ブギーポップは笑わない を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
受験のストレスが生み出した妄想、救世主願望の成れの果て。そう切り捨てられる世界の真実から、”人喰い”が目を覚ます。
殺し、喰らい、成りすまし、汚す。人類社会を静かに侵す異分子と、その手を取った美少年。悪魔たちのロマンスは、優しく静かに侵攻する。
そんな感じの第2話。第1話で竹田くんのナイーブな青春をじわじわ描いて、第2話以降はその裏で進行していた派手な事件を追う形である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
まぁ言うても、シンプルな結論を断言して安心感と爽快感を与えることも、肌色サービスも濃い口のキャラいじりも少なめな、オールドスクールな現代伝奇やがな!
ブギーに限らず上遠野作品は、世界の真理みたいのを力強く断言して、主人公に一方的な権能を与えることはあんまない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
仮に真理を手に入れたとしてもそれは弱々しく曖昧で、両義的な世界の中で常に試される。無条件の真理で”ない”ことに強い意味がある世界観、というか。
なので今後もムニャムニャ奥歯に物が挟まったような物言いと、分かったのか分かんないのか判然としない世界認識がじわじわ続く…はずだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
ここがスパッと割り切れてしまうと、それはもう”ブギーポップは笑わない”ではないだろう。ウケが悪かろうが、じわじわ曖昧でゴーしかない。
第2話は状況説明というか、クライマックスへの繋ぎを作るエピソードだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
凄く大きな力を持っていて、状況を強引に動かせるエコーズがなぜ動けないのか。そこに唯一影響を及ぼせる紙木城はアッサリ死に、奔放ながら善良だった彼女の残滓が、世界を動かしていく。
放っておけば”人喰いと人殺し”の狩場になってしまう世界を、水際でせき止める。その特権は血や運命に選ばれたスペシャルな主人公に固定されず、通りすがりの当たり前の人達に貸与されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
場当たり的で、じっくり腰を落ち着ける余裕のないランダム性。それこそが、世界の在り方だとでも言うような
状況はかなりスピーディに、しかし確信に届くことなく進んでいく。好き勝手絶頂ぶっ込んでるのは邪悪な人喰いカップルの方ばかりで、唯一戦えそうな凪ちゃんは狂人を自称し、進んで孤立しようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
今見返すと、露骨に凪ちゃん末真博士遠ざけようとしてるな…。
凪の全身から吹き出るアイタタオーラはなかなか凄まじいものがあって、彼女が自称するように『頭のイカれたイタイやつ』以外の何物でもない…のだが、そういう人間以外に世界の実相は掴めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
実際世界にはすげー悪いやつがいて、フツーの平穏なんぞ簡単にひっくり返る。誰かがヒーローやらないと。
父が死にフツーでいられなくなった霧間凪は、自分が異常であること、レールからはみ出していることを切に自覚し振り返らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
ここら辺は第1話で見せた竹田くんの逡巡とは、正反対なところだ。そこで足踏みしないから、霧間凪はラノベの主役である。https://t.co/cBm5jYpepW
そんなツンツン不良少女に接触してくる、頭が良すぎてネジが抜けてる系委員長。体内の百合分解酵素が増えた状態で見ると、むっちゃベーシックで強い組み合わせだなこの二人…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
©2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会 pic.twitter.com/wy525Ph7vY
スパッと縦に切るレイアウトが印象的だからこそ、そこからはみ出して手を差し出す凪は目立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
彼女は孤高に追い込まれているが、そんな自分を卑下はしない。寄り添うものに手を伸ばして、当たり前の感情をちゃんと大事にして、でもヒーローであることをやめられない。
そういう凪ちゃんの柔らかな感情を、頭が良すぎる末真委員長は決定的に理解できてしまって、彼女が世界を遠ざけるため/自分を守るために配置した鎧を、スルリと抜けていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
そのためのブリッジになるなら、誠一お父さんも沢山ご本書いた甲斐があったってもんだ!
