・儚世に咲く薔薇の名は
ガルパ履修記録。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
イベスト完走を後追いするミッションは長く、険しい。このサイクルは特にヘヴィウェイトなストーリーが多かった。面白かったです。
・儚世に咲く薔薇の名は
美神に愛された天才、瀬田薫。虚名に踊る現実主義の凡才、白鷺千聖。
二人の演劇人が追う”ロミオとジュリエット”の成果は?
そんな感じのアクタージュなお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
才能で絶対に勝てないので、過去の話を持ち出してマウントを取る白鷺千聖の人間関係デラヒーバも面白いが、アクティングの話として非常に面白かった。
薫と千聖がお互い演技プランを交換し、役を作っていく過程が丁寧に追われて、非常にリアルだ。
その精密な作り込みは、千聖が演劇に賭ける熱意、薫に感じる劣等感をあぶり出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
台本を読めば即座に役をインストールできる、憑依型の演劇人。その天才を隣に感じつつ、要領悪く噛み砕き、役を自分のものにしていく千聖の苦悩。
白鷺の足下のあがきが、よく伝わる。
千聖はジュリエットを好きになれないという。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
パスパレという”外部”を背負うことで、そこに帰属意識と愛情を感じることで”白鷺千聖”をより良くしている実感を持つ彼女にとって、家名に背き”家”の愛と期待を裏切ったジュリエットは、自分から遠い存在だ。
しかし演劇人は、そんな他者を引き寄せうる。
お話が完成度を高めるためには、許せない大悪党だろうが好きになれない人物だろうが存在しなければいけない。ストーリーには必要なロールというものがあり、それを背負い完遂することでカンパニーが出来上がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
千聖の冷静な目は、そういう演劇の構造もしっかり分析している。
薫は分析するまでもなく即座に直感して、座が必要とするロールを降ろす。理性型と感情型…ともまたちょっと違う、スクリプトを受け取る受容体の差異みたいなものが、幼馴染二人にはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
それは両方正しく、しかし混じり合わず、そして共存する。二人はロミオとジュリエットをそれぞれ演じきる。
それは千聖が臆せず自分の役理解を薫に伝えた結果でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
『つぼみ、開く時』で開花したアクターとしての資質が自身となり、白鷺千聖らしい役作りをドドンと共演者にぶつけられるようになったのだろう。
少女として、演技者として、力強く望ましい成長だ。
薫はそんな千聖の壁役として、スルスル言辞を弄して逃げる…わけではない。掴みどころのない天才言語は本気の証であり、瀬田薫はあの訳わかんねー煙に向く口調が『らしさ』なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
そんな彼女の曖昧さを、様々なロールを演じる行為が固定していく。瀬田薫の天才を見れる社会には、有益な行為だ。
五年前の『かおちゃん』がどんな女の子だったかは語られないが、白鷺千聖よりも背が低く、前に出ない子だったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
演劇の才覚も背丈も追い抜かれてしまった千聖は、過去に復讐するようにチクチク突っつく。ホントこの女、自分を絶対傷つけない顔のいい女しか体重乗せないんスけど!
そういう形でしかコミュニケーションを取れない白鷺千聖が、その個性をどう転がしていくのか。少なくとも瀬田薫との距離感は、結構いい感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
バンストと前エピで演劇人としてのレベルアップを果たしておいて、ギリギリ格が追いついた感じかなぁ…エピソードの積み重ねを感じる。
瀬田薫が可愛い『かおちゃん』から、かっこいい王子様へと五年間でどう変わったか。そこは結構気になるところだ。補足されんのかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
自分の武器の振り回し方を知らない凡人から、才覚を常時活かす聖人へ。この変化にハロハピが関わっていないのも面白い。
ハロハピに入る前から瀬田薫は背の高い変人で、言ってることはよく分かんねーけども優しく正しく強かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
完成された人格と才覚でもって、ガンガン前に進む人であった。他の子が悩むような足場の弱さを、彼女はハロハピ抜きで既に克服し、自己を確立している。
それは様々な色彩の成長期を照らす、バンドリというプリズムの中では異質なあり方だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
しかしその完璧さにはチャーミングな欠落があり、人間らしい暖かさ、気高さがある。愛せるキャラである。そこら辺のバランスと特殊性は、やっぱ凄いいいキャラだなと思う。
大和麻弥がまーた人間力試験に満点合格してて、千聖のむき出しっぷりを『お、良いんじゃねぇの』と褒めて補強・誘導していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
彼女はトス上げ役、縁の下の力持ちとしての仕事が目立つけど、スタジオミュージシャンであり演劇美術家であり、アーティストでクリエーターだ。
何かを作り上げる過程に強い情熱と興味を示す人であり、それは人間も変わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
『完璧な白鷺千聖』という偶像が作り上げられるまでの過程を、千聖が見せるようになったこと。足場を組み、背景を作るように、人間の裏側を素直に見せてくれること。
そこに麻弥は、クリエイティブな興味を示す。それが良いものだと明瞭に言葉にし、ポジティブな感情を伝えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
そんなアウトプットが千聖に届き、彼女も飾らない自分を肯定できるようになる。非常に前向きなサークルである。パスパレの要はお前なんだ、大和麻弥…!(なんでもSLAM DUNKおじさん)
