あかねさす少女を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
冬の気配が肌を焼く木の葉の季節、あかねさす少女は! 水着回!!
桂先生デザインのケツ力を最大限活かしつつ、孤独なウォーターワールドでAI制御のバカンスだっ! と、ぬる~い展開にホッコリしつつ、”ゼイリブ”バリのサブリミナル洗脳が顔を出してさーてどうなる。
そんな感じの、2018冬クール最凶のトンチキアニメ、クロエちゃんのターン開始である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
『そろそろ導入もパターン化してきただろ?』とばかりに、ザックリスジを省略して異世界にぶっ飛ばすドライブ感。エロ優が便利キャラすぎるので、レギュラーにしてザクザク使っていくワリキリ。
フラグメント世界の素材取り敢えず放り込み感と合わせて、いかにもあかねさしていて嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
いや、雑だとけなすところなんだろうけども、もう脳髄がすっかりあかねさす粒子にヤラれちまっててよ…西部劇世界にコロッセオ、AI監視社会とビーチリゾート。雑な組み合わせが美味い、美味すぎる!!
水着回ノルマを果たすために、『温水プールに行く』とかヌルいこと言ってないで、即座にディストピア異世界に良いように連れ込まれるところが、このアニメらしいフリーダムさと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
”異能力夏色キセキ””時をかけるリドル”など異名がある(俺の周辺だけ)が、”可愛いカブトボーグ”と呼んでも良しか
しかしながら、クソディストピアがアンカーとなる少女の内面を反映し、悩みを世界レベルにまで肥大化させているという基本は、今回もしっかり抑えられている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
個人主義を基調とするクロエと、孤独なアイランド。洗脳と監視。孤独だからこそ、ソーシャルの波に流されず保てる自分。
お手紙のやり取りするから”白ヤギさん(ホワイトゴート)”で、しかし個人と個人がソーシャル(運営の監理)を介さず交流することだけは許さない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
情報化社会の利便は、常に監理と背中合わせであること、欲望の加速が、支配の足場であること。直線的すぎるほど直線的に、テーマは見やすい。
まぁ素材を丸のまま、取り合わせも考えずゴロッと投げ込み調整しない味付けが独特の味わいと勢いに繋がっている感じもあるので、そこら辺は粗雑でも良いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
一応、ネタのセレクト自体は間違いないのだ、今の所。ここまで訪れた異世界全て、楽しいディストピアなところとかね。
アンカーの深層心理を反映した世界は、ただ不利益をもたらすだけでなく、表面上は楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
恋を夢見た少女は16で結婚し、ヒーローを望んだ少女の前には荒野が現れる。孤独を願った少女の前には、一人一つの島、個人主義の海で隔たれたサンクチュアリが与えられる。
与えられるままに欲望を充足していくと、人間は凄い勢いでダメになっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
エロ優に導かれるまま、アンカーの選定から行き先まで任せてしまっている一行は、”ホワイトゴート”に与えられるままソーシャルに溺れ、欲望を加速させていく。大衆はブタだ!!
”ゼイリブ”もメディアと広告と階級の話であったが、あの頃から時は進み、サブリミナルなんていうお優しい手法を、管理者は使ってくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
そういう意味では、この古臭いアニメが古臭い手法を使うのは、解決の糸口を見えやすくするためなのかもしれない。ノリと勢いだけかもしれない。
個人主義者のクロエは、ソーシャルの波からは遠ざけられ、過去の自分の資料と対話しつつ世界の真実に気づく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
まぁ色々誘導してくるエロ優もいないしな…淫蕩で誘惑相手(あすか)のことが好きすぎて、色々誘導し試してくる。エロ優の役どころは、聖人物語の悪魔なんだろうなぁ。
あすかはアホバカだが、ソーシャルな画面ではなく人間を見ている。だからディスプレイに仕込まれた洗脳にはかからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
そういう意味では、あすかも個人主義者なのだ。個人として相手を見て、個人として繋がる。既に用意されたソーシャルに流されるのではなく、個人の集積として”みんな”をみる。
そこに主人公の資質があるとするなら、敵が”均質者(イコライザー)”と名付けられているのも、少し判る気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
全てが均質化した黄昏の世界。クソダサバイザー付けて、ソシャゲ的高速バトルを頑張らないと塗りつぶされてしまう、息苦しい統一世界。
バカなくせにイイカラダしてる主人公は、いろんな世界をめぐりつつ(文字通り)自分自身と対話し、友人の心を知っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
バラバラだからこそ、異質だからこそ、いろいろ面白い世界。陳腐だがベーシックな世界の実相を学ぶのが、シリーズ全体を通してのあすかの旅路…なのかな?
しかしあの主人公激烈バカすぎて、そういう真面目なことは残りの尺があと五秒くらいにならないと、自分の口から言ってくれなさそうな感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
まずはVRメガネをかぶって世界の真実に気づいたクロエちゃんが、自分の孤立主義と向き合うところからか。
孤立した(isolated)状況を掘り下げるために、島(アイランド)しかない世界を作り出すところとか、”みんな”を繋げるソーシャルが孤立を加速している所とか、結構クレバーで好きな描写です。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
そういう微細な描写を、ざっくりしたアクションシーンで台無しにするのがこのアニメなんだがな!!
もう一人のアスカが顔を見せたということは、”敵”が迫っているということ。エロ優の過去とかも気になるし、さて次回、少女の孤独な聖域にどんな変化が訪れるか。楽しみですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月5日
…取り敢えず、クロエが物理的にどう海を攻略するかだな。すげートンチキか身も蓋もないザックリな予感…!