アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
ただ背中を追いかける日々は辛かった。勝利を告げる予言は信じられなかった。
勝ち続けるだけの日々は苦しかった。負けたことで愛を知った。
月の光を背中に受けて、ステージに舞う双子の鳳凰。
挑戦を受けるのは、勝利と慈愛、二つの顔を持つ絶対王者。
今激戦が幕を開ける
そんな感じのDFC準決勝第二戦、リフレクトムーンVSラブミーティア、星月の大決戦である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
カレンさんの修羅オーラをむき出しに、挑戦者たる白百合姉妹の絆も丁寧に掘り下げ、感情ありパワー勝負あり、非常に熱量のあるエピソードとなった。ノリは完全に"刃牙"。一番面白かった頃の。
今回は白百合姉妹のお話とカレンさんのお話が同時に展開していくが、RMはストーリーを背負ってステージを加速させるのに対し、LMはまずステージを叩きつけてからストーリーを見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
その順序の差が、そのまま格の差、パフォーマンスの差出会ったように思う。王は物語を背負わずとも強い。
メタ的な見方をすれば『主役VS王者』の決勝になるのは間違いなく、脚本はそこら辺のムードを丁寧に拾い上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
負けを前提に試合を見られる矛盾を、あえて直言することで嘘なく話を進め、白百合姉妹の肖像画を深く深く掘っていく。危うい運びだが、成功していたと思う。
RMとLMとの間にある差だけでなく、双子の中にあるコンプレックスも大きな問題で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
アイカツ名物女々マラソンで姉の背中を追う時、かぐやちゃんは『見慣れた背中』と呟く。負けること、追うことに慣れている側の哀しさが、じわりと滲む。
かなりヘヴィで薄暗い感情を追う話なんだけど、"でもなちゃん"とか占い天丼ギャグとか『そういう出し物じゃねーから!』とか、うまい具合に重さを抜いてもいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
それでも二人の抱える感情、双子だからこその絆は揺るがず、しっかりと強い。軽みを強さに、重さを速さに変える上手いキャラいじりだ。
姉に引っ張られる形でのアイカツで、かぐやは彼女なりの良さを蓄えてきた。それがファンに届いていたから、二人きりの追いかけっ子は特別なハプニングになって、観客を呼び込める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
白百合かぐやは姉のコピーではなく、自分だけの輝きを背負った一人のスタァ。笑い混じりの展開の中で、それが示される
そんなかぐやがなんとか追いついた姉は、しかし自分の強みである占いを信じきれなかった。天佑を信じ切るには、人事を尽くすしかない。そしてその判断をするのは他人ではなく、汗を流してきた自分自身。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
そんなアイカツ求道の入り口に、ようやくかぐやは足をかける。そこはカレンが超えた場所でもある
かなりの大差で負けたあとに、いつもホンワカしてるさくやお姉さまが闘志むき出しの評定をするのが好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
ステージ上にあるのは、勝ち負けだけじゃない。己の未熟を打ち砕く強敵を前に、その至誠を学び取ろうとするさくやは、とてもかっこよかった。また少し、かぐやの先に行った。
しかし負けは負けで、悔しいものは悔しい。敗北と闘志を知ったさくやお姉さまが、似合わないリベンジ宣言をする所は最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
ステージ上にあるのは、勝ち負けだけじゃない。ということは、勝ち負けが確かにある、ということだ。そこから半歩はみ出した世界を見れるアイドルは、強くなる。
完全にアイカツ範馬勇次郎の顔で勝負に挑むカレンさんは、そういう場所を超えて頂点に立っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
冒頭『狩り人』の揮毫が笑いを誘う弓道場で、完全無欠のアイカツ天使は的を外す。その時心に去来していたのは、誰の背中なのか。
ここら辺は"プライド"と一緒に、ピュアパレットとの決勝で開放されるのだろう。挑戦者の心を思い出したカレンさんは、過去のアイカツモンスターに戻る。やっぱ本性は夢枕獏時空の人だこの人!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
決意と殺意の入り混じった硬い表情が、露骨アイドルじゃないけど最高にアイカツである。