そういう素面の自分だけでなく、周囲が勝手に寄せてくる期待や妄執を引き受ける外面も、千聖は時にうんざりしながら肯定する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
私は私、貴方は貴方。その真理を素直に受け入れるほどの才覚がない(無いと思いこんでいる)千聖にとって、世界からの評価は人格を支える柱だ。
だから隙なくマウントも取るし、政治もやる。そんな小ずるさが仲間を助けているのは、バンスト一章やこの後のイベストでも見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
それは善きナルシストたる瀬田薫には、見えない世界だ。千聖が自分が見据える”自分らしさ”と同じくらい重たく、世間が押し付ける”らしさ”を睨みつけるのには意味がある
そんな各員バラバラの個性が、噛み合わなかったり噛み合ったりしながら一つの舞台にまとまっていく。バラバラのロールを背負えばこそ、生まれるものがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
仮想と現実を行き来しながら、非常に実りある一風景を見せる良いエピソードでした。
・ハロー、マイハッピーワールド
・ハロー、マイハッピーワールド
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
奥沢美咲は、ハローハッピーワールドから何を手に入れていたのか。ミシェルの外装に嘘を隠し、”六人目のハロハピ”として走り回る日々の中で、培われたものはなにか。
奥沢美咲という少女の物語で、非常に大きな意味を持つだろう感動青春一大巨編。私達がハロハピだ!
つうわけで、もうやれやれ系じゃない主人公美咲ちゃんが思う存分、ど真ん中青春するお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
三バカが『美咲=ミッシェル』を認識していない(できない)のはハロハピの結構巨大な歪みで、ここニ一つの決着を付ける話でもある。
やっぱ文法的には変身ヒーローだよなぁミッシェル…。
モブの心無い言葉(なんだが、同時にプレイヤーが薄々考えてたこと)を受けて、奥沢美咲は奮起する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
なぜ自分が苛立つのか、その理由も分からないまま本物のハローハッピーワールドを見てもらって、真実の自分たちがどんな存在であるかを理解してもらおうと願う。
私のことをわかってほしい。承認と理解は人間の根源的な欲求だ。そしてそれがバンドに及んでいるのなら、『私』は既に『私達』である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
奥沢美咲の自意識の中で、ハローハッピーワールドという小さな社会には、アイデンティティのタグ付が既になされている。
それをピンどめするのは愛情と敬意であり、奥沢くんは仲間が好きで、自分たちが作っている音楽が好きで、ハロハピで出会えた世界が大事なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
そんな自分に、仲間とライブを作る中で気づいていく。仲間にも解ってもらう。そういう話である。マジど真ん中剛速球。
普段はアイデア出しなこころが聞き役に回り、美咲の夢見る世界、信じる善を引き出していくロール交換が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
こころは他人が把握し、しかし直視できていない善行を褒め称えて、形にしていくのが好きだし上手い。それがあまりに直線的すぎて、跳ね除けられるときもある。
その真っ直ぐな視線が一番強く向いているのは何よりも自分で、自分が楽しい、正しいと信じたことをこころは躊躇わない。即座に形にできる財力もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
でも美咲はあくまで奥沢美咲の世界を、奥沢美咲の方法論で形作っていく。地道に予約を取り、曲を考え、一歩ずつ歩く。
こころの見据えている世界が圧倒的に正解だとしても、皆がこころの歩調でそこにたどり着けるわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
美咲が自分の歩み方で、こころから受け取ったものを自分の世界に取り込んでいくことには、大きな意味がある。薫風に言うなら最高に儚い。
そんな美咲の独立独歩を、仲間もしっかり受け入れ受け止め、”曲”にしていく所が最高にバンドストーリーである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
思いは音に乗って届く。世界は音楽で変わっていく。そういう甘っちょろいおとぎ話を、本気で熱く強く語り続けるから、ガルパは面白いのだ。
美咲は『こころ一味』と見られるのを嫌って嘘をつく。そうやって偽った自分は、だりー興味ねぇと日常に埋没していた自分でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
そこから、良くも悪くも美咲は変わってしまった。なら、今の真実にふさわしい形に自分と世界をアジャストしないといけない。Meの定義を変えないといけない。
そんな自己変革のための通過儀礼として、『二週間後のライブ』を奥沢美咲らしく、そしてハロハピらしくやりきることはとても大事だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
あくまで自分のもの、My WorldとしてHappy Worldを受け入れるために、努力し苦労すること。それは、誰かの世界を自動的に引き受けるより遥かに楽しい。
そんな充実感と達成感を知ることで、奥沢美咲はもっと強く成れるだろう。一番大事な人に、自分自身を見てもらえない寂しさと苦しさを『それはまぁ、今はいいや』と棚上げできるくらいに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
ここの構造の歪み、ホント厄介だよな…今後バリッと深掘りすんだろうなぁ。
美咲の嘘に、はぐちゃんが一番傷ついていたのが彼女らしく、また可愛そうだった。ホントあの子ナイーブね…ちっちゃい元気印なのにストレスに敏感で弱い。小型犬みたいな子ね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
バカキャラに他人との距離感、他人の中の自分への鋭いセンサーを据え付けたのは、ガルパらしいギャップの作り方だ。
そんなナイーブさに美咲は一番良く気づいていて、それを贖う方法を必死に探していく。そしてその善性が尊いものだと、仲間たちも告げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