不良少女の親父が、憧れのサイコ血みどろノンフィクション作家であると分かった瞬間の限界オタクっぷりがマジで面白いが、凪を孤独なヒロイズムに追い込んだものは、同時に彼女に友情を連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
すでに物語を終えた竹田くんのエンディングで、宮下籐花の手を取ったようにhttps://t.co/jQ4Ugb1qZY
竹田くんが”不気味な泡”に、憐れみを超えて真実友情を感じたように。それにブギーポップが、自動的ではない感慨をちゃんと覚えている(分かりにくいけどもそうなんです)ように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
超絶中二病な凪ちゃんも、委員長の心遣いをありがたく感じている。当たり前の友情が、ヒロイズムの足場だ。
ここら辺は紙木城とも同じで、私室に入る特権が凪の心を動かす鍵だと、同ポジでうまく見せている。まだ距離がある委員長に比べると、下品なくらいあけすけに自分を晒し、お互いを受け入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
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こういう大事な距離感を、すげーあっさりぶっ殺した”後”に見せるところが、このお話の特徴でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
どれだけ紙木城が人情の判る良い子で、誰も手を差し伸べなかった審判者をギリギリすくい上げた人類の救済者であっても、マンティコアの突発的暴力によって、なんの脈絡もなく死ぬ。
暴力とはそんな感じで、一切のロマンティックを跳ね除ける冷たさを有している。感傷に突き動かされるのはいつも置き去りにされてしまった生存者ばかりで、死んだものは何も思わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
でもその後悔が、決定的な破局をギリギリで防ぐ大事な一矢になったりもする。
全ては裏腹で、曖昧で、明瞭な結論は出ない。末真も紙木城も、凪の女たちは決定的に世界を救いつつ、派手なアクションシーンには登場しない(あるいは犠牲者の側になる)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
じゃあ日常だけが世界を支えるかというと、あの世界の裏には”統和機構”なる巨大組織があり、超能力者がうじゃうじゃしている。
学校でマジ好き勝手やってるマンティコアですら、組織の研究の端っこの方、闇で蠢く巨大なシステムの一端でしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
そういうフツーじゃない(けど否定しようなく真実な)世界に足を踏み入れた凪は、焦燥に暴走してJKアームロックをキメたり、新しい女にコナかけたりする。
そんな凪は自分が守る日常から排斥され、あるいはマルボロの箱で自分から出ていく。フツーじゃない狂気が世界を支えているとバレれば、一番守りたいものは壊れてしまうから。父の死によって、フツーではなくなってしまった自分のように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
英雄と狂人、真実と妄想はくるくる表と裏を変えて踊る。
そんな世界に飽き果てていた早乙女くんは、ついに運命と出会う。ブギーと竹田くんが出会った屋上で人喰いのロマンスも始まるが、空は曇天、悪意の色だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
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このバキッと無機質なグリザイユが、いかさま不健康で最高だと思うが、二人のロマンスもまた歪な形をしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
キマシなキスシーンの後に青い血涙だし、キャッキャしながらぶっ殺し相談だし。
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”いかにも”な絵面を優しく用意しつつ、その実凄く身勝手で凶暴な欲動を滾らせる。暴力的に突き進み、世界と他人を身勝手に侵略する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
竹田くんは、”サイコさん”であるエコーズに優しく出来なかった自分に飽き果て、それが出来たブギーに憧れた。真逆の方向に、新世代のボニー&クライドは突っ走る。
マンティコアの世間知らずドジっ子バトルヒロインっぷり、それを受け止め道を示す早乙女くんのスパダリっぷりがアニメだと強調されて、思わず変な笑みが出てしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
ゆがんではいるが、それは間違いなく、恋なのだ。原作でもはっきり明言されてたでしょ!
