アイドリッシュセブン Vibrato 第5話.第6話『PARTY TIME TOGETHER 』を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
顔の良い男たちが! 炊事に掃除に日常生活!! 今日も楽しいエンジョイオフタイム!!
って感じの、非常にまったりしたエピソード。家族関係にギラつき、犯罪に揺らぎ、野心を燃やしてきた男たち、一時の休息と喜び…。
そんな感じの、穏やかなエピソードである。もうちょい激しいビートを刻むかと思いきや、飯作って食って服畳んで掃除して、庭いじりして餃子パーティーして昼からビールクズ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
アイカツ人間なので、どーしても『エンジョイオフタイム』を思い出してしまうね(流れ始める”カレンダーガール”)
時間軸的に一期終盤(あるいは完結後?)なのか、アイナナの面々がお互い気兼ねなくアイナナハウスで暮らし、それぞれ敬意と立ち位置を持って日常生活を送る描写が、まずごちそうである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
衣食住を丁寧にケアし、リッチな生活(銭金かかってるって話ではなく)を維持・継続している様子は微笑ましい。
自分はアニメの中の衣食住に強い興味がある人なので、かなり贅沢に尺を使って、どういう生活を営んでいるかをどっしり追いかけてくれたのはとても嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
生活面でのヘッドライナーは三月だな、やっぱ。こだわりのキャラ弁には、専用の監修スタッフが付いているぞ!
それぞれ生活リズムも得意分野も異なるけども、仲間が守ってくれる”家”に感謝しつつ、疑似家族的な役割分担の中で過ごす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
真っ昼間からビールガブガブ人間たる大和はさながら、『ダメなお父さん』役だろうか。
何かと”家”に傷を持つメンバーは、この茶番の中で何を手に入れているのだろうか?
大和は心底楽しそうにアルコールを浴びるというより、(シラフの時がそうであるように)周囲をよく見て、必要なロールとしてビールクズを担当しているようにも感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
まぁ押しの贔屓目、気配り目配りが良く出来たヤマちゃんであって欲しいっつー僕の願望が、そう見させてんのかも知んないけど。
僕はアニメだけしか追っかけていないので、まだ伏せ札が多い状態だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
例えば大和の過去は謎のままなんだけども、作品全体を貫く”家”のルールを考えると、アイツん所も相当な”ヤバ”っぽくて。
そこでの体験が、彼を空気が読めて自分を抑える、あえて道化を演じる青年にしてんのかな、とか考える。
無論、アイナナの仲間と傷つけ合い支え合う中で、嘘偽りなく笑顔になれる瞬間ってのも沢山あるだろうし、ビールクズも結構な部分地金なんだと思うが、同時に全ての札を公開もしていないなぁと、なんとなく感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
鎧を外し一足先に物語を解消した連中の陰りのなさを見ると、それが少し危うくも感じる
環がナギにココナのプライズ取ってあげる流れが、ホンマオッサン滂沱であり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
さんざんベイビーちゃんとして自分勝手に暴れまわってたボーイが、道化を演じつつ自分と仲間を守ってくれていたことに気づく。気づけるようになる。世の中にこれほど美しいものがあろうか(修辞疑問)
寝坊助だったりローファー踵踏み潰し素足人間だったり、相変わらずのベイビーっぷりも描写されてるけども、環の根源的な世界の捉え方、強さと優しさの発露の仕方が、一期の物語を通じて変わっていることが、あの会話から見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
それを共有できる一織も、もう冷たいロボット人間ではない。
餃子パーティーにお呼ばれするTRIGGERとの穏やかな対応(コンパクトで鋭い楽紡)も、一期を経て手に入れた大事な物の一つで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
明るく楽しく元気なコメディシーンで、そういう変化を穏やかに描いていくのは良いファンサービスだと思う。ブラコン解消しておかないと『天兄だ!』て飛びつかんでしょ、陸が
今回はオフショットをどっしり追いかけるという、非常にリアルアイドル文法に則ったサービス回であり、同時に穏やかな日々をキャンバスにしないと描けない成長や美質を静かに書くエピソードでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