こころの真っ直ぐすぎデカすぎで食いにくい正解と、正体知ってるかのちゃん先輩のコンパクトでおずおずとした評価の同居がハロハピらしい。
今回の話は美咲のMy Worldであると同時に、花音のMy Worldでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
こころと出会い、世界が広がった。ドラムを続け、ハロハピになったことを、花音は堂々と肯定する。私が私達になり、私達であり続けることはとても良いことなのだと、当事者の熱量でもって高らかに吠える。
そういう姿が、美咲がMy World&Meを再定義する時強力な柱になっていたのは、間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
強烈な変人集団の中で、変化していくセルフ・イメージをお互い照らし合う常人仲間。みさかのキテるなぁ…。
ハロハピとドラムの話になると、ふええってならないのが花音の面白いところよね。
ミッシェルの口調が児童番組のマスコットぽいことに、今回のエピソードで気づいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
それは見据えた正しさに向けて最短距離で突っ走るこころおねえさんを、世界中の子供たち(と、かつて子供であった全ての人達)が受け入れられるよう、柔らかい言葉で伝えるトーンだ。
美咲がいなければ、ハロハピはバンドの体をなさない。楽器を弾かないミッシェルがいることが、ハロハピのオリジナリティでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
そして何より、やれやれ系の常人主人公を内側に孕んだ通訳者がいることで、弦巻こころのMy Worldは世界に広がっていける。
このアダプター効果は”音楽”も同じで、こころの強烈な世界観は通常言語ではなかなか伝わらない。冒頭のモブのリアクションは、結構正当なものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
しかし音楽に乗せれば、クサいセリフも正しすぎるヴィジョンも、心に染み込んでいく。そういうメディウムを、ハロハピは正しく選択したのだ。
それはバンドの外側だけでなく、内側にも進行していく。五人のMy Worldは共有され、悩みぶつかりあいながらOur Worldに変わっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日
その一つの歩みとして、奥沢美咲の新たなMy World、新たなハッピーが語られる名エピソードであった。音楽と青春が爆裂する時、ガルパは最高のポテンシャルを見せる…
・パスパレ探検隊 ~無人島を往くアイドル~
ガルパ、イベスト履修記録の続き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
・パスパレ探検隊 ~無人島を往くアイドル~
無能事務所がまたやらかした! 降って湧いた無人島サバイバル企画に、デコボコ底辺アイドル軍団が挑むッ!!!!
っていうお話。スカムな味わいの中にパスパレの各キャラが見えて、なかなか油断出来んイベスト。
話としてはTV局から理不尽を押し付けられたパスパレがヒーヒーーいう…わけもなく、大和麻弥がナチュラルな知性で全てを乗りこなし、千聖が場馴れした先読みで相手方の事情を把握し、彩ちゃんがヒーヒーいう感じの展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
『お姉ちゃんの写真と水があれば、どこでも生きてけるぜ!』という日菜が”ヤバ”
千聖がガスガス局の事情を先読みし、撮れ高心配しながら立ち回る様子が『歴戦(ベテラン)』って感じで面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
この世知がパスパレをたくさん助けているので、簡単な腹黒キャラになってないのが面白いよねちーちゃん。自分が自分で居続けるための、文字通りの処世術でもあるしさ。
そして大和麻弥。地頭の回転力が尋常ではなく、ほぼ全ての状況をその場その場で踏破していく様子は、ハプニングが欲しい局を即殺する勢い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
本当に頭がいい。勉強ができるとかそういう意味ではなく。
思いついたことを言語化して、残りのメンバーと共有する能力が高いんだよな…日菜と真逆。
吊橋は日菜の悪いところがモリっと出た感じで、るんっと来たら他人の顔色一切気にせず突っ走るイズムが大暴走。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
オメーはホント、姉と自分以外わりとどうでもいい感じだな…どうでもいいっつうか、火がついたらそこ以外は計算の外側に出るっつうか。
そんな大暴投も大和麻弥が乗り越えるわけだが、その原動力になるのが”丸山彩”な辺り、さすがピンク色のジーザス、集めている信仰の純度が半端ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
慌てふためき慌てる丸山彩は、私が見たい丸山彩じゃない。そんなのに乗っかってたら、見たい景色も見れないし助けなきゃ。
純愛なのか狂信なのか、なかなか判別が難しいところであるが、千聖に劣らず麻弥も”丸山彩”というアイコンに夢を見て、それを現実化するべくパスパレに足場を置いている女であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そうして努力をすることが、なりたい自分を引き寄せる手段でもあるのが、パスパレと”丸山彩”の幸福でもあろうか
麻弥ちゃんは千聖に引っ張られて表舞台に立ったけども、そこで”アイドル”し続ける足場は不屈の権化・丸山彩にやっぱりあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
パスパレの愉快な面々、軒並みそういう部分はあると思う。その強い思いが、どういう結果を引っ張ってくるか。当の彩自身が、過大な期待に答えんと自分を変えてる感じもある
そうやってポジティブなフィードバックが発生して、理想と現実の距離が縮まってんならそれはそれで良いんじゃね、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
唯一絶対の正解が人間関係、あるいは個人の自意識にあるでなし、各バンド、各キャラクターごとのデコボコを大事に進めている感じはやっぱ良いね。
・こころはいつもHalloween!
