アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
みんな友達だった。みんなライバルだった。
遂に始まったダイヤモンドフレンズカップ。初戦はピュアパレットVSハニーキャット。時に支え合い時に競い合った四人が、一つの決着にたどり着く。
正直結果はわかっている。なら、その過程に何を込めるか。
そんな感じの、キャットが負ける回である。櫓の反対側に”アイドルの天井”がいて、主人公が負ける訳にはいかない訳で、その結末は見えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
ではそこにどういう説得力を込めるか、というエピソードであるが…正直予想より少しズレた、しかしアイカツらしくフレンズらしい話がやってきた。
キャットは敵に塩を送るかのように、PPとともに特訓する。それは親友のためであり、より良いステージを観客に届けるためであり、未完成な自分のためでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
呑気に好意と受け取るあいねと、”敵”という言葉を思わず使っちゃうみおちゃんの対比が、結構面白い。
みおちゃんのアイドル・リアリズムは過去も描写されたところだけど、勝負が関わると視野が狭くなる傾向がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
それで相方の存在を忘れてLMにガツンとやられたわけだが、長年のアイドル活動で焼き付いた偏見(あるいは知恵)というのは簡単には抜けず、ひょっこり顔を出す。
この世知があいねには無いもので、みおの強みでもあるわけだが、そろそろそこから離れた境涯にたどり着くタイミングでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
そういう意味では、みおが今回果たすべき成長は舞華が『舐めるのは飴だけにして!』と久々吠えた序盤で、既に達成されている感じもある。
キャットは妬み嫉み蹴落とす現実の争いよりも、高め極め合う理想の切磋琢磨を見据えた。その6cm上の景色に引っ張り上げてもらった結果、ピュアパレットは勝つ。キャットも特別なアピールを完成させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
それは勝負の厳しさに背中を向けた、甘っちょろい同着主義…ではないと、僕はやっぱり思う。
今回の運びはやっぱエマちゃんが”お姉さん”であることが強く関係していて、あの子普段はフラットに付き合って全然感じさせないけども、なんだかんだ年長として少し広い視界で世の中見て、妹分がより幸せになれるようお膳立てもしてくれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
アイドル界と人生を広く見た時、自分が一番幸せになれる道はなにか。舞華のフレンズであり、みおとあいねの友達でもある日向エマが選ぶべきは、二人きりで勝ちに行くのではなく、四人で勝ちを競う道。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
そこに至る葛藤にカメラを向けられないところが、キャットと女児アニの残酷さかなぁ、とも思う。
決着が付いた後、エマちゃんと舞華は笑顔で二人を抱擁する。悔しくないはずがない。涙は後から溢れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
それでも、自分が信じて進んだキレイな道、自作が見せるべき綺麗事は間違っていないから、最後まで理想を演じ続ける。
僕はその強がりが、なんだか良いな、と思った。
正直言葉で色々説明しすぎる回(メイン受容者を考えると、それで良いんだけども)で、ドラマの流れに感情を乗せる道のりがちとゴツゴツした感じだったけども、バックステージで見せた四人の涙は静かに雄弁で、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
負ければ悔しい。辛い。そういうときこそ笑顔でどうぞ。
キャットは胸を張って、作品が届けたいお題目を演じきった。友情を背負ったピュアパレットは、敗者の思いも背負って次なるステージに挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
そういう勝負の尊厳と重たさを、甘めな理想主義にしっかり刻み込んで進めたのは、なかなか良かったと思う。お前らは偉い、歴史の教科書に載るくらい立派。
途中のスラックライン特訓シーンは、ライバルフレンズのキャッキャを肴に自分たちのキャッキャを見せる、友情ハイカロリーな見せ場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
ラインを結んである木に、ちゃんと保護材が巻き付けてあるところがアイカツらしい心配りだなぁ、と思った。いや、やってることはアウトドア体力特訓なんだけども。
ピュアパレットが”勝つ”説得力を、”負け”るハニーキャットに整えさせる残酷。自分の墓穴を自分で掘らせるようなえげつなさが滲みつつも、ギリギリ綺麗な部分が優るお話だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
綺麗事を分厚く塗りつつ、そこからはみ出す野心と悔しさを抜け目なく書いたのが、人間の体温がして良かった。
これでピュアパレットが背負うものは大きくなったわけだけども、ラブミーティアとの決戦(フレンズ一年の総決算)にそれを活かすことが出来るか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月10日
そも、リフレクトムーンとの決戦をどう描くか。予告だと結構波乱含みに見えるが、どう描いてどう魅せるか。来週も楽しみです。