陸のファンレターの扱い方とか、ホンマ偉い子やで…。
荒波渦巻くハードコアな展開だけが見せるものもあるし、穏やかで静かな日々が照らすものもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
本編だとなかなか難しかった、一切波風が立たない彼らの『日常』を、解像度の高い描写とそこに込められた魂に乗せて、しっかり届ける。
非常に正しい”外伝”の使い方だなぁ、と思った。
アニメなんだから派手で激しいドラマばっかりやっててもいいし、大映ドラマの文法を継承したアイナナは、右を向けば犯罪、左を向けば感情、いつでも大忙しだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
しかし彼らも人間で、静かな凪の日々で心穏やかに過ごすときもある。飯を食い、服をたたみ、庭の手入れをする。酒に酔い、友と語らう。
そういう当たり前の幸福あってこそ、激しい激浪を乗り越える体力も、肩を組んで地獄に飛び込んでいく絆も生まれていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
アニメ二期ではまーた俺の腹筋を痛くしてくるだろう、スーパーハードコアな芸能修羅界絵巻を前に、そういう土台をちゃんと書いてくれたのは、とても良かった。
炊事、掃除、家事。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
基本的に”女”の属性とされがちな部分を、顔の良い青年たちに乗っけてるのはメインターゲット層への共感を作る意味合いもあんのかなと、ゲスな商売の眼で見たりもした。
人間、どっか自分と似た部分があったほうが共感を寄せやすいわけで。”女の仕事”をやるのは解りやすいグリップか
無論本来家事は”人間の仕事”であり、生活の質を上げていくためには性別関係なく背負い、消費し、感謝する(べき)ものであるのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
現状社会通念(の一部)がそれを”女(アイナナの明瞭なターゲット層)”に押し付けていることと、愛すべきアイドルたちが舵を大事にこなしていることには、狙いがある
…気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
非常にシンプルに、命のよしなしごとを自分でしっかり出来る人間、それをしてくれる誰かにちゃんと感謝できる人間は、好きにも尊敬も出来るって話でもあるんだが。
女性向けコンテンツを外野の眇で勝手に見据えて、お商売上の狙いとかエグい攻めとか勝手に分析するの、なかなか楽しいのね
まぁ的はずれな分析ごっこは横において、ナギの尊さにちゃんと作中で言及し、年下のボーイたちがしっかりそれを言語化・共有してる所は嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
アイツは優しいジョーカーとして空気を変え、楽しみを生み、未来をいい方に変えようと頑張って戯けてくれる。それはとても大変なことなのだ。
アイツも”家”に事情抱えていそうなのは、前回のVibratoとかTL越しに伝わってくる激震とかでなんとなーく見えているが、アニメでそれが炸裂するのは当分先かなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
暗い雰囲気を吹っ飛ばす無敵のジョーカーとして便利なんで、折るなら最後の方だよね、役割分担的に。
おかーさん顔で酒も飲まずに弁当作り、ベイビーと酒浸りお父さんの面倒見てた三月も、キツめのブラコン隠してそうでもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
そういうコンプレックスを覆い隠して善人させるより、爆裂させて嘘が無くなった荒野に、自分らしさを立ててくれたほうが、彼らが好きな視聴者としては嬉しい。
でもあんまヒデー事にあってほしくもネーし、アイナナがそこら辺加減するわけもネーしで、先を見るのが少し怖くもなった。こんなに幸せな日々なのにね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
まぁよく効くパンチ打ち込むには腹筋を緩ませるのが大事なんで、こういう回も重要だよね!!!!
アイナナはアクが強くて影が濃いので、闇の部分がメインだと思いがちだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
今回描かれたような派手さのない幸福、当たり前に掴み取った信頼と平穏は、無価値でも嘘でもない。こういうものが真実としてありつつ、でもそれだけでは解消できない因業も、確かに存在している。
人生のオモテウラを両方否定せず、相補的な両輪として、奥行きのある実相を見据え、描いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月18日
そんなアイナナの筆が、非常に穏やかな形で発露したいいエピソードでした。美術が良くて、日常描写の木目が細かかかったのが非常にグッドでした。
最後のVibratoも楽しみですね。