・こころはいつもHalloween!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
往くぜスカムな季節イベント、いろんなタッグでトリック・オア・トリートバトル~、てな感じの、気楽なハロウィンストーリー。
こころの大暴走にぶん回されて、いろんな女たちがキャッキャ騒ぎ、女女感情をちらほら見せる。こういうライトな話も多幸感で満ちてるのグッド
話の方は牛込が一生怪盗ハロハッピーに発情したり、奥沢がやれやれ言いつつこころの天真爛漫な眩しさに目を細めたり、巴が男子中学生だったり、友希那さんがあこ相手にお姉さんぶったり、バラエティ豊かに関係性を煮込んだ感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
あこちゃんが『お姉ちゃんに唯一勝てる相手』として友希那を連れてくる所が、三人の関係を示していてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
姉妹の関係で満ちていた幼年期から、だんだん社会が広がり個別の人間関係が構築されていく時代。妹が自分とは別個の存在に育ちつつあることを、巴も自覚しつつある。
そんな新しい世界、新しい出会いの象徴がRoseliaであり友希那だとしたら、『もう一つの憧れ』をあこちゃんが持てたのは幸福なことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
あこちゃんのリスペクトは本物かつ超純粋なんで、ひねくれた友希那さんも否定せず飲むしか無いわけで。そうして敬意を貰っていく内に、友希那も変わる。
そんなRoselia内部の関係性を、遠くて近い位置で見守る巴は、少しの寂しさと確かな喜びを噛み締めつつ、『あこが好きな宇田川巴』であり続けようと背筋を伸ばし、気合を入れてツッパる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
それは欺瞞で嘘なのだが、おそらく世界で一番かっこいい嘘の一つであろう。巴は偉い。
散々に周囲をぶん回したこころが、勝敗を付ける段になって全てをひっくり返し、勝ち負けのないパーリーナイトに状況を書き換える辺りも、
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
キャラが良く出ていた。
ここら辺の『楽しさ(ハッピー)』にまつわる問いかけは、後のはぐ体育祭イベに繋がってる感じ。
ミッシェル≒奥沢が社会とこころを接合しつつ、こころが楽しめるようにイベントを調整している様子が、涙ぐましくも頼もしい。こんだけ好き好んで苦労しておいて、『あたし、ハロハピが好きなのかな?』くらいのことは言うからね奥沢くん。その無自覚がダイヤモンドだぜ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
・秋時雨に傘を
・秋時雨に傘を
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
七夕から時は過ぎ、今時雨の秋。向き合えなかった心と心がせめぎ合い、顕になる嫉心と憎悪。そして愛情。氷川姉妹のグランドゼロを描く、雨中の一大転換点。
つ~感じの、むっちゃデカいエピである。紗夜の根っこだった『妹へのコンプレックス』が、激しく解けていくお話。
七夕イベに続き、一人称視点は紗夜に置かれている。変わるべきは自分。そう認識した7月から時間が過ぎ、紗夜は妹のギターを聞ける所まで人格を育て上げた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
それは唯一妹に勝てる、勝たなければいけない領域でもう一回妹に上回られる死地に、頭から飛び込む体験だ。心がぶっ壊れるくらいやべぇ。
しかしそこに踏み込まなきゃあ自分が自分でいられないと思ってしまったんだから、紗夜は日菜と隣り合って、妹のギターを聞く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
四角四面の正しさ(紗夜がすがる唯一の基準)からは外れた妹の”音”を、姉は良い音だと直感する。その逸脱は、非常に音楽的だと。
技術、練習、練磨に修練。全てがスケールの中に収まった”音”を自分に強いてきた紗夜がそう直感してしまったのは、やはりRoseliaでの活動が大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
友希那のカリスマと力量に負けぬよう、技術を磨く中で、感性や情感もまた鍛えられたのだろう。そこに、日菜の”音”が引っかかる。
バンド潰しをしあこちゃんにキレてた時代と、かなり変化してしまった自分の感性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
自分の音を『つまらない』と切り捨てさせたのは、その変化(あるいは成長)が理由だろう。実際、バンスト一章でのメンバー評価と、このエピでの仲間の受け止め方は全然違う。むっちゃ他人への値段が高い。
新しい価値観に出会い揺るがされることは、そういう変化も持ってくる。他人が輝いて消えて、自分にはなにもないように思えて、自信を砕かれ値札を降ろす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
