Phantom in the Twilightを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
ついに運命の最終決戦! 明かされる血の定め、暴走する力、捧げられる思い…ハードアクションの果てに思い出したようにロマンスして、決めるぜ逆転無敵の完全勝利ッ!!
そんな感じの、ど真ん中大団円であった。最後の最後にリージャンを使って落とす運びが好き。
つーわけで、倫敦トンチキ地味オカルト乙女ゲーアニメも、ついに最終回である。独特の味わいと可愛げ、ヌケた雰囲気でここまで運んできたが、最後は作画力をぶっこんだアクションてんこ盛りでキッチリ上げ、ヴラッド主役のロマンス要素もガッツリブチ込み、しっかり盛り上げて終わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
終わりよければすべてよし、ど真ん中でしっかりブチ上げるクライマックスは、このお話の強みだったいい意味での少年漫画っぽさを、最大限に活かした形だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
『俺たちもいるぜ!』とばかりにイケメンがゾロゾロ復活して中ボス受け持つの、ほんとバトル漫画文法だったな…そういうの好き。
構造としてはヘイシンとシンヤオの二正面作戦を、トンとリージャン、光と闇の主人公で突破していく感じに。やっぱ最後は暴力だよね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
流石に最終決戦、二人の女両方に因縁があるヴラッドくんも気合を入れて、いい具合に目立っていた。ホントに二分でさっくりカタを付けてくるとはな…。
見てて食いごたえを感じる終わりになったのは、アクションもあるけどキャラがちゃんと決断してる描写があったからかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
トンは己の意志でアンブラを殺し、キングの二択にヴラッドは迷わず『リージャンを助けろ(トンは俺が助ける)』と返す。決意を込めて、道を選ぶ。
そういう瞬間が最後に見れると、結構ダラダラした今までの物語も良い燃料になって、熱量と盛り上がりが生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
拾いきれなかったヘイシンは復活のリージャンがカタを付けたし、全体的に収まりの良い終わりだった。
バックアップくんはボーボー燃えたけども…つうかヘルシングさんなんで生きてんの…
道術の使い手であるヘイシンが『生き肝を食らう』というグロテスク、かつクラシックな形で老いをせき止めてたり、調子こいてパワー使いまくったら反動で老いたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
最後まで地味なオカルト描写は元気で、そこも良かった。悪いやつが流れで勝ち逃げとかせず、ちゃんとぶっ殺されるところもね。
最後にリージャンが出てきたのは、顔は見せずとも優しい怪物たちを思い出で支配する様子もあったし、むしろ納得した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
かつて愛する人が怪物に堕ちるのを止められなかったヴラッド。繰り返される戦いの中で、その苦味が決断を促し、今度は間違えず守り切る。そういう変化も強調されたし。
当たり前の日常に帰還できたトンと、幼い外見のまま闇を彷徨い続けるリージャン。過去と現在が交錯し、第1話の紙飛行機で落とすラストシーンも、余韻があってよかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
エピローグの尺の作り方は過不足なく、いい気分で追われて良かったな。…バックアップくんはボーボー燃えたけども。
というわけで、Phantom in the Twilightのアニメも幕となりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
オトメ成分を抑えめにしてでも、魔都倫敦のオカルト的闇、そこからはみ出した優しい怪物との日常を書きに行くスタイルは、個人的にしっくり来ました。
出てくる連中気持ちのいい奴らが多くて、スッキリ見れたな。
主人公であるトンが精神的にも物理的にも強くて、グイグイ話を切り開いていく頼れるキャラだったのが、作品全体にいい影響を及ぼしていたと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
時々マンチ力に溺れたりもしたけど、ピンチにもメソメソせず、ゴリラパワーで押し切るパワーは、お話のエンジンとして強力でした。
第5話の仕上がりが良かったので、ああいう感じの単話アンソロジー形式でも見たかったアニメですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
ダラダラ独自のテンポではあるものの、主筋の上がったり下がったりをちゃんとやったことが、見終わった後の充足感に繋がってるわけだけども。話の軸が迷うことはなかったな。
時折思い出したようにロマンス入れる強引さとか、なんとも言えない呼吸と間合いとか、へにゃっとした絵の作りとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年9月24日
トホホな部分もあるんだけども、全体的に真摯に真剣に作って、可愛げと味に変えていた印象です。チャーミングなアニメだったと思います。
とても面白かったです、ありがとう。