イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アイカツ! 一年目感想(第46話~第50話)

・第46話『リスペクトJ☆ 』
つーわけでジョニー回。
美月さんを追いかけてのコンテストが開催されることになり、美月さん謎の空白を追いかけるガールズ。
あれか、過激なファンに監禁とかされていたのか。(ミザリー派)
もしくは精神と時の部屋で修行しまくったか(DB派)

ジョニーと一年、徹底的にレッスンしてましたー!!
「美月さんを改変した凄腕コーチ」という、今までのジョニーと違いすぎる側面を信じないガールズ。
お前らマジひどくねーか、あんなにお世話になっておいて。
道化っぽい仮面を時々かぶり忘れるが、すぐにかぶり直すジョニーが俺は好きです。

美月さんは大事なコーチを、トライスターの三人に譲る余裕。
「それで抜かれたら、追い抜き返せばいい」という獅子の発言に、俺の美月信者っぷりがまた跳ね上がる。
「挑戦こそが、美月の人生なのよ」って沢北父が言ってた。


アイカツ名物特訓展開ですが、今回は直球勝負の地道でキツい練習。。
子供向け番組だってのもあるけど、厳しい練習でもキツイ言葉を使わないジョニーが好き。
あと、コーチなのにイノイチでやって来て掃除してる所。

ジョニー曰く、パフォーマンスは人生らしい。
スケールでけー。
ジョニーは表現力重視のパフォーマーなんだなぁ。


なぜ美月さんはジョニーを選んだのか。
それを教えるために、美月パレスに招待される三人。
どうでもいいですが美月さん、その言い方面倒くさい女が誘いかけてるみたいでグッドですよ。

美月さん曰く、「小六で人生に悩んだけど、マスカレードの笑顔に憧れてアイドルを目指した」らしい。
……美月さん、いかに子役でバリバリ仕事してたとはいえ、人生に悩むの早くねーか。
後空白の一年で外見変わりすぎなので、やっぱり精神と時の部屋を使ったんだと思う。
そして、笑顔にさせるダンスはジョニーが振りつけていた、と。

ジョニー、マスカレード時代から現役だったのかよ。
……つーと、いちごママンとも知り合いなのか。
ここら辺のアイドルサイボーグ製造メソッドは、韓国のアイドルっぽいですね。

美月さんがポロポロと孤独を告白したりして、スターライトクイーンカップ敗北フラグが立ってるような、無いような。
普通なら負けるルートなんだけど、美月さんだしなぁ……。
ジョニーの「全身で感情を表現する」ダンスもしっかり会得して、ジョニー語も解読できるようになり、SLQC本番開幕というところで次回に続く。


ジョニー回というよりも、ジョニーと美月回でした。
思いの外美月さんとジョニーの絆が濃厚で、かつジョニーのパフォーマンス理論とコーチングが真っ当で強力だった。
ジョニーのグッドナイスな部分は、何か凄いイベントがドコーンと起きて見えてくるよりも、今回みたいにじわっと滲んでくるもんだと思っていたので、ジョニーファンとして大満足でした。

やっぱいい男だよなぁジョニー。
空気読めるし、自分からテンション上げてくし、気配りできるし、助言は的確だし。
超優良物件なんですが、それを生徒に気付かれないようあえて戯けてる派です、自分は。

んでもって、来週はマスカレード回か。
最終局面直前で、一気に名前ありNPCを軸に据えた話を消化してる感じがありますね。
いちごママンにまで調査の手が伸びるのか、気になる所だ。

 

・第47話:『レジェンドアイドル・マスカレード 』
SLQC本番直前ということで、マスカレイド回……え?
美月さんが出てるマスカラのCM、出だしで目を隠すポーズが卑猥。
もしくはガンダムW一番最初のOPみたい。
つまりヒイロは卑猥(悪魔の三段論法)。

美月さんのおねむ顔が可愛らしいが、いかにアイドルマシーンとはいえ体力の限界が見える。
スターアニスやってから、美月さんが隙と可愛げを見せるようになって好ましいが、あんま無茶はせんでくださいね。
ってもこの子は無茶しちゃうから、今回はぶっ倒れる流れかなぁ……。

あおい姐サンが久々ンにドルヲタの血を滾らせつつ、マスカレードの資料を確認する流れに。
資料室一個マスカレード関係で埋まるってのすげーけど、理事長それ半分あんた自身のネタですよね。
やっぱあれだ、仮面のアイドルって存在自体が面白すぎるわなマスカレード。
アイカツらしい無茶苦茶さが、一番現れてる存在だと思う。
なんだよヒメモリーって……。
人気絶頂期で解散した二人組っつーことは、やっぱピンクレディーが元ネタになるんかの。


CM開け一発目から可愛くてあざとい美月さんボリボリで、信者の俺歓喜
でも体調悪そうなので、見てて辛いのう。
シリーズ通して無敵の最強存在として強さを崩さなかった美月さんが、収束に向けて人間になっていく事自体はとてもいいと思うのだが。

一方挑戦者達は、今日も元気に筋トレしてた。
やっぱアイカツといえば、単純極まるフィジカルトレーニングよな!
そしてさくらちゃんは、今回もおとめちゃんの年下のおかーさんだった。
このキャラ立てはマジ大成功だとおもう。
具体的な描写が濃厚なのが強いね。
……そういえばカエデちゃんはッ!!?

