ガルパ履修記録。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
未だ道半ば。
・新緑のラルゴ
引っ込み思案な燐子が、バンド仲間の紗夜に引っ張られる形で色んな部活を体験していくお話。
燐子の成長の話であり、紗夜が成し遂げた変化の話であり、あんま描かれることのない部活での少女たちのスケッチでもある。
スポーツに勤しむ奥沢&若宮が見れたり、ファンサービスは相変わらず旺盛。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
時分を変えようとモゾモゾする燐子のあがきは、後に”再演のプレリュード”に直接繋がっていく。積極的な紗夜がクッキーイベや氷川姉妹イベの結果であることを考えると、イベントの連続性を強く感じられる。
燐子は結局『選ばないこと』を選ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
それは新しい属性を1イベントで付けて取り回しを悪くしたくない計算の結果であり、同時に現状肯定ともまた違う、優先順位を付けて生きていく在り方の肯定でもある。
変わるために新しいことに踏み込むのは、大きな価値がある。羽沢つぐみと出会えた紗夜のように。
しかし変わらず自分であることを選択することにも、変わることと同じくらい意味と価値がある…はずだ。少なくともガルパは、それを肯定した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
クッキーイベと今回を並べて見えてくるのは、そういう広めの視座、色んな在り方を出来る限り受容して世界を創作していこうとするスタンスだ。
お軽い話を展開しているようで、そういう世界認識…自分たちが創造したいと願う仮想世界の在り方に、一本筋が通っている所が、ガルパの強さであり良さだとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
唯一絶対の答えが用意されているわけではないが、そこにたどり着くための悩みや努力は無意味ではない。無意味にしてはいけない。
そんな流れの中で燐子は茶を点て、テニスをし、弓を引き絞る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
燐子の強みが”観る”ことにあると描かれたのは、かなり面白い。集中力を一転に集めて、見取ったものを身体表現に直ぐ様繋げる。存外度胸さえ付けば、アドリブに才能があるプレイヤーなのかもしれない。
”正射必中”の考え方は、燐子のみならずRoselia全体に敷衍するのかなと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
FWFという明確な目標を持ってバンドをやっているRoseliaだが、青春どすこいぶつかり稽古を繰り返す内に、それは目的から目標へと変化しつつあるように思う。そこは目指すべき場所だが、ゴールではない。
FWFを目指して己を高めていく内に、自然と目標を達成しているような。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
そこを目指す歩みそれ自体が、なりたい時分を引き寄せ、より強く優しくなるための鍛錬である(と同時に、それ自体が優しさと強さでもある)ような。
過程と目標が重なり合ってる道に、Roseliaはだんだん近づきつつある。
それはRoseliaの真ん中にいる友希那が、パキパキに張り詰めた限界人間から脱して、ちょっとずつ余裕を手に入れていることと無関係ではないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
第一章の段階では、Roseliaは友希那の目的を叶える、代返可能なツールでしかなかった。しかし今や、バンドはかけがえのない仲間である。
仲間とより良くRoseliaであることが、より良く湊友希那でもあるような『私達』のイメージ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
それに従って”Roseliaらしく”あることが、FWFへの最短距離でもある。そういう”正射必中”を、Roseliaは手に入れつつあるように思う。燐子と紗夜の回り道も、その一環であったのだろう。
・譲れない想い、燃えるブシドー
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
パスパレ VS SNS! 地蔵と厄介が渦を巻くカオスの中に、火種を背負って飛び込む若宮イヴ。ネット時代のアイドルと音楽を鋭く抉る、決意と覚悟のエピソード。
…つうほど固くなく、いい塩梅に面白く生臭く、パスパレにしか出来ない物語が展開されていく。
ネットとアイドルの距離ってのは、例えばイヴ役の秦さん(元SKE)とか彩役の前島さん(元スパガ)には、非常に生々しい話だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
ちょうどイベント読んでる時期とRoselia武道館(公式に家虎禁止が出た)が重なったのもあって、奇妙なシンクロを感じながら楽しんだ。
まぁ、避けて通れないネタよな。
イヴちゃんは侠気一本武士道女なので、ネット相手にも戯れは出来ない。真正面からぶつかって大惨事であり、SNSを乗りこなす器用さは他のメンバーの仕事である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
丸山は”器用”ってのも、また違う感じだけども。泣き虫なくせにタフで鈍感だよね…面白い女。
しかしイヴちゃんが白鷺千聖のように、色んな仮面を器用に使って世間を乗りこなすのも、また違うだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
なにか強みを手に入れることは、持ち前の良さを殺すことにも繋がる。重要なのは手札をどう状況にアダプトさせていくかであり、イヴちゃんはVSネット世間へのリベンジを無事成功させる。
それはイヴちゃん個人の戦いであると同時に、電子の海越しに”世間”にみはられ続けているパスパレの問題でもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
龍声一喝ど真ん中勝負に出たイヴちゃんを、メンバーは巧いことフォローして、盛り上げ派と静聴派、両方のバランスを取っていく。
そんなパスパレのバランス取りがよく見えて、とてもいいイベントだったと思う。適度に生臭く、しかし過剰に重くはなくて、いい塩梅に楽しい。パスパレらしい雰囲気だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
相変わらず麻弥の調整能力と、日菜の反射神経が異常に良いんだよな…。
イヴちゃんの天下統一宣言が、ちょっとハロハピっぽかったのは面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
こころの”ハッピー”と同じように、イヴちゃんの”ブシドー”は世間とちょっと異なる概念で、バンドメンバーはその差異を細やかに理解し、受容している。それが世界に広がって、新しい意味を獲得できたら良いなと願っている。
イヴちゃんとパスパレが、闘争と排斥のない”ブシドー”を世界に広げていけるかは、今後の物語次第である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
勘違いガイジンのステレオタイプに乗っかっているようで、その斜めからの認識が悪いものではないと描く筆は、なかなか鋭いと思う。頑張れイヴちゃん。
・正々堂々! ふわキャラ選手権
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
ミッシェルVSマリー! 真のふわキャラの座を賭け、ハロハピ内部抗争勃発!!
