ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
悪いスタンド使いをやっつけて、テンション上がるブチャラティ御一行。監督直筆の拷問ダンスも唸り、精神テンションはMAXだ!
しかしギャング生活は楽しいだけではなく、乗り越えなきゃいけない問題が沢山ある。島で待ち構える敵を相手に、遂にミスタ出陣!
そんな感じの、血腥いギャグ回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
冒頭、あざといナランチャから即座のキレ芸、スティッキフィンガーを活かした異常な拷問、アガるテンション、いつの間にか直ってるステレオ、ミュージックキャモ~ンでサイケな拷問MVと、凄まじい勢いだった。お前ら、さっきまでペラペラだったのに元気だな…。
とにかく『見たかったシーン』の切れ味が凄まじく、ダンスシーンの異常な切れ味、可愛い可愛いピストルズと、欲しいところに欲しい弾が来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
再構築で意外な喜びを見つけるのも楽しいが、やはり"ここ"というところをしっかり気合を入れ仕上げてくれると、喜びもひとしおである。監督手ずから作画とは
拷問シーンは異常なテンションとパリピノリに思わず笑ってしまうが、非常に凄惨なシーンである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
彼らは仙台に住んでる気のいいあんちゃんではなく、悪徳のイタリアを泳ぐ一匹の鮫、本物のギャングスタなのだ。他人の首を切り離し、自分の体が拷問されるところなんぞスナック感覚である。
そういう異常さ、ベッコベコにされてるズッケェロの悲惨を、テンション狂った男子校ノリと同時に見せてくることで、ギャングの異常さ、それに侵されかけている一味の狂熱も、しっかり伝わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
楽しい奴らなんだが、同時にヤベー奴でもある。それは両立するのだ。
アイデア満載の拷問に浮かれすぎた御一行に、アバッキオ兄さんから水がぶっかかる。ムーディ・ブルースはホント、警官向きのスタンドだな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
文字道理暗雲が立ち込め、起死回生のアイデアを出したジョルノが太陽を連れてくる
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明→暗→明と変化する光は、そのまま一味の状況、ジョルノの特別性を反映している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ギャングの荒んだ現状に流され、ブチャラティのカリスマに一筋の光を見つつも、生き方を変えられずにいる男たち。その薄曇りに射す光明が『ジョルノジョバーナの夢』なのだ。
天を切り裂くレンブラント光は、血を半分受け継ぐDIOならば『ボッゴォ』擬音立てて体をえぐられる凶器だったろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
しかしギャングスタと出会ったジョルノは、自分に流れる吸血鬼の血を乗りこなし、光の中を生きる。凄惨な暴力に身を浸しつつも、それに溺れることなく制御する。
悪しき力を、良い目的に使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ポルポの金、"銃弾"という暴力そのものに宿るピストルズと同じで、ようは生き方、使い方なのだ。
それを見失いかけた時、道標となる存在がいるか、否か。光への憧れを引き受けてくれる、爽やかな男と出会えたか、否か。
それが五部の敵と味方を分ける分水嶺であり、ブチャラティ一味が目指さなければいけない場所である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ジョルノがもってきたのはピチピチ跳ねるお魚さんだけではなく、一味全員を光の側に持っていく爽やかな夢、現実の陰りを跳ね除ける強烈な光、そのものなのだろう。
とはいうものの、まだまだ信頼関係は築かれていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
今回のミッション、ミスタがピストルズを1人ジョルノに預けていれば、連絡ミスも起こらずスムーズに解決できた。しかし、ミスタはそうしない。アバッキオがムーディ・ブルースを出し渋ったように、スタンドは切り札、なかなか見せない。
それはスタンドが強力なパワーであり、話を引っ張るミステリだから…だけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
心の力であるスタンドは精神状態を反映し、自分全てをさらけ出してしまう。それを見せるほどの信頼が、ジョルノとミスタにはまだない、ということだ。だから、ミッションも難儀する。
逆に言えば、スタンドを見せ心を預け合うほどの信頼は、難儀の中でしか生まれ得ない、ということかもしれない。北風がバイキングを作った!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
まぁのんびりランチとかしてるミスタがわりーんだが。どす黒い殺し屋の目をしてるくせに、妙に可愛いんだよな…腹だしセクシーすぎだし。
ミスタのひょうきんなキャラクターと、油断なく銃を構える凄みの共存は、ジョジョ的であり五分的でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
シリアスの中に笑いがあり、笑いながら悲惨が展開する。拷問シーンと同じである。残酷は常に、笑いに満ちているのだ
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先週のアバッキオの、雨の中捨てられた犬のような眼も良かったが、今回のミスタの眼も良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
一切光がなく、殺しの道具を握っているのに高揚感もない。ブチャラティの溌剌としたカリスマともまた違う、どこまでも重たく潜っていく黒。吸い込まれる…。
そんな男が"仕事"を果たす様子が、後半描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
罪のない運転手を写し、その上で銃声で引いたのは良い問いかけだ。
『このいかにも殺し屋然とした、暗い瞳の男はギャングスタらしく、気質に迷惑をかけず状況を乗りこなすのか。
それとも力に溺れて、何も知らない弱者を踏みつけにする悪なのか?』
ブチャラティは殴られて目覚めた。アバッキオはムーディー・ブルースで証明した。でも、ミスタもナランチャもフーゴもまだだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
だから、困難が必要になる。自分のすべてをさらけ出さないと乗り越えられないようなピンチが、そのキャラクター、彼らが関わる物語の真実を見せてくる。
確かな光として描かれる『ジョルノ・ジョバーナの夢』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ピカピカ光る綺麗事に、銃と暴力を携えたギャングは果たして乗っかれるのか。一味たる資質がちゃんとあるのか。
ミスタが撃ち放った銃弾は、そういうモノを顕にしていく。一人ひとりスタンドを明かしながら、魂の色を問われるのだ。
そういうキャラ彫りの合間に、笑いとかピンチとかを混ぜ込んで、しっかり体温上げて飽きさせないのが、さすがの運びであり再編集である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ピストルズ可愛かったなー…鳥海さんが全部やってるらしいが、さすがの芸達者である。あれもミスタの精神だと考えると、ひょうきんなのは演技ばっかじゃないのよ
何しろ"セックス・ピストルズ"だから、弾丸にライドした絵面は露骨男根(ファロス)である。フロイトせんせー!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
子供っぽい性格と喋りのピストルズが、巨大なファロスを抱え込んで、一発ブチ込む。
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セクシーさを計画的に使い倒すのは、ジョジョに、そして五部に特徴的な戦術だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ミスタの衣装とかマジやべーからな…なんだよあの腹筋。やべー服をサラッと着こなしてるところが、更にヤベー。ギャングスタに欲しい"無言の圧"をしっかり備えているのは、やっぱ良いね。https://t.co/YXloTdaooy
とまれ、ミスタはひょうきんな態度に隠した暴力性をむき出しに、銃声を吠えた。それが敵と同じように無辜を汚すのか、それとも悪を制御し使いこなすのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
ピストルズが"意志のこもった銃弾"であることを考えると、既に答えは出ている感じもある。しかし、やっぱ映像で見たいわけよ。
一筋縄ではいかない同僚に、ジョルノは己の器量を見せつけ、関係を作ることが出来るのか。まだまだピンチは続くぞ、ブチャラティーチーム!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月16日
そんな感じで次週に続く。マジ楽しみである。やっぱ気合を入れるところを分かってるアニメは、非常にありがたい。おもしれーなマジ。