そして王者と挑戦者、真夜中の邂逅。
他の人には「ヨユーっす。ロボットだからマシーンだから」位の事を言っていても、いちごちゃんに「疲れてないっすか」と聞かれたら嘘を言えない辺り、いちみづは常にキテると思います。
その後の「どんな時でも悩んでいて、そのたびマスカレイドを思って乗り越えてきた」描写といい、今回濃厚な美月回だなぁ……信者歓喜っすわ。

周りの人達の支えがあってのアイドルの頂点なわけですが、その才気故にどれだけ心配でも周りが変わることも、スタイルを変えさせることすら出来ない天才の孤独。
そういう部分に切り込めるのは、同じく才能の塊であるいちごちゃんのみ、ってことなんだろうなぁ。
アイカツは才能論の部分にも切り込んできてて、スポーツアニメとしての踏込みがしっかりしていると再確認。


しかしながら、美月さん体力の限界! 気力も無くなり、引退することになりました(From千代の富士引退会見)
引退は困るので、伝説のアイドルマスカレード、大復活大往生。
これ、ファン失神モンやろな。
ビッシャビシャのパンティーもステージに投げ込まれとるね、エルヴィスのステージみたく。
でもやっぱり、ピチピチ感には欠けるやね……増す加齢度ってそういう……。

能登ママン的には、娘の憧れの人兼先輩兼親友なので、山が動く理由は十分か。
久しぶりに出会ったミヤとヒメの関係性は、強キャラオーラもムンムン出てて非常にグッド。
アイカツロードをしゃなりしゃなりと、余裕で歩いて衣装を装備する姿とかマジ風格。
つーか、3Dモデリング新規製作で歌は撮り直しかよ……気合入ってんなぁ。
オイらいち、お前がクンカクンカしてんの、毎日ごはん作ってくれるママだぞ!

マスカレードの舞台に奮起し、獅子王こと美月さんぶっ倒れた直後にステージに。
ステージアクターの鑑というか、ストイック此処に極まれりというか、まだあの子は15なんやで……。
結果としてママンの正体も、美月さんを襲った危機にも気づかないいちごちゃんのピュアさが際立ったなぁ。
マスカレードと美月さんが、気付かせない矜持を持ってたってことなんだろうけど。
そんでもって仮面の告白が行われ、一体どうなっちゃうのというところで次回っ!!


マスカレードの強キャラっぷりも良かったですが、その実バリッバリの美月回であり信者歓喜(三回目)
美月さんの人間らしい弱さと、それを乗り越える超人っぷりは誠によく表現されていて、ファンに嬉しいお話となりました。
ホンマ、スターアニス結成あたりから美月さん優遇で、オッサン的にオールオッケーやで……。

此処で美月さんの弱さに並んだら、追いつけ追い越せのあこがれの対象ではなくなってしまうし、かといって沢山のエピソードを重ねて人間的魅力が増した美月さんを、アイドルロボットのまま運用することも出来ない。
ジレンマを上手く解消するべく、「白鳥の水面下の足掻き」というテーマを織り交ぜて、美月さんの強さと弱さと強さがたっぷり見れる素晴らしい展開だったなぁ。
そして来週はママン×いちご回……いやー、終盤に向けてむっちゃテンション高いなぁ、アイカツ

 

・第48話『WAKE UP MY MUSIC♪ 』

TV越しにアイドルの匂いを感じ取るらいちに、もはや恐怖すら感じつつ今週のアイカツ開始。
あいつマジ……マジ……。
この後ママンにどう云う対応取るか、本気で読めない辺り本物中の本物だと思う。

目の前に本物がいる中、ボケ殺すいちごちゃんも本物やな。
つーか、最初のリアクションは自分の母親が年甲斐もないコスプレしてたからビックリしてたのか。
……まぁビックリするわな。

仕事バージョンのジョニーは褒めてから直すタイプらしく、「グッドだがこの方がモアベター」が口癖。
逆に言えば、美月さん以外のアイカツガールズはこのモードを引き出すに値しなかった、つーことなのか。
その美月さんは寝てた。
おう寝てろ寝てろ、たっぷり寝てろマジ養生してください……。

