イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 19/03/10 BBT『白薔薇の世界』

昨日は約一ヶ月ぶりにTRPGをしました。シェンツ先生のBBTキャンペーン番外編だよ!

シナリオタイトル:白薔薇の世界 システム:BBT GM:シェンツさん

よねちょくん:”シンガー”:14才女性:死神=転校生:SP 突如基底現実を襲った世界消失事件に呼応し、様々な半魔を導く少女。その正体は謎に包まれている。
新米くん:”シャーク・イン・ザ・スカイ”青城空:15才女性:デスシャーク=守護者使い:AT あふれかえる10代の叛逆心を、空を泳ぐ鮫として発現可能な異能力者。生まれついてのトリーズナー。
コバヤシ:”黒の継承者(カルナージ)”小栗栖めぬき:15才女性:魔剣=魔神:DF 平凡な家庭に生まれた俗物少女だったが、伝説の魔王剣に選ばれ、夜の世界に身を投じる。現実逃避でゲスな動きが多かったが、数多の冒険を経て色々変わった。

というわけで、シェンツ先生の自キャラ萌えが超音速の突破力を見せる、キャンペーン外伝です。世界が様々なドミニオンに分割されてしまったセッティングに対し、シェンツさんが出したアンサーは『自キャラ・羽鳥エリザをドミネーターにする』というもの。
それはキャラクターの心や過去、これまで歩んできた物語を一つの世界として体験し、根絶やしに殺し尽くす戦いになる。NT付属シナリオ以来の付き合いとなる顔キャラへのエゴを思う存分投擲し、TRPGとして共有可能……どころかめちゃんこ面白いシナリオに仕上げた熱量の高さが、凄まじい速度を生んでいました。

TRPGってのは終わらせないと終わらないゲームで、続けようと思えば(偶然がキャラをロストさせない限り)続いてしまう。だから意識してキャラクターを終わらせてあげるのは、ゲーマーの一つの責務のような気もしてます。
僕もエリザとの付き合いは長くて、色々思い入れがあるセッションとなりました。自分も比較的使い込んだめぬきを出すことで、エリザ(の後ろにいるシェンツ先生)と共有したTRPG体験ひっくるめて、一つの終わりにたどり着けるよう、結構頑張って、楽しく遊びました。
自分はPL視点のメタなネタを結構セッションに持ち込むわけですが、PLの熱量とキャラクターの熱量ってのはやっぱり切り離せないもので、今回のように情念の濃いシナリオだとなおさらです。なので無理に壁を作るより、キャラと一体になってドミニオンにダイブしていく方向に、積極的に舵を切りました。

シナリオの方はBBTへの理解と愛情、シェンツさんが好きなもの全てをブチ込んだ秩序あるごった煮が迸り、非常に面白いセッションとなりました。フツーお子様ランチ(”好きなものしか載せない”の意味)で作ると愛が先立って、PLが入りにくい障壁も生まれるもんですが、ネタへの愛情を引力に変え、グイグイ引き込むパワーを生んでいたのはさすが。
NPCへの思い入れが強いこともまた、ときに障壁となるわけですが、絆とエゴを巡るBBTのシステム・世界観を非常に巧みにシナリオに組み込み、細かいロール制御も合わせて、”わたしとあなた”のゲームに仕上げていました。ほんと当事者性の獲得補佐が巧い。
ステマティックな方向でも、シナリオ進行も戦闘も非常に良く出来ていて、ストーリーとキャラクターとエモーションの強さに甘えない、きっちりした作り込みを感じました。総じて、シェンツ先生にしか作れないシナリオだったと思います。

僕も前のめりになりすぎないよう、熱が冷めないよう、自分に嘘をつかないよう色々考えてハンドルしましたが、結構上手くやれたかな、と思います。やっぱ情熱は、適切に制御してみんなの幸せになるよう使ったほうが、TRPGにおいては良い。
他PLの二人も、自分なりの踏み込み方で真摯にシナリオを受け取り、ロールを返してくれてました。こういうところの生真面目さが共通だと、ゲームはやっぱり面白い。いろいろ掛け合いし、ロールのアシストもしてくれて助かりました。

非常に面白いセッションとなりました。シェンツ先生と話すのはスゲー久々で、終わった後もむっちゃたくさん喋ってしまった。いいセッションで、楽しかったです。同卓していただいた方、ありがとうございました。