INGRESS THE ANIMATIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
人類の黄昏が、世界を赤く染め上げる。
シミュラクラとして復活したブラントは、ダークXMによる人類の精神生命体化を企む。
道を切り開くべく、犠牲となるもの。一人残り、未来を探すもの。それぞれの使命がポータルと共鳴し、新たな道が生まれゆく。終りが近い。
というわけで、ブラント大地に立つ! な最終局面開始である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
あの髭面眼鏡に期待していたことを全てやってくれて、それを受けて主役勢もベタ足のクライマックスを走りきり、大満足である。
ベタ足なんだけども、INGRESSアニメらしいケレンとかトンチキとかも随所にあって、独特の味がするのがグッド
まぁやってることは非常にオーソドックスな、口悪く言えば古臭い展開である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
呉越同舟の果てに魂を繋いだタフガイが、自分を犠牲に道を切り開く。
ラスボスがやっすい肉体=枷論をぶん回し、人類補完計画を発動させる。
ヒロインの自己犠牲で道が開き、最後の戦いが始まる。
どれもカビの生えた展開だ
しかし展開にカビがはえるほど何回も使われるのは、それが有効だからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
なんだかんだ、こういう運びは盛り上がる。だからこそ基本フォーマットになっているのだし、そういうのは何度食べても良い。
こういう判断になるのは、自分がTRPGゲーマーだからかもしれない。陳腐なわかりやすさは美徳なのだ。
ブラントがトチ狂って、大上段から現存人類を哀れんだり、神様気取りで余計な救済をバラまいた瞬間、思わず『よっしゃ!』って言っちゃったもんな。お前に期待されているのはそれだ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
ジャックとの友情を惜しみつつ、大義のためには捨ててしまえるところとかも、ゲスで最高。迷いなく殴れる。
世界救済シーンのBGMが”蛍の光”なのは、『ゲーセンの閉店じゃねぇんだぞ! 常連なら電気落とした後、深夜のゲーム大会やれるみてぇな雰囲気じゃねぇか!』と、思わず突っ込んでしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
あのシーンはマジ、INGRESSアニメのセンスが最高潮だったな…こういうトンチキ力が好き。
久しぶりにネームの多い回だったけども、意味不明な自爆に『サラの覚醒を促す』と理由が付いたり、長い旅総復習の激エモブースターを積んだり、なかなか良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
自爆に自爆で返すサラちゃんは、学習能力高いなぁ…ヒロイン力がそれで上がったかは、正直悩ましいけども。
実際ジャックおじさんと過ごしたリアル時間が長すぎて、おじさんが『俺に構わず先にいけ!(ガバメントのプレゼント付き)』をやったシーンのほうが、眠り姫だったサラちゃんの抱擁と犠牲より、ヒロイン力は高かった気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
やっぱ現実で接点を維持して、会話や背中の守り合いをやんないとな…。
サラちゃんのヒロイン性が、INGRESS日本の旅と『麗しい少女である』という足場しかないものだったのは、このお話のちょっと弱いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
ジャックおじさんが巧く書けているだけに、その熱量や可愛げ、実感ある魅力をコッポラちゃんにも分けれれば、今回もっと盛り上がったかな、とも思う。
思うのだが、ジャックおじさんの激ヤバヒロイン力はサラちゃんがシーンにでなかったからこそでもあるし、完全空気ヒロインだったかと言うとそういうこともなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
後ちょっと、に色々言いたくなるのは、基本このアニメが好きだから、なのだろう。
ホントジャックおじさんはよく出来たキャラで、自分が一番強くブラントとの絆を持っていることを活かし、最終決戦の舞台まで状況を作り、あえて弱気になることで誠の主人公的成長、『行ける、行こう!』という宣言を引き出し、肝心の対面には自分は出ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
ジャックおじさんの個人的激重感情を、ブラントの長い説明と重ねると場面が重くなりすぎるので、一旦舞台裏に退避するチョイスは正解だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
まぁ絶対超かっこいいシーンで再登場して、超気持ちよく大暴れでしょ。これでおじさん退場とか、マジ認めねぇから…(ジャック過激派の意見)
そしてジャックおじさんに続いて、コッポラちゃんも主役の道を作るために退場しちゃった。クライマックスだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
ヒロインとしての”圧”が弱いのはさっき言ったとおりだが、コッポラちゃん自身は人間の良い、好きになれるヒロインなので、死んでどーでもいい、というわけではない、当然。
むしろいい子だからこそもうちょっと…という気分になるわけだが、抱擁のシーンはいい塩梅に綺麗でエモく、ちゃんと悲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
仲間が頼もしかっただけに、彼らがいなくなった空間は広く感じる。
最終回で復活して大逆襲、となるか、孤独な強さを抱えて誠がぶっちぎるか。どっちにしても楽しみだ。
そして最後のヒキを持っていった、まさかまさかの逆襲の劉!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
『おめーかよ!』と爆笑しながらツッコんだけども、まぁ正直待ってたよ。クソみたいな巨大組織に手玉に取られて、ハイ退場、じゃ面白くねぇもんな。
『これやってくれたら二億点なんだけどな…やったー! 二億点!』みたいなところが好き。
役者が出たり入ったり、最後の真実が顕になったり。クライマックス直前にふさわしい、なかなか忙しい回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
期待してたところにも、もうちょっと欲しかったところにもボールがビュンビュン飛んできて、非常に楽しんでおります。
やっぱB級謀略エージェントバトル世界旅行アニメは良いな!
全世界を巻き込んだ上から目線の救済計画は、果たしてぶっ飛ばせるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
舞台裏に引っ込んだ人、舞台裏からノコノコ出てきた人たちの活躍は。
長い旅で主人公力をためた誠、最後の一発がどれだけ冴えるか。
ベタ足とトンチキ、仮想と現実の四刀流で進んできたこのアニメも、遂に次回最終回、楽しみ!
余談 『ベタ』がマイナスポイントにならない個人的な評価基準と、TRPGという物語体験の特異性
(TRPGはリアルタイムで物語を想像し、情報を生身で処理していく。非常に高負荷、高速のゲームだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
なので物語フレームを単純化・陳腐化することで処理負荷を下げ、細密でオリジナルな物語体験を完成させるより、ゲーム体験の熱量を上げる方に足場を置く遊び方が、有効に機能する時がある)
(スジや理念が複雑な話より、どっかで見知った話を食うほうが参加者の負荷は少ない。たとえ知っている話ですら、全く別の個人的な体験として立ち上がってしまうTRPGの特異性を考えると、そこは傷にならない…人やプレイグループもある。自分はそういう遊び方をしている。)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
(なので、どっかで見知ったありがちな展開は『良いこと』と刷り込まれてしまっていて、他メディアの作品を評価する時もTRPGの血で判断している感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月19日
ベタ足で殴りかかるのは、ヤッパ強いと思う。ベタ足ゆえの強さを出すには、結構工夫とオリジナリティがいるけども)