久方にお家に帰ってきたいちごちゃん。
母親の匂い嗅ぎまくりの危険な弟が色々探りを入れる中、のんびりと羽根を伸ばす。
仮説の検証に走るとは……流石俺の想像を超えてくる男よ。
今週もアイドルオーラでご飯が旨いッ!!! っていう食事シーンが、キチガイ過ぎてヤバい。
あ、お前ドルヲタとしてはヒメ推しなのね……。

そして語られるマスカレード結成秘話。
Wake up my Musicの歌詞もそうですが、ヒメ&ミヤはむっちゃキテる気がします。
「なぁええやろ……ユニットしようや」って、学園長が低い声で言ってたし(捏造)。
あと、ドルヲタの情報ネットワークまじコエエ。
でも、姐さんなら許す。


後半は親子で尋ねる、エンジェリーシュガーのデザイナーさん。
開幕親子で崖登りに、濃厚なアイカツ力を感じる。
血、か……(遠い目)
お母さん、「アイドルは皆フリークライミングが好き」とか言われても、対応に困りますよ。

時を超えて同じ衝動を共有した後は、ミヤ引退秘話。
アスカさんを祖母扱いで、親子三代的なシーンだと言えなくもない。
最終最強装備も入手して、SLQC対策もバッチリだ。

せっかく作ったマスカレイドモデルが勿体無いので、ラストステージも3Dでやるよ!
曲はもちろん「Wake up my music」
「男相手の曲なのをぼやかした結果、隣にいる女の子にラブ・メッセージを濃厚に投げる結果に」つー、アイドルソング特有のガチレズソングだ。
あ、ダンスがジョニーの助言を採用したバージョンになってる……。
タップリと気力を養い、最後の戦場SLQCに挑むッ!!


貼ってきた伏線をしっかり回収し、世代を超えて受け継がれるアイカツの血を感じる回でした。
やっぱり崖をノーロープで登るのは、アイドルにとっては基本スキルなんだ……。
あとらいちがドルヲタモンスター過ぎて、戦慄を禁じ得ない。

ちょっとした所なんですが、ヒメが選んだお弁当屋さんという人生を、日本最高のアイドルと並列に語っているスタンスが好きです。
サクッと、職業に貴賎なしという大事なことを表現の中に取り込んでいるアイカツ
グイグイと最終局面によってきてますが、テンション切れずに盛り上がるなぁホント。

 

・第49話『輝きが向かう場所 』
SLQC前夜ということで、アイカツのスタートポイントであるあおいちに話が戻ってきた。
あおいちゃんも、映画の主演が出来るほどにビッグになりました。
……なんか姐さん、急に二人の出会いはディスティニー的なこと言い出したんですけど!
いや君等、確かに仲いいって言葉じゃ足りないくらい、支えあってるけどさ。

「(この女重い……)」みたいな表情を見せたいちごちゃんに不穏なものを感じつつ、蘭ちゃんまで「これから進む道」みたいのを見せてきて、「後二話で終わるんだなぁ……即第二シーズンやるけど」みたいな気持ちになる。
ユリカちゃんは相変わらずクール&スパイシーで、さくらちゃんは年下のお母さんで、おとめちゃんはおとめちゃん(隠語)。
全員の魅力を再確認して、さていちごちゃんはどーすんの。
万能型の天才故に、くっきりした目標がないっていうのは面白い切り口やな。

美しきナマクラなのに、蘭ちゃんが切れ味するどい助言をしてくれた。
蘭ちゃんはクールな時と、ただの甘えん坊の時の落差が激しすぎるぜよ。
あえて自力で悩んだ末に、辿り着いたのはかえでちゃん。
寿司職人を目指すのか!
……知ってるよ、別のフラグだってことはよ。


ほんでもって始まる、SLQC本番。
今まで時に競い合い時に支えあった仲間たちと、最後のCG変身タイムだ。
この「今まで色々あったよな……」「ああ……」感の濃厚さは、アイカツが一年エピソードを積んできた証拠だと思います。
しかしアレだな、全員の最強に強まったドレスは全体的に装飾過剰で、アイドル衣装というよりかバトルコスチュームみたいだな。

「初期のゲーム流し込み人形からよくぞここまで可愛くしたものよ……」などと感慨にふけりつつ、しっとりとした曲とダンスで審査終了。
あおい姐さんからモーションをかけて、ステージ上での恋人つなぎ敢行。
あー、これはイカンですね。
いちご畑でつかまえて、もしくは苺摘み物語ですね。(いきなり挟まれる実写の中原麻衣清水愛


