イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/10/08 銀剣のステラナイツ『魔銃使いの少年』

三連休の最後は、ステラナイツを遊んだよ。初GM、初自作シナリオ!

 

シナリオタイトル:魔銃使いの少年 システム:銀剣のステラナイツ 監督:コバヤシ

”チームティール”
浅間忍さん:”ティール”飛葉篤:19才男性:赤のヒルガオ:優しくてマッチョ 巨躯に強さと優しさを詰め込んだ、隻腕のレスラー。いつかその手でもう一度夢を掴み取るべく、フラワーガーデンというリングで戦い続ける男。バトルスタイルは飛んだり跳ねたり投げたりの、新世界ルチャドーラ
Braveone:四季神カンナ:16才女性:お嬢様で過保護 ツンツン気位が高いが、なんだかんだ面倒見の良いお嬢様シース。獅子噛アラヤの親友であり、つがいとなりたかったが適正が合わずなれなかった過去を持つ。ひねくれ拗らせ系ツンデレ

”王子とカエル”
Braveoneさん:獅子噛アラヤ:16才女性:赤のバラ:純粋で王子様 潔くかっこいい、前向きなソードプリンス。カンナを闘争に巻き込んだ傷を癒せないまま、どうにか背筋を伸ばして王子様をやっている。
浅間忍さん:ミカエル:17才男性:解消なしで自罰的 かつてとある世界の王子だったが、挑むべき戦いに踏み込まなかった結果世界は崩壊、自分は呪いを受けカエルとなった。アラヤの真っ直ぐな生き様についていけば、取り返しのない過去を呼びも戻せると願っているヘタレ。時々勇気を出す。

というわけで、こんなメンツでステラナイツ、楽しんできました。前回プレイヤーとして楽しかった部分、感じたことを自分なりに盛り込んでのプレイとなりましたが、結構巧くできてよかったです。やっぱチーム名付けたほうが、ブリンガーとシースが対等に場面作ってる感じしていいな。
シナリオの方はFEARゲーキッズの血を活かし、ハンドアウトとシナリオコネを用意し、簡単な骨格を準備した上でランダム気味に回しました。事前準備は非常に楽なんですが、やっぱ完全フリーハンドよりも、ある程度輪郭があったほうがうちの環境だとやりやすいですね。
ブリンガーとシースの閉じた物語で温度上げていくのも良いし、好きな遊び方ではあるんですが、その風通しの悪さが”場”を共有する遊びであるTRPGの楽しみと、ときに衝突することもあって。
どのPCににも属さない物語リソースであるNPCを配置することで、展開する物語に風穴を開け、卓に座ってるどのメンバーも物語にアクセス可能な平等さ(の幻想)を担保していくスタイルのほうが、ウチでは過剰に煮込まれなくて良い感じであります。
でも一回、『本筋? 知らねぇっつうかねぇ』くらいの閉じ方で、みっしりロールだけで走ってみたい気持ちもある。相手の物語的足腰、データベースの強さ、人間的な相性全てが噛み合わないとビッと来ないので、難しい遊び方だとは思うけども。

プレイの方は世界観やシステムの味わいになれてきて、色々変化球が増えてきた印象。それでちゃんとストライクが取れるんだから、相手のミットをしっかり見て投げ込むのは大事であります。そういう認識が共有できてるから、プレイグループが維持できてるのかもだけど。
まぁウチはキラキラ青春浴びすぎるとニフラムされる”闇の住人(アビスビースト)”のシェルターなんで、世界観のろくでもなさを積極的に引っ張り上げて、ホコリ臭い連中を初手から出していったわけだけど。そういうプレイスタイルにも対応できる、チャンプルーで懐深い世界観も良いね、やっぱ。
Braveoneさんが『自キャラはブリンガーとシースにはなれない』システムを生かして、思いの断絶をキャラメイク段階から仕込み、共有していったのがなかなか面白い手筋でした。EDで話が落ち着くまで再会することはできないわけで、その断絶が少し埋まることで”終わった感”も出て、強い変化球だなぁ、と思う。
浅間さんのキャラも良いツッツキに満ちたナイスガイたちであり、受け取りやすい玉、受け取りたいと思わせる玉をどう投げていくかは、ヤッパTRPGでは大事だと思う。他のシステムでも重要なんだけども、ブリンガー-シースの構造を通じて『他人のキャラシートを見る』行為がシステムに組み込まれてるステラナイツだと、ここら辺のセンスと努力、真心はすげー大事。

みんなで楽しもうと頑張ったおかげで、みんな楽しいセッションとなりました。こんだけ遊んで三時間、やっぱステラナイツはよくできたシステムだと思います。ザックリ切り捨てているようにみえて、過去作の研究、最新鋭のシステムが無駄なく実装されてる所は”デッドラインヒーローズRPG”に近いかもしれん。ゲーム、日々進化しとるなぁ……。
おかげさまで初GMも成功となり、とても楽しい体験となりました。同卓していただいた方、ありがとうございました。良いセッションだった。