恋は綺麗なはずなのに、薬物汚染と殺戮、身分と外見の乗っ取りを撒き散らす。凪だって、親子の情愛がねじれて孤独な中二病患者をやっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
世間で美しい真実とされているものが、決定的に何かを歪ませて、周囲を巻き込む。それは善悪に開かれた可能性であり、日常と非日常両方に接続する。
早乙女くんはモテモテな日々に飽き果てて、人喰いの怪物が空から降ってくる展開にナイスとほくそ笑む。学校の影に潜み、計画的に人を減らし、怪物が世界の女王になれるように頭を使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
凪が日常を守るために、計画的停学と不良の悪名を背負っているのとは、真逆の方向だ。
そんな二人の切断面は、窓ガラスとサッシ、幾重にも重なる境界線で強調される。凪のマブダチもぶっ殺しちゃったし、お互い日常に潜みつつ非日常に足場を置く敵と味方は、決定的に反目した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
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ここに甘酸っぱい慕情と、マンティコアちゃんの萌え萌えジェラシーが絡むところが面白いのだが、アニメだとちょっと省略気味で残念である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
凪と早乙女くんとマンティコアとエコーズと紙木城と志郎くんと木村くん(彼も省略?)の、感情数珠つなぎの行き着く先。
これに新刻と竹田くんと籐花とブギーポップの感情数珠つなぎが絡んで、世界の命運とままならない恋心が地獄みたいなダンスを踊るてのが、”笑わない”の構成で結構優れたところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
なので、人間サイドの恋模様が薄めなのは残念至極。分裂気味の形式を結ぶのが”恋”てのがロマンティックでいい。
さておき、ぶっ殺されるべき外道なのに純愛っつー、早乙女&マンティコアの歪な恋模様はいい感じに書かれていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
彼らの恋はすごく綺麗で素敵で、しかしその美しさは善に繋がらない。どっからどう見ても、どこに行き着いても他人をぶっ殺す地獄カップルである。
勝手に二人でラブラブしてるならそれでも良いが、”人喰い”は人を食うからマンティコアであり、その犠牲は見知らぬ他人ばかりではなく、とても大事な人をも奪う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
『ぜってぇ許さねぇ。犯人潰す』と凪に決意させる意味でも、直子はデカい仕事をやっとるなぁ…。
竹田くんが恋人の多重人格を『まあいいじゃん』と受け入れたように、直子と凪ちゃんもお互いのデカすぎる妄想(としか思えない真実)を預けあい、受け止めているのが結構好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
レールから外れようが排斥されようが、一人心が通じ会えるなら、それでいい。
逆に言うと、マンティコアはそういう人を食ったのだ。それはモブの犠牲者も同じことで、”フツーの失踪”とラベルを張って諦められるようなものじゃない…はずだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
しかし事実世界は冷淡で、消えた女の子…『消えて当然』と思われるよう悪意を持って操作されていた少女たちは、簡単に忘れられる。
『そういうのマジ、良くねーから』と呟いて行動できる”当たり前”は、しかし竹田くんが言うように難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
誰も彼もが凪ちゃんのように、孤独な狂人として世界を守る戦いに耐えられるわけじゃない。それは才能も幸運も、狂ったような誠実さも要求する難行なのだ。
それでも、少しでも優しくなりたいと願ったから竹田くんはブギーポップを”友達”と呼び、凪ちゃんは苛立ちを込めて街を彷徨う。そういう心に素直になるのも、大変な戦いだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
こう補助線を引いてみると、一話の小さく地味な青春物語と、二話以降のデカい話が隣接してると理解ってくる。
ド派手なバトルと陰謀に関わろうと、関わるまいと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
凄く小さく当たり前で、でもなかなか実現できない誠実な生き方こそが、決定的に世界を変えていく。
そんなロマンチシズムを断ち切るようにあっさりぶっ殺された直子の真心が、しかし決定的に戦士たちを戦場に連れて来もする。
彼女がいなければ、エコーズも凪も田中くんもあの場所には集まらず、世界はマンティコアの狩場になっていただろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
