あかねさす少女を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
AI監理のディストピアでも全力であかねさしていくぞ!! という気合を感じる、クロエエピ後編。
『取り敢えず、クロエのセントラルクエスチョンである”孤独”さえ抑えておきゃ、何やってもいいだろ』と言わんばかりの緩い展開が、あらゆる瞬間ほとばしる!!
そんな感じの、トンチキクレイジージュブナイルSFである。いつにも増して緩い展開、雑な百合ノルマ、クソダサスーツを越えたクソダサスーツであり、たっぷりあかねさす粒子を摂取できた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
ジャンキーとしては大満足である。ジャンクアニメの過剰摂取は、脳みそを壊すな…それが良い。
政府広報に『人間やめますか、ジャンクアニメやめますか』と書かれ、ジャンキーたちが『バッカじゃねぇの。人間やめたいから、ジャンクアニメやってんだよ』と呟く、ウィリアム・バロウズ的(あるいは中島らも的)未来もそう遠くないであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
なんの話だっけ? ああ、あかねさすあかねさす。
お話としては今までどーりの緩い展開で、若干の社会批判と女の子キャッキャなども交えつつ、冒険の中で少女が自分の陰りに気づき、乗り越えていく展開である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
取ってつけたような自分探しだが、このバイタルパーツさえ付けておきゃ、なんとか物語は機能する。
枝葉の部分はまさにやりたい放題で、『黒沢ともよ声のバカっ子に、無知シチュ百合でエロい子としたーい!』とか『無意味にキレる言語センスを、存分に暴れさせたーい!』とか、欲望充足に迷いがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
本編キャラが迷い込む夢帝国めいた、欲望のドミニオン・ダイブ
。
『常温でちくわ贈るな~』とか『なんでも擬人化する痛い子』とか、一個一個の言語選択がマジ切れすぎてんだよナ…その悪目立ちが、ハチャメチャな展開に妙に引き込むっつうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
チャームポイントが沢山あるアニメは、いいアニメだと思うよ。
ざっくりと経済ゾンビになってたチームのみんなとかも、ロメロの”ゾンビ”以降の経済批判文脈をしっかり踏まえ、監理型ソーシャル・ディストピアである今回の舞台を際だたせるために…女の子にゾンビっぽいムーブさせたいだけだな、確実に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
やりたいと思ったことは、即座にやる。思いついたことは、全てブチ込む。選別フィルターを通さず何でも投げ込む不法投棄が、独自のケイオスとリズムを産んでいるのは、まぁ間違いないところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
その無秩序に魅力を感じるかは、もう波長が合うか合わないかとしか言いようがねぇ。
PCがパカっと割れてAiぶっ殺しチップが出てくる所とか、ヤメロヤメロ言ってるくせにチップ挿入口をぱっくり開く欲しがりAiとか、違和感を何億光年の彼方まで蹴っ飛ばし勢いで突っ走る展開に、快楽を覚えるか、否か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
まぁそういう話である。俺は好きよ。大好き。マジでほしがりジミーだよあのAI。
ソシャゲアニメなのにソーシャルの欺瞞性、監理性、破壊性を真正面から扱い、スマホは海に投げ捨て岩場に叩きつけるロックさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
いやまぁ、ソシャゲアニメはロックなの多いし、そういうクレイジーを期待して見てるジャンルではあるけども。そういう意味では、結構スタンダードなのよ?
