走した。定番には理由があるんだなぁ……でも、人外ヤクザなエキドナは結構好きなので、この方向で行きたい。
いいシナリオなんですけど、PC3のハンドアウトに誤植がある(PC2のものが謝ってペーストされている)とか、一部の情報項目が繋がらないとか、惜しいミスがあるのが玉に瑕。でも組織のアイデンティティや関係性が見えにくかったTNMが、オーヴァーヒューマンでどう補強されたかしっかり感じることが出来る、いいシナリオでした。
終わったあとのダラダラ話(主にレヴュー)も合わせて、とても楽しいゲームとなりました。いいセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。