『あれはブギーポップがやった、結局のところ』と凪ちゃんは嘯くけども、複数の物語を横断できる読者の視点から言い直せば『あれは直子がやった、結局のところ』という話だ。
けどもそういう美徳の勝利、ぶっ殺されてなお決定的に物語を動かしうる優しさの意味は、第2話の段階だとまだ見えない。早乙女くんとマンティコアの好き勝手絶頂フェイズに、凪ちゃんの暴力捜査はなかなか追いつけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
そういう悪の優越も、確かに世界の真実で、だからこそ優しくあるのは大変だ。
状況がいい具合に煮詰まってきた第三話で、一体どういう爆裂が起こるのか。脳髄を揺さぶるスタイリッシュ現代伝奇アクション、”ブギー”が歴史に名前を刻んだもう一つの魅力は、どれだけ唸るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
なかなか楽しみである。じわじわ煮込まれている地味な浪漫も、いい感じに収まって欲しい。
しかしこっから、田中くんと新刻つー新キャラ出して戦闘パート展開だから、目まぐるしいお話だよなぁ客観的に見ると…一話でうまく刺さるよう、存在感を出せるのかしら?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
難しいことだが、”原作通り”ブギーを踊ろうと決めた時点で、乗り越えなければいけないハードルでもある。さてはて。
早乙女くんとマンティコアの刺し方見るだに、かなり上手くやってくれそうではあるけども。20年間で蓄積された日常もの&ラブコメ文法を使うと、ああもグロテスクになるんだな…定形を悪用した鋭い演出で、とても良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
凪ちゃんの分かりにくいヒロイズム、自分を非日常に諦めて、でも日常の輝きを大事に憧れている感じも、その強がりをしっかり受け止めてあげる末真の器量も、よく出ていたと感じました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
いやー、マジで霧間末真でキマくりだったな…ブギーポップが百合に媚びた!(原作からあんな調子です)
ジリジリと境界線を超えて、入り交じる日常と超常。導火線は死体で既に発火し、決戦は静かに迫りくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
そこからはじき出されたもの、入り来るもの。凶暴な純愛とちっぽけな至誠がぶつかり合う時、生き残るのはどちらか。
来週がとても楽しみです。いやー、良いアニメ、良いアニメ化だな。
追記 『僕らが身を置くべき物語は、一体どこにあるのか』という疑問に、それぞれが答えを見つけるまでの物語。木村くんは答えが見つかりそうになったところで、凄い巨大な虚無に出会って終わっちゃうところが凄い。
泡追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
末真があんだけ凪に構うのは、彼女がかつて連続殺人のターゲットに知らぬ間にされていて、自分の生死が他人のゴアでコアな物語に勝手に組み込まれた無力感が強く刻まれているからである。
『あたしは悪趣味なラノベの犠牲者担当じゃねーわよ!』という反骨心が、彼女を突き動かす。
ここで凪の自宅まで踏み込めてしまう博士の英明さと、ボーッと屋上に突っ立ってブギーくんとのんべんだらり話だけの竹田くんのぼんくら力が、第1話と第2話一挙放送で対比される形になったのは、結構面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
『モブは嫌だ!』って心持ちは、竹田くんも末真も早乙女くんもおんなじなんだけどねぇ…。
しかし末真も竹田くんも、ド派手なアクションシーンには巡り合わせず、ちっぽけな友情を抱えて自分なりの青春物語を編む立場になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
『それはそれでイイじゃん』つーのが、凪とブギーの意見だろう。主役になると一線超えた結果、早乙女くんは霧間誠一の本に出てくるサイコキラーになっちまったわけで
ここら辺の無力感と焦燥感の書き方、日常に足場を置いて踏ん張るものと危うい一線を簡単に超えてしまうものの共存が、”笑わない”の良さかな、と再認識もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
そういう複雑な距離感を測量しきれたのは、やっぱ複数主人公・複数物語の並列形式だからこそ。形式と内実が噛み合ってんだよな。
『地の文がない、ページをめくるペースを自分用にカスタマイズできない』という大きなハンディを背負ったアニメ版が、ここら辺の味わいをどう料理してくるかも、なかなか興味深いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月7日
メディアの壁を乗り越えるのはいつでも難しいが、だからこその喜びと楽しみもある。三話が楽しみ。