イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/12/24 TNM『さよならの向う側』

昨日はトーキョーナイトメアを遊びました。自作シナリオ二回目のプレイだよ。

シナリオタイトル:さよならの向う側 システム:トーキョー・ナイトメア RL:コバヤシ

アカメくん:天野流星:16歳女性:マネキン◎カブキ●ハイランダー 星のない闇夜のような平坦な日常から、アイドルと仲間に出会って星を見つけた少女。流星のように一瞬を駆け抜ける生き様が、衆目を集める才気の星、であったが……。
田中くん:”魔眼探偵”クイン・アイズ:20代女性:フェイト◎アヤカシ、ニューロ 記憶喪失の探偵。眼帯で封じた魔眼は全ての真実を見抜き、事象を自在に操作する超人。であるが、記憶の空白を埋めるべく、他者への興味は非常に強い人情系でもある。
よねちょくん:”羅針盤(コンパス)”艮鬼門:26歳男性:クグツ◎ミストレス●タタラ 9兆プロダクションのプロデューサーをカバーに、アイドルとスパイを養成する指導教官。社会の裏方として、泥をかぶって道を作る内調イズムの申し子。ステージと人間の輝きを信じるロマンチストであり、リアリズム溢れる諜報の世界を生き抜くには優しすぎる男。

というわけで、二回目の”さよならの向う側”でした。一階遊んだ時に感じた手応えはそのままに、プレイヤー三人、ハードボイルドというよりはアイドルよりのPL興味領域と、色々変化も起きたセッションとなりました。
同じ話を遊んでも、メンツや状況で全く違う物語体験が生まれる。TRPGの面白い部分を、たっぷり楽しませてもらえるセッションとなりました。まぁPLにとっては未知かつ唯一の物語なので、比べることに汲々としすぎるとあんま良くないけどね。
今回のメンバーは各々”アイドル”に造形と興味が深く、それぞれの導入、それぞれのスタンスでシナリオテーマに深く切れ込む形になりました。同時にこのシナリオもう一つのコアである”ハードボイルド”の部分にもしっかり食い込んで、真剣にセッションしてくれました。
自分の食べたい要素を食い散らかすのではなく、用意されたメニューすべてを貪欲に食べ、味わい尽くす。それが別の味わいを産んで、思いもしなかった楽しさが生まれてくる。”あなたの物語”が”私の物語”に、”私の物語”が”あなたの物語”になっていくTRPGの面白さを、楽しく味わうセッションになりました。

プレイングの方は久々のアカメくんTRPG打撃筋(ヒッティングマッスル)と反射神経(アジリティ)が相変わらず異常に高く、出るロール出るロール全て致命打(リーサル)でした。強いロールを出してくるのに一切”タメ”がなく、卓のテンポを損なわないところが強いよね……。
今回はPC1が導入からして下がるシナリオだったので、アカメくんはダウナーな状態でウジウジダラダラする楽しさを、どっぷり楽しんでいました。こういう停滞は時に不安を生むんですが、『後1シーンくらいはウジウジします』と期限を明言することで、『いつ終わるんだろう?』という不安を飛ばせる。ウジウジしたタメの醍醐味を素直に味わえるプレイテクニックで、強さと巧さは同居するなぁ、と思った。
クインはやや引いた立ち位置からアイドルや人間を見据え、踏み込むところはしっかり踏み込み、いい塩梅の距離感だった。かなり周りを見たプレイだったんだけども、最後にアヤカシな部分を存分に出し、超人ロールで自分だけの優位性に溺れてキッチリ気持ちよくなっていたのが、いいバランスだと思いました。
PC3は”ゾンビランドサガ”に脳髄を焼かれたよねちょくんが、非情な諜報の世界に人情派Pを投げ込む形に。3枠は工作員成分を背負ってもらう立ち位置なので、色々波風の強い座組になってしまったけども、そういう難しさを正面から受け止め、自分なりの答えをしっかり伝えるロールをしてもらいました。よねちょくんのそういう真摯さ、腰の強さはやっぱ凄い。

正直”さよならの向う側”は自分的に手応えのあるシナリオで、二度目のセッションもグイグイ前に出て実現させた塩梅。うぜー自意識を笑顔で受け止め、みんなでシナリオを楽しんでくれてとてもありがたいです。もうちょい、どっかで回せたら良いかな。
BGMを使った演出は今回も好評で、今後もどっかで効かせたいところ。なんだかんだ、まだまだゲームは面白くなる余地を残しているし、色々精進して上手くなっていきたいですね。
とてもいいセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。