自己嫌悪の渦から紗夜を引っ張り上げたのが、人間力の強いリサ…ではなく友希那なのは圧倒的に”正解”。
友希那はバンドリーダーとして、最初のRoseliaとして、同じガチ勢として、紗夜に出会ったことで救われた。紗夜がRoseliaでいることで変化したように、友希那も大きく変わったのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そんな変化を言葉にして、友希那は紗夜を引き止め、事情を聞く。自分の体験をギタリストに分け与える。
それは訥々と不器用で、しかし確かに仲間に届く言葉だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
尖りファザコン商業音楽アベンジャーだった友希那さんが、仲間の支えで父の死を乗り越え(死んでない)た結果、まだ未熟な自分を認めた結果、あの時自分を助けてくれた紗夜を助け返す。
このリフレインがマジヤバくて、『ほんとRoseliaと出会えてみんあ良かったね…』って気持ちだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
重たい感情を抱えきれず、バランスを崩した紗夜。かつては妹への憎悪として発露していたそれは、今”家”から出た新たな社会の中で、別の受け止められ方をする。
その支えが背中を押して、紗夜は自分の中の憎悪、劣等感、それでも消えない妹への愛着に向き合うことにする。見せれなかった願い札を、三ヶ月の時間を超えて握りしめることにする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
とてもちっぽけで、すごく大事な一歩だ。立派やで…緑の限界人間…。
ここにあんま接点ない巴が、しかしかなり重要な役どころで入っているのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
”姉”という共通項を足場に、知らないなりに前に進むヒントを与え、日菜の中で渦を巻く純情に気づかせる鏡役を、巴は非常に頑張ってくれた。
あまりに幸福で健全な宇田川姉妹と、感情の地獄絵図(インフェルノ)が爆裂する氷川姉妹は、しかし”姉妹”という絆を共有している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
幸福にも不幸にも、同じ色彩など無い。しかしどこかに繋がるものがあって、紗夜は巴という鏡を通じて、日菜の中の自分、自分の中の日菜を見据えるヒントを掴む。
Roseliaとして強い運命で結ばれた友希那だけでなく、ホント接点少ない巴も紗夜の決断に強い影響をもっているのが、不思議であり納得もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
全然知らなかった人の言葉が、決定的に刺さるときもある。人生そんなもんだろう。見落としがちな変化のチャンスを、紗夜は全身で受け止めた。
それは何もかも大真面目に受け止め過ぎて、時に大ダメージを受ける紗夜のクソ真面目さが、誠実に好機を掴んだ瞬間だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
『真面目ってのは褒め言葉じゃない。”生きにくい”ってことだ』という言葉が僕の好きな漫画にあるけども、そんな感じの人がようやく、前に進んだのだ。ええこっちゃやで…。
紗夜よりも知能の発達が早い日菜は、七夕の段階で姉と自分との距離感を再考し、自分が姉を傷つけている事実に思い至る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そのためには愛をせき止め、距離を置くことも辞さない。いや、大概思いっきりベタベタして、姉にキレられたり受け止められたりしてんだけどさ。
『憎まれる理由は理解できないけど、それでしかお姉ちゃんが生きていけないなら、世界一大好きなお姉ちゃんに憎まれてもいいよ!』という日菜の叫びは、まぁ凶暴な純愛としか言いようがねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
自分がいることが、自分の最愛を曇らせる事実に気づいてしまった時、人はどうしたら良いのか。正解はない。
ここで身を引くのではなく、むしろ踏み込んで姉の弱気をぶん殴り、”ギター”という絆に必死にしがみついた日菜は、理解不能なエイリアンではなく傷だらけの子供であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
パスパレでは怪物的側面を強く出しつつ、姉相手にだけ赤い魂の血を見せるの、ホントおもしれぇ。
日菜は姉と決定的にぶつかっても、氷川日菜をやめられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
無神経で天才で凶暴なエイリアンのまま、どうにか姉と隣り合う道がないか、離れようとする姉を繋ぎ止める楔がないか、必死に探す。
その努力は、生真面目一本槍で傷だらけになりつつ、妹に誠実に向き合った紗夜と同じくらい立派だ。
やっぱ氷川日菜が自分の中の姉への愛着、近すぎるがゆえに傷つける距離感を客観視できた背景には、パスパレと丸山彩との邂逅があると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
