ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
ポルポの遺産をめぐり、激化する闘争。”固定”のスタンド・クラフトワークを操る強敵・サーレーを相手に、ミスタの銃弾が唸る。
爆走するトラックの上、普通じゃないガンマン達のメキシカン・スタンドオフ。生き残るのはどっちだ!
そんな感じの決着回である。全編ほぼバトルな荒々しい回だが、心の底から荒事屋なミスタの魂を知るには、このくらい血腥いほうが良いのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
裏のかき合い、覚悟の見せあい。ハッタリと応用の効くスタンド能力だけでなく、魂のぶつかり合う火花がしっかり見える、良いバトル回でした。
アバッキオと同じく、ミスタも自分の担当回でオリジンを説明する形に。一人だけストップモーションにいるような異常な銃撃戦が、ミスタの異常な内面を上手く表現し、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
あの異常さは”動き”があってこそなんで、アニメと相性良かったな。
ミスタはあまり重たい葛藤を抱えていないというか、あえて軽く生きているキャラだ。金がなくなったから殴って補充し、女が殴られてるのは気分が悪いから止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
そういう直情径行と、冷え切った冷徹さが同居しているところが、ガンマンっぽくていい。
そういう男だからこそ、おちゃらけつつもキッチリ”殺し”を完遂し切るピストルズがスタンドになるし、チームでも戦闘要員に収まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
なるべくして、人は運命に収まるのだ。回想を前倒しにしたことで、そういう因果がより見えやすくなっている。
そんなミスタが乗り越えなければいけない、巨大な壁。クラフトワークを操るサーレーは、かなりの強敵だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
”固定”という応用力の高いスタンドを、油断せず使いこなしてくる。変則的な概念バトルが多い5部だけど、VSサーレーはかなり直球のJOJOバトルである。
スタンドの強さは心の強さなので、単純なパワー比べにはならない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
サーレーがあえて弾丸を受けたのも、心でミスタを上回り、屈服させるための手筋だ。元々JOJOの戦いは覚悟比べの側面があるけども、ギャングスタが主役になったことで、蛮勇勝負がより大事になった印象。
ここで相手に飲まれるだけでなく、あえて手札を晒すことで油断を誘い、危うく勝ちをもぎ取る知略を見せるのが、ミスタの面白さだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
シンプルに銃弾を撃つだけと思わせておいて、そこに至る過程を悪知恵と度胸で引っ張ってくるアタマもある。シンプルにみえて複雑、複雑にみえて単純。面白い男だ。
疾走するトレーラーの上、銃弾コツコツVSスタンド銃の超変則的ガンマン勝負は、荒木先生の西部劇スキっぷりが垣間見え、緊張感もある。ほんと”抜きなよ…アンタからさ”なシーン好きよね、荒木先生。僕も好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
空中をがっしがっし登ってくるシーンとか、モールス信号コツコツとか、間抜けな絵面…
のはずなんだけども、かかってる命の重たさ、込められた殺意のドス黒さで、不思議と間抜けに見えないところが、ジョジョらしいなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
真剣な瞬間の中に笑いがあって、でも笑い事じゃあない。そういうアンバランスな感覚が、作品への没入感を高めていく。
笑いといえばトレーラーの運ちゃんとのコントは、緊迫感バリバリのバトルの合間に挟まれるいい清涼剤で、ジョルノでオチも付けてくれて、良いサブプロットだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
あそこで空気が変わり、抜けるからこそ、サーレー戦の血生臭さを飲み込める感じもあるしなぁ…ユーモアって大事。
すれ違いになったジョルノが、ダッシュボードぶっ壊すぐらい殴りつけるのが、僕は好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
『敬語使いつつ、コイツも根っこはギャングだよな…』とか『そんぐらい焦ってたんだな…ミスタを信頼しつつあるんだな』とか、色々見えてくる。こういうサラッとした描写に意味がこもってるの、すごく好き。
そういえば回想シーンが先に来たことで、ミスタの”4”恐怖症の意味合いも、ちょっと変わってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
ただのパラノイアなのか、見えない運命に怯えているのか。少なくとも、運命を捻じ曲げた弾丸は”4”発だったわけだ。でもサーレー戦は、”4”発だったから最後の一髪が残ったのよね…。
禍福も勝敗も、押し寄せる波のように近づいては逃げていく。血に塗れた手で強運を掴み取らなければ、ギャングスタとして未来を切り開いていくことは出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
ミスタのどす黒い瞳と強い意志が、それを成し遂げるパワーに満ちていることを、しっかり証明するエピソードとなりました。
チームで戦う形にならず、絆があんま深まらないのは惜しいんだが、ソロだからこそ強敵・サーレーの美味しさが目立った感じもあるしなぁ…チームバトルは今後に期待、かな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月23日
とまれ、面白いお話でした。窮地を乗り越え、遺産を手にしたチームを待つ未来は。来週も楽しみですね。