そんな感じのはぐみエピ。おそらくガルパの女の子で一二を争う生真面目さを持ってるはぐちゃんが、体育祭から何を学び、何を手に入れたか。あの時与える側だった美咲が、何を送り返されたか
丁寧に追ってくれて、非常にありがたかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
はぐみちゃんが真剣に思い悩んだことを、茶化さず弾かずしっかり答えてくれる。そんな世界が良いと思っております。
まぁ『はぐ、人間だよ?』と返すくらいにバカではあるんだが、それは愚かであることとイコールではない。
争い競うこと、そこにだけ宿る輝きを体育祭で見つけた(見つけさせてもらったはぐみ)は、重たいマリーを着込んで必死に走る。勝ち負けをつけることを、怖いことだと思ったまま、そこに向かい合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
そんな小さくて戯けていて、でも真剣な一歩が俺は凄く良いなと思った。
あの時”姉”としてはぐちゃんを見守り、寄り添った美咲が、久々にダル顔で『もーやめる!』と言い出した時。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
はぐみが勝負の真剣さを自分の中から取り出して、美咲に返す流れがホンマ…ホンマ凄く良くて。真心のコール&レスポンスなわけですよ…与えられた子供は、与え返せるわけですよ。
美咲がそのレスポンスの意味にちゃんと自覚的で、己を鑑みて反省する所も非常に良かった。みんなより善く生きることに真摯よね、ガルパの子たちは…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
ゆるキャラの鎧に包みつつも、競うこと、諦めないことの意味をしっかり掘り下げた真面目な話だったと思う。
ハロハピはミッシェルのサポにつくので、はぐちゃんには香澄とポピパが付き添って一人にさせない所が、優しくてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
はぐかすの関係性は、バナーで見える過去エピでやんのかな…相当な爆薬が仕込まれてる感じなんだよなぁ…。こっちの脆弱性を的確に狙ってくる気配がある…。
過剰警戒はさておき、勝負事にはきっちり筋目を通さないと気がすまないはぐちゃんの生真面目さを大事にしてくれて、本当にありがたかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
真剣に競わせた上で、評価軸を”楽しさ”に置いてミッシェル・マリー同着で落ち着かせるところとか、巧い落とし所だったな。色んな軸足があっていい。
・ガールズアンソロジー
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
バカJKが漫画で大騒ぎ! アフロの愉快な放課後を追う、ゆるふわ低能エピソード。
マージで話のネジをどっかに落っことしたエピソードで、アフロらしいなぁと大笑いしてしまった。要素を盛りすぎて話がカオスに堕していく様子が、いい意味で素人っぽかった。
キメは思いつくのに繋ぎが出来ないってのは、話を組み立てる鍛錬を始めたばっかではよくあることで。そこら辺を埋めていくのが経験でありロジックなんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
今回の漫画駄話が一過性なのか、チマチマ続けていくものなのかは分からんけども、話作りうまくなったモカちゃんは見たくもあるな。
超アホ馬鹿話と油断してたら、”ともひま”をノーモーション全力でぶちかましてきて意識を飛ばされたりもした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
絶叫純愛じゃんひーちゃん…。脳内で”瞳を閉じて”流れ出したよ平井堅の。アレ死別の歌だから”ともひま”には似合わねぇのかもしれないけども。
アフロは文法的には純情不良少年モノであり、ツンツン不器用なカリスマ(蘭)とフワフワしたその彼女(モカ)に、サバサバ頼れる親友(巴)とその彼女(ひまり)、優等生な情熱系(つぐみ)という構成になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
不良漫画という題材は、そこら辺の関係性を上手く裏側から照射した気がするね。
まぁひーちゃんの純情をど真ん中に据えて、茶化さず粘り腰の本気で描くエピソードが一個欲しい、つうのはある。わーりと可愛いマスコットの立ち位置で安定しちゃってる感じあるんだよな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月1日
こういう贅沢なお願いが出てくんのも、うまい具合に描けてる証拠か。