『自分と違うけど、それが面白い!』と心から思える”他者”に出会うことで、日菜は姉より早く客観性を手に入れた。癒着していた距離感を引っ剥がした。
この自己境界線の引き方は、弦巻こころが未だ達成できず、奥沢美咲との関わり合いの先にあるだろうと予見されている変化でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
一見似通った天才(やべーやつ)に見える二人だが、自己/他者境界線の客観的な把握、『自分と他人は違う人間、違う考えなんだ』と納得する能力に、大きな差がある。
そしてその距離感を理性ではなく感覚で把握する能力は、もしかしたら努力では埋まらないナチュラルな差異なのかもしれない。(ココらへんが図抜けて高いのがつぐみ)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
それでも日菜は自分の中に”人間”をエミュレートして、他者と適切な距離感を製造するよう努力していく。まだポンコツでよくバグるけど
天才、あるいは怪物が人間の社会で生きようと、そういう外付け装置を頑張って付けたこと。それを最大限機能させて、他人でしか無い最愛の姉と自分を、痛みを飲み込んで切り離したこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
紗夜が向き合う形だったのに対し、日菜は切り離す方向に成長するのは本当に面白い。
そんな氷川姉妹のデコボコを、静かに見守るRoseliaの面々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
紗夜さんのバンドメンバー評価が全体的に高くて、特に楽器スキルが低いはずのリサを最強に高く買っている所が最高に良い。まぁリサママがちょーっと席外しただけで、Roselia崩壊の危機! だもんな。
バンド内部にも感情のムラがあって、氷川姉妹の事情をホントのところ知ってるのは紗夜だけってのは、なかなか良い描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
『2+2+1』なアフロもそうだけども、集団の距離感には当然高低差がある。全てをさらけ出し受け止め合うような、十全の関係だけを人間作れるわけじゃない。
100点の答えでなくても、少しでも幸福に、真実に近い方向に『私』と『私達』を近づけていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そういう視座が、ガルパではかなり大事にされているように思う。集団を書くときも、その中にいる個人を描くときも、様々にギャップがあることを当然視し、その上で橋を架ける努力を描く。
それは少女たちやバンドごとにカラーとムードがあり、様々差異がある。個性、と言ってもいいだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
それを標準化し唯一の”正解”を出す圧力に、5バンド25人の物語を展開するガルパはかなり強く抵抗しているようにも感じる。それは僕にとって、好ましい物語の進め方だ。
氷川姉妹はどこかが壊れたまま、100点の答えを出せない自分をなんとか駆動させて、お互い向き合った。あるいは、適切な距離まで離れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
降り注ぐ雨は、人生のように冷たい。それでも、そこに傘を差し出すことは出来る。ようやくたどり着いた雨宿りから、姉妹の関係がどう進展するか。楽しみだ。
Afterglowが『夕日』、ハロハピが『笑顔』、あやちさが『雨』であるように、氷川姉妹も『雨』がフェティッシュなんだろうなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
降り注ぐ激情、流れる涙。それをやり過ごし、あるいは雨に濡れたまま走る方向を見つけた二人は、どっかで晴れ間を見つけられるのか。
人生という物語は続く。
・涙のスマイルアンカー
・涙のスマイルアンカー
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
体育祭ッ! スポーツ少女のはぐちゃん大活躍の能天気イベントッ!!
…と思わせておいて、すんごい勢いではぐちゃんのナイーブさが爆裂するお話。
奥沢くんの理解者顔がマージ凄くて、実際最適なタイミングで最適なヒント出すのは奥沢くんだった。こいつ何がやれやれだ…。
はぐちゃんは全力は出したいけども勝ちたくない子で、勝負事につきまとう勝ち負けの必然をなかなか飲み込めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
ひと足先にそういう領域を超えちゃった仲間たちは、『それはしょうがないことだよ』『余計なことを考えないで』とアドバイスする。しかし今真っ只中のはぐちゃんに、その言葉は届かない
『んじゃあ、その余計なことに頭っから首突っ込めばいいだろ!』ってのが奥沢くんで、そのためのヒントを頑張って言葉にして届けるのがかのちゃん先輩である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
奥沢くんのヒーロー力はさておき、花音がふええしつつも仲間に届くよう、言葉を必死に探すのが偉い。歴史の教科書に書いておきな!