……松田聖子の歌は無茶苦茶難しいの多いが、この曲もアイドルの曲じゃねぇよな。

んでまぁ美月さんが発表するんだし、いちごちゃんが勝つよね勝ちました。
らいちの「んうぉおおぉおぉおんぉぉ!」みたいな叫びが、お姉ちゃんが勝って身内としては喜びたいがドルヲタとしては超絶神推しのあおい姐さんが落ちたので喜びきれない葛藤を、素晴らしく表現してました。
地味にEDの「ヒラリ/ヒトリ/キラリと輝け」をセリフで回収する辺り、憎い演出だ。

んでもって、かえでちゃんが伏線を回収して「星宮、アイカツやめるってよ」爆弾を落とした。
これアレや、ラブライブ! 終盤のことりちゃんと同じルートや。
あれだけ百合力を高めておきながら(もしくは高めた故に)この仕打ち、あおい姐さん死亡寸前ですわ。
アイドル獅子王美月さんとの決戦が迫る中、あおいちの未来に暗雲が立て込めて次回に続く。


これでもかこれでもかと別離のオーラをムンムンさせて、それを見事に回収した最終回一個前でした。
あおい姐さんの濃厚なアプローチが、全てカウンターされる前振りであり可哀想でならなかった。
しかしまぁアレだ、アイカツだし全てを宜しくまとめ上げてくれるであろうよ。

 

・第50話『思い出は未来のなかに 』
一年走り続けてきたアイカツも、遂に最終回。
相当ショックを受けてるのに、何事も無く振る舞うあおい姐さんが痛々しい。
それに比べておとめちゃん……お前ガン泣きかよ。
それを受けてなおかつ、強く振る舞うあおい姐さんは美月さんを継承しても良いレベル。
あと、さくらちゃんは最後まで年下のお母さんやな……。

あおい姐さんの一喝を受けて、わりかし送り出しムードな周囲。
むろんこういう雰囲気のまま送り出すアイカツではないので、あおい姐さん爆発前夜だとは思うが。
アイカツの子らは、色々我慢しすぎやねん。

その前に、一年間アイドルゴッデスとして君臨してきた美月さんとのラストバウト。
正直、描写が増えれば増えるほど隙がなくなっていく、というか人間らしい隙を晒すことで人間力を高めていく美月さんには、何クールかけても追いつける気がしない。
神崎美月というキャラクターは、憧れの存在として結構理想的な位置にいたと思う。
此処で、安易にいちごちゃんに勝たせなかったのも引っ括めてな。


王者の貫禄を見せつけて、ラストステージをソレイユにプレゼントする美月さん。
ラストソングはカレンダーガール! やったー!!
やっぱサビの「何てコトない毎日が かけがいないの」はいい歌詞だ。
それが失われる(いや、来週早速二期やるけどさ)最終回で流れるのは素晴らしい。

FirstEDをBGMに、あおい姐さんが後追い自殺しそうなオーラムンムンでお別れタイム。
最後に蘭ちゃんとは手を繋いでいない距離感が、俺結構好き。
あおいちはがちすぎて、マジで誰も入り込めなかったからなぁ、ここで手繋がさせないのはナイス演出。

バスの中でいちごちゃんの顔見れないあおい姐さんとかな。
アイカツのエモい部分全部詰まってんなぁ、此処のシーン。
「何我慢してやがる……お前は今、泣いていい!!」
よし、蘭ちゃんいいこと言った。
スターアニスの面々(美月さん除く)もお見送りに来て、完全なお別れやな。

そして獅子王、無敗のまま退位。
美月さんかっこ良すぎる……。
ていうか、何がどうひっくり返っても美月さんに勝てるヴィジョンがないんですが、それで2ndシーズン入っちゃって大丈夫なんですかね……。


一年やってきたことの集大成として、綺麗な旅立ちの回でした。
思い切ってあおいちだけガッツリやるという割り切りは、話の軸を見せつける形になってよかったと思います。
ホント、アイカツはキャラが積んできたものを大切にとり回してきたので、こういう大きなイベントで動くエモーションの総量がダンチだ。
我慢し続けるあおい姐さんの気丈さが、痛々しくも健気で美しかったです。

そして、無敗のまま学園をでた美月さんのブレない強さもよかった。
2ndシーズンはスターライト学園が傾くところから開始らしいですが、トップ2が一気に抜けたらそれも納得ですな。
つーか、話に波風立てるためには、強さと安定し過ぎている美月さんと、主人公力が高すぎるいちごちゃんを一旦舞台から下ろす必要があるってことかなぁ。
2ndシーズンへの引き継ぎも引っ括めて、良い最終回でした。
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