エガオノダイカを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
王都制圧から一ヶ月。戦争は終わらず、傷は癒えず、希望の見えないまま貼り付けた笑顔の仮面が、相変わらずの冷たさでせせら笑う。
主を失った向日葵は枯れ果て、精一杯明日へ強がった言葉は、そのまま弔いの歌に変わる。
一粒の麦、もし死なずば。
そんな感じの一粒万倍…とはけしてならない、枯れ果てた世界の奪い合いダイアリー、帝国エガオ編である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
ソレイユ王家とは正反対に、伝統を持たず実力だけを有してる(っぽい)帝国の事情が見えつつ、底辺の兵隊は相変わらず、出口のない日常をでろでろと彷徨っていた。
どうやら星の衰え方は相当シャレになっていないらしく、食い詰め共が雁首揃えて奪い合いをするしか無い、寒々しい現状らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
ステラの継父にしてもピアースの両親にしても、種籾を育て上げる余裕がない。荒廃した大地は、人心もまた荒廃させていく。希望のなさが未来を奪う。
このアニメらしい(…のか?)どん詰まりの過去が見えつつ、それでもせめて人間らしく、負傷兵追い出しパーティーに勤しむ分隊。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
他人の家に土足で上がり込んで、缶詰と酒瓶盗んで浮かれてる連中に好感を持てというもの難しいけども、妙な生臭さがあって嫌いではない。
ユウキが育てていた向日葵のように、諦めず種を蒔き続ければ、荒れ地でも希望は育つのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
そこを掘り下げるには、やっぱ荒れ地の描写がちとフワッとしすぎて、あんま深く切り込めない。帝国の貧困は何が原因で、為政者はその対策として何をしてきたか。戦争という最悪の外交手段に出た理由は。
エガオを貼っつけて世の中を拗ねるしか許されていないど底辺の視界からだと、そういう大枠は見えない。大局からの見地もなく、兎にも角にも世の中どうしようもなく、軍隊に流れ着いて他人の庭を荒らし、他人に殺され、泣いたり笑ったり諦めたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
蟻のように生きて、藁のように死ぬ。
その冷たいリアリズムを通底するなら、それはそれで面白い…んだが、ステラが笑顔の仮面を引っ剥がしたり、隊長が孤児院で花咲かせようとする動きは、『人間らしさ』を追ってる感じなんだよな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
エガオの萌芽を見せつつ、それが徹底的に踏みつけにされる方向で進むのか。はたまた種は芽吹くのか。
相変わらず、そこら辺はよく分からない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
『厳しかろうが、絶対に芽吹く』と断言できるほど、希望の書き方も絶望の魅せ方もどっか煮え切らないと感じるんよね…狙ってるのか、狙いが外れてるのか判別できんけども。
どっちにしても、帝国には帝国の事情があって、他人の台所からメシを盗む。
せめてもの人間らしさで食卓を飾り、飯を食う存在として帝国兵の”眼”を見せるシーンは、多分いいシーンなんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
でもそこ、姫様の家だしさ…どんだけヒューマニティを強調されても、丸呑みするのは難しいわけよ…。そういう非正当性を無視できてしまえる、人の生っぽさは分かるとしても。
泥棒だって、身内が殺されれなば泣く。何も知らない義人たる姫様も、ヨシュアが死んで泣いたのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
乾いた大地に吸い込んだ涙が、果たして花を潤すのか。王宮に立ち枯れた向日葵が、世間の冷たいルールと、かすかな希望どっちを見せたかったのか。はたまたその狭間を描きたいのか。
相変わらずイマイチ足の置き場がない、落ち着かない展開でした。もうこのジャリジャリした食感を、作品の”味”として納得しつつはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月23日
このまま怪作として進んでいくのか、どっかで相転移を起こすのか。来週も姫様がヒデーことにはなりそうで、さてどうなるか。注目ですね。