花音のアシストを受けて、はぐみは勝負の奥にある笑顔、全力を出し尽くした達成感を思い出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
それはいつでもそこにあるのだが、子供の身の丈ではなかなか見えない。だから一足先にたどり着いたものは、子供でも判る言葉と優しさで、自分が見つけたものを分け与えたほうが善いのだ。
こういう状況に慣れてそうな沙綾が、はぐみの当惑にあんまうまく寄り添えないのは面白いな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
あの子、病弱な母の代理をするべくいろんなモノを置き去りに”大人”になっちゃった部分があるんで、はぐが迷ってる子供の歩調になかなか共感できんのよな…育つも大変、育たぬも大変ね。
・ちぐはぐ!? おかしなお菓子教室
・ちぐはぐ!? おかしなお菓子教室
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
金の鉱脈は意外なところに眠っている。形にされてようやく気づく、『さよつぐは”有る”ッッ!!』という事実。
そんな感じの、紗夜さんとつぐみのほぼ1ON1ストーリー。過剰な生真面目、計量が生きるお菓子。なるほどなー…女女のプロが見えてるもんが違うゼ…。
妹絡みのストーリーで不器用さを存分に発揮してきた紗夜だが、お菓子作りでその強味と弱味が、より鮮明になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
数字で杓子定規に図れるものには、執拗な粘り強さと熱意で挑み、圧倒的な集中力を見せる。だが曖昧で不確かなものを直感する感覚に、決定的に欠けている。
そんな彼女の”個性(あるいは、ともすれば障害)”を、ひまりは徹底的にポジティブに捉える。だけでなく、彼女の個性が強みになるよう、教え方を必死に考え、伝え方を工夫し、真剣に触れ合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
他者が他者である以上必ず存在する差異を、違和感ではなく好感をもって受け止め、一緒に活かし方を考える
この視力、見つけたものを形にし共有できる才能は、本当に凄まじいものがある。自分の中で見つけた美点に、非常に生真面目かつ誠実、とでもいおうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
紗夜は自分の中の生真面目さをどう出力するか、まだ方法を見つけられていない。つぐみはそこら辺、一足先に大成功だ。
過剰に出力しすぎてオーバーフローして、ぶっ壊れるほどにつぐっちゃいもする。『長所も活かし方を知らなければ短所となる』という書き方は、例えば香澄やこころにも通じるところだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
暴走する自分らしさに、特別な出会いを通じて手綱を付ける。軋轢が少ない走り方を覚える。
思春期はそういう時代で、ふらり立ち寄ったクッキー教室で、紗夜はそういう運命に出会ったのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
ここでに足を踏み入れる理由が『Roseliaに優しくしたかった』な所、それを冷たいロジックで飾ろうとする所が、お姉ちゃんのホント不器用で愛らしいところである。
『クッキー作ろう』ってなるのは差し入れてくれたクッキーが美味しかったからこそで、騒ぐな燥ぐな菓子食うなと口やかましい態度の奥に、仲間の真心を真っ直ぐ受け止めるナイーブな感性が、ちゃんと躍動しておるわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そこから溢れた不器用な優しさを、つぐは一発で感覚する。言語化し紗夜に教える
クッキー教室で『定規貸してください』って言ったら、まぁ『常識』とやらでは嘲笑うところじゃないですか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
しかし真実人間としての正解は『それが必要なんだなと納得し、一緒に使い方を考える。実際もってくる』でしょうよ。そういう仁の美徳を、つぐみはきっちり収めているわけで。君子の資質ッ…!
うまく乗りこなせない生真面目さ、不器用さを、適切な形に出力しているつぐみを見て、そしてその優しさ触れてもらって、紗夜はもっと優しく成れるだろう。自分の中で渦を巻く制御不能な感情と才能を、善い方向に導けるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そういう確信が持てる出会いのお話だったのは、ほんと素晴らしかったです
星三日菜のエピ開放したら、菓子作り失敗してたのはスゲー面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
『猿も木から落ちる』っていう面白さじゃなくて、感性と直感に強みが有る妹に、愚直な厳密さが武器の姉が『勝った』のが、凄く良かった。
菓子作りは科学。計量を疎かにしては、どれだけ才能があっても実を結ばない。
紗夜さんの特質がしっかり生きる場所が、必ず世界には有る。それを教えてくれたつぐみに感謝しながら、受け売りを堂々偉そうに喋り倒し、久々に妹相手にマウント取るおねーちゃんが、とても幸福そうに見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
良いイイベストでした。ほんとつぐみはつえーな…。
・イヴのホームパーティへようこそ
・イヴのホームパーティへようこそ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
フィンランドから来た勘違いガイジン! 若宮イヴはいつでも笑顔!!