AIに強制された”弱いソーシャル”の孤独は幻想で、VRメガネを外し携帯を投げ捨ててみたら、身体性のある”強いソーシャル”はすぐそこにあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
”青い鳥”めいたオチは定番とも肩透かしとも言えるが、なんだかんだ現状批判するだけで終わらず一筋の希望も自力で提示してて、結構好きだ。
そういうグダグダを、エロ優ちゃんを便利に使いつつひとしきり進行して、あとは2018に甦ったディストピア監理AI(クレイジー)をぶっ倒すだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
ほんと議事進行が終わって、百合エロノルマを回収した瞬間エロ優ちゃんが消えるの、ざっくりしすぎててヤバい。ちゃんとエピソード回せよ今後。
そっからは再生怪人と殴り合い、”ミッション・インポッシブル”めいた防衛システムバトルである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
クロエのクソダサスーツはクソダサを越えたクソダサで、眼にした瞬間マジで思考が停止した。凄いな…LSDを決めたコシノジュンコが、ケツに鉛筆ツッコんでデザインしたみたいだ…。
異世界旅行で自分の陰りと向き合い、孤独を克服したクロエちゃんには、岩田光央声の熊…”仲間”がついてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
デザインをドラマに絡ませるビルドはちゃんとしてるんだが、それにしたってなぜ光央、なぜフランス語…これも、ダブルであるクロエのアイデンティティを反映した結果という姑息さな。
AIはほしがりジミーだったのでバックリ飲み込んで、無事異世界は平和になった。クレカむっちゃ使われてるとか、インフラ監理どうすんのとか、気になるところは多々あるけども大丈夫、これでいいのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
ウォーターワールドに適応した現地人が、全員ウェットスーツなのが面白かった。ダイビングアニメか
『エンディングフェイズで綺麗にまとめれば、なんかいい話だった風味で満足度高く終わる』というTRPGユーザーの知恵を援用し、クロエちゃんの変化をランチで表現して、今回のエピソードは終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
こういう瞬発力だけあるの、マジ質悪いよな…いい話だったと錯覚すんじゃん。
というわけで三周目の異世界ジャーニー、”クロエVSゼイリブ”も無事終了である。女の子は元気で可愛く、やりたいことはノー審査でぶっこまれ、百合とクソダサとイイハナシがないまぜになって襲いかかる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
俺たちが望んでいたあかねさすであり、大満足である。ジャンキーの舌は審査が甘いな!
今回の孤島世界は”ソーシャル”なるものの強制力、欺瞞性、破壊性について、トンチキながら結構クリティカルな目線で分析してて、そこが面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
利便を提供し時間を略奪することで、判断力を極端に落とす。それが孤独を加速させ、”ソーシャル”の仮想の海へ、深く深くダイブさせていく。
なんだかんだ、自分たちが選んだ題材に相応しいモチーフを選べているし、表現も的確なのだが、溢れるあかねいろ粒子によって知能指数は極限まで低下し、密かなクレバーさはドブに沈む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
そのダイナシ感も、また楽しい。ガンッガン作り込みを、下水に流せ! 創作ポトラッチ会場はここだ!
順番で考えると次回は優なんだが、すでにエロ優ちゃんが存在感を見せつけてる彼女、今までのパターンを崩して話展開しそうではある。つーか、進行に寄与してっから出番回せ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
いつものあかねさすが大好きな身であるが、そろそろ変化球も受けてみたい気持ちもあり、さてどうなるか。次回も楽しみですね
追記 メディアの幻像によって補強された”弱いソーシャル(クロエ的ソーシャル)”と、人間と人間の繋がりとしての”強いソーシャル(あすか的ソーシャル)”、それぞれの弱点について。
あの世界は”島(Island)”が”孤立した状態(isolate)”のメタファーとして存在していて、適応できたのは孤独主義者であるクロエだけ(元々クロエの望みが顕在化した世界なので、クロエ以外適応できない、ともいう)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
それを埋めるべく仮想のソーシャルを提供したけども、それだけで人間は満足できず
世界監理を担当するAIは島に適応できない連中を間引くことでしか、ソーシャルを維持できなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
一応ソシャゲのアニメ化なのに、ネットの海で流通する”ソーシャルなるもの”をここまで批判してくるのはロックだなぁ、と思います。
以上、マジレスでした。
アスカは孤立主義的ソーシャルに対抗できる、一緒に片寄せて飯食い合う対人主義的ソーシャルの体現ですからね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
”島”で孤独に生きるのが自分なんだ、と思い込んでいたクロエにとって、アスカ的ソーシャルは不快なもの…なはずなんだけども、実際バカと肩並べてバカやるのは楽しかった。
その中心にいたのはアスカで、アスカは(これまでのドミニオンでもそうだったように)鉱石ラジオ部員の個別の問題に一人で向き合い、それをソーシャルにつなげてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
”島”を否定しつつ”島”を楽しめるアスカ(とアスカが背負うもの)は、クロエとあの世界にとって希望なのでしょうね。
あくまで顔の見える個人とつながろうとするアスカのソーシャルは常に”人間”を要求し、モノを人間化することで孤独に耐えるしかなかった、という感じですかね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月12日
アホアホのジャンクアニメなのに、こういうところ掘りがいあるの好きですね、バカで。