そのまま頂点まで負け知らずで勝ち上がっちゃうと神崎美月ルートだったわけだけども、カレンさんが横からぶん殴った結果、怪物は愛を知った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
勝ち負けだけがステージにあると狭まっていた視野は、赤髪のトリックスターに勝ちを攫われることで広がり、より広い世界を見つけられた。
そんな物分りの良い悟りが、決戦を前にした魂の高ぶりで押し流され,求道者の地金がメリメリ顔を出す未熟が、バトルオーラプンプンで最高に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
自由奔放にぶっ飛んでるのはミライさんかと思っていたけど、一番ぶっ壊れてる相方の首輪だったとは…カレン島で気づくべきだったか…。
『アイドルの天井』がトップである理由が色濃く描かれる回ともなったが、『ラブミーゾーン』ってなんなのだろう。急にパワーワード投げるのやめてくれませんかね…それ開放したらピュアパレ殺しちゃう、みたいなムードだし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
ラブミーワゴン内部の空気が、相変わらずアモラルなのは良かったけども。
『本気出せるかと思ったけども、セーブしたまま勝っちゃった。つまんね…』みたいな相棒の表情を、夜の街を鏡に確認して『"ラブミーゾーン"、出そ?』と言い出すミライさん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
この二人は、なんの前触れもなくオトナモードに突入するから困る。密室で銭にならないイチャイチャやめろ!
あんだけ締まった戦士の表情でステージ上がって、即座に表情作りまくりハート出しまくりのザ・アイドルソング"Believe it"を演り切れる所が、キャリアの差かな、とも思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
久々に聞いたけども、やっぱり圧倒的に名曲。大橋彩香と田所あずさ、ソロアーティスト活動を背負える声優タッグが強すぎる。
素の自分に仮面をかぶせ、ファンが望む嘘をつく。その必死の演技が真実を貫き、自分たちの輝きを、溢れる愛を世界に届ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
そういう活動を四年前から続けてきた王者と、今まさに可能性に出会い、敗北から己を学び信じつつある挑戦者の差が、ステージングと選曲に出たかなぁと感じる。
"絆 ~シンクロハーモニー"も音ゲーっぽいイントロが特に強い名曲なんだけども、白百合姉妹のナチュラルな現状を素直に叩きつける曲でもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
その素直さが二人の強さであるし、コンプレックスや弱気を超えてそこにたどり着けた歩みは、無意味なものではない。
のだが、LMは『ありのままの自分を出す』領域を当然のものとして踏み越えて、『観客が望む自分を信じる』レイヤーで勝負をしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
アイドル…というかパフォーマーとしては、観客席が視野に入っている分、制御するべき自分を見据えている分、そらLMのほうが"強い"
でもその"強さ"は、他人に負け、自分を知って改めることで初めてたどり着ける所。かぐやちゃんの疾走、さくやちゃんの悔しさを経て、ラブミーティアも高みへとたどり着いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
それはフレンズごとに違う道で、アイドルなら必ず通る道。そこに足をかけたもの、果てを越えていくもの。
勝負に関わった二組のフレンズ、その到達点を素直に、勢いよく描ききった良いエピソードでした。ノリは完全に格闘漫画だったけども、それが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
来週は決戦を前に、カレンさんのアイカツ暴力がピュアパレをぶっ壊さないか確認するお話になりそう。出ちまう……私の中の獣がッ!
『"ラブミーゾーン"って、やっぱえっちな隠語なんじゃないの?』と思わせる、酸いも甘いも共有してきた熟練タッグを相手に、でこぼこ道を初々しく走ってきたピュアパレットはいかなる答えを返すのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
全ては拳が示すもの、アイカツの道は一日にしてならず。来週も楽しみですね。
しかし相変わらずラブミーティア物語はむちゃくちゃ書きまくってて、死ぬほど面白いな。なんだよ『その眼差しには鷹が宿る』って…『新時代の柔』って…完全"餓狼伝"じゃん…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月17日
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