なわけ無いじゃん、っつー、イヴちゃんメインのイベスト。
感情獣道バンド・パステルパレットの”末っ子”として、明るい純真を主に見せてきたイヴちゃんが、涙し嘘をつくお話。
俺はこういうふうに、キャラの背中が見えるお話が好きである。明るい賑やかしで道化役、重い空気の空気穴ばっかやってるようなやつも、当然独自の歴史があり勘定があり尊厳が有る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
ハンネという知らない友人、なかなか友だちができなかった過去、そこから生まれた傷と嘘。
『そういうモノがあってもイヴちゃんはイヴちゃんだし、傷や痛みから生まれる尊さだってあるでしょうよ! そういうモノを見つけて守って大事にしてこそ友達でしょうよ!』という話になっていて、僕は非常に大満足。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
ハンネの強キャラっぷりが良かった。ビジュアルつえーなポット出のポット野郎…
パスパレが曇り空になる度、忘れちゃいけない原点を吠えて、みんなの顔を上げてくれたのはイヴちゃんだったわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そんな彼女の明るさが、どこから出てきてどんな苦労があるのか。ちゃんと掘ってくれたのはマージでありがたい。大和麻弥における”ジブン、アイデアル”に似てる。
イヴちゃんはかつて『ブシドーとは概念。追いつきたい自分、なりたい夢を表す言葉』だと言っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
嘘を付くこと。友達ができないこと。それは彼女のブシドーに反している。だから思い悩む。そしてその先にある光景に、ダチ達が連れて行ってくれる。
なかなか自分の陰りを表に出せないイヴちゃんが、真実をさらけ出し何をしたいのか言葉にしたことを『ありがとう』と言ってくれるJK達の人間強度に、俺の家の人間力スカウターは軒並み連鎖爆発、コールセンターに電話して保証を求める騒ぎであるよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
お前らマジ偉い。
イヴちゃんは最後に”人情”を学んで、大好きな日本に更に近づく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
でも親友を心配させまいとついた嘘、それに思い悩む純朴こそがまさに”人情”であり、このイベストでイヴちゃんが手に入れたものは最初から彼女の中にあったものなのだ。同時に、どうにか形にしないと気づかないものでもある。
そういうモンと新しく出会い直すべく、色々ゴダゴダ大騒ぎするさまが明るく楽しく、幸せな話でもありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
個人的な事情もあって”もてなし”は僕のキーフレーズでもあるわけだが、イヴちゃんが自分の”誠”を形にするべく、そこに接近していくのが嬉しかった。茶道家としてはどんな茶だすのかな。
・リトルスマイルステップ
・リトルスマイルステップ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
順番的にはスキップ気味なんだが、わちゃもちゃを叩きすぎた結果『この曲が流れるイベント見なきゃ死ぬ!』となったので見た。
かわいいかわいいペンギンベイビーと、かわいいかわいい花音。二人の人見知りが上野の街を激走する、小さな冒険活劇。
僕は二次元フィクションの中(と三次元現実の中)の動物が好きなのだが、ペンちゃんは非常に可愛らしい鳥類で、動物らしいコミュニケーション困難性と独立した他者性を保ちつつ、彼なりに人間に接触しようと頑張ってくれるナイス動物でした。ニ億兆点。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
『ペンギンより花音の話しろよ』って脳内で言われたんでしますけど、冒頭、羊毛フェルトで繋がってる”みさかの”がマージでヤバくて、出だしからヤバかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
ハロハピって何かとぶっ飛んだすること多いんで、すっげぇフツーのことしてるとむっちゃ染み込む。心に。乾いた心に。
いつものようにこころが大真面目テキトーぶっこいて、ノガミにハロハピ着弾! となった後、かのちゃん先輩はいつもどおりのトンチキ度胸を発揮し、ペンちゃんとの大疾走を開始する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
小さく弱い生き物を放っておけない。ベタだろうが良いもんは良い。動物に優しい子供、ニ億兆点。
人混みや透明で無自覚な悪意って花音が一番苦手なものだと思うけども、彼女はペンちゃんのために脇目も触れず猛ダッシュして、大冒険を繰り広げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
その接近がペンちゃんの中の”人間”を書き換えて、彼(あるいは彼女)は少し、人の世で生きやすくなる。笑顔で生きれるようになる。
それはこころの言うとおりまーったく大したことで、凄まじい偉業である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
こころはあまりにも『凄いわ!』『楽しいわ!』を連発するので、楽しさを出し惜しみするしか無い凡人にはテキトーに言ってるようにも思えてしまう。でも、毎回本気も本気、大本気なんだよね。
驚異と幸福に満ちた世界を、そのまま素直に認識できてしまう。こころの視界は常人からは狂気の沙汰で、ここらへんは”ハロー、マイハッピーワールド”で描かれた画角だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
しかし彼女が見据えているものは、基本的(あるいは根本的)に間違っていない。子供だけが見据える。真実ありのままの世界。
はぐと薫はそこへの共鳴力が高く、花音と美咲は低い…ように見えて、世界を幸福に導く大バカモノの一人だからこそ、こころの掲げたアホらしい真実に共鳴したからこそ、彼女たちもハローハッピーワールドなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
そんな花音の資質が、よく出たエピソードだと思った。思い込んだら一直線なとことか。
ペンちゃんと花音の道を作るために、三バカがライブする所がまーた良いんですよ。薫くんの顔面凶器も含めて、人の足を止めさせるカリスマを獲得しつつあんだよねハロハピ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
こういうジワジワした”バンド”の変化を追う意味でも、イベストがどしどし押し寄せるのは凄く良い。
水族館についた後、ペンちゃんが実は人に怯えていて、花音のシャドウであったことが判る構成も凄く良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
花音は自分に似てるから、ペンちゃんを助けたわけではない。心が思わず動いて、前のめりに倒れ込むように抱き上げてしまったのだ。
惻隠の情は仁の端、孟子である。
そんな善なる行いを、不可思議な結び合わせが追い抜いて、花音はペンちゃんの事情を知る。なかなか強く生きられない、自分の影を守り抜いたペンギンの子供に見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日
その不思議な反射が、今後の彼女の道をどう照らすのか。気弱な少女は、自分に似たペンギンから何を学んだか。今後のストーリーに期待大