スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
学園に燦然と輝く月影は、秘めたる曇りを隠してる。
『完璧たるべし』という”家”の重圧を背負い、窒息寸前のかぐや。フツーだったら出会わなかった友達が、新しい輝きを教えてくれる。
買い食い、ショッピング、お喋り…頭に浮かんだこと全部やっちゃおう!
そんな感じのかぐや個別エピ、第一回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
登場エピソードから想定された通り、”家”と戦っていくぞ! というオーラムンムンのガール・ミーツ・ガールである。
明暗のメタファーが非常に鮮明で、少女が一体何に囚われ、何に出会ったかがわかりやすかった。川崎弘二さん…要チェックや…。
月影を曇らす”闇”とはつまり”家”であり、親父が出てきて家に帰るシーンは軒並み、今回異常に照明が暗い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
”家”を引き合いに出してかぐやが頑張ることは、軒並み『やらなきゃ』という義務感の鎖でがんじがらめである。完璧『でなければいけない』という定言命題が、彼女の視野を狭めている。
これを照らす”光”は即ち友情であり、リムジンという檻から手を引いて明るい街に連れ出すひかる、一緒にショッピングを楽しむララ、年少組からちょっと離れたところでシリアスな重みを共有するえれなが、むっちゃ輝いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
月は自ずから光る星ではなく、太陽の明かりを反射して輝くわけだ。
ひかるがかぐやの知らなかった”楽しいこと”を差し出して、ちょっと親の影響から抜け出すシーンの青春力がホント凄くて、『コイツ…古風なジュブナイル使うじゃん…』って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
ずーっとそうなんだが、ひかるは自分が見つけた楽しいこと、善いことをタメておかないで、どんどん他人に勧めんのよね。
その楽しいのおすそ分けが、異星人とか身分違いのお嬢様とかあこがれの先輩とか、色んな人との縁を結んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
年上で人間力が高いえれなが、そんなひかるの資質を見落とさずちゃんと褒めてんのが最高に良いんだよなぁ…見てくれてる人マジいるから、胸張って暴走していいよひかるちゃん。
今回は『4=2+2』というスタプリの基本が強調された回で、ひかララの年少組は無邪気さで、同じ年上組であるえれなは賢さで、それぞれかぐやの陰りを照らそうと頑張る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
燃料ボーボー燃やして前に進む組と、ちょっと後ろに引いて見守る組に分けて話作ってく感じなのね。えれなの”姉力”マジすげぇ。
しかしこの役割は固定的なものではなく、完璧に思えるお嬢様も重責と息苦しさを感じ、新しい友達と出会うことで己を変えていっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
今回のちょっとした冒険は、その第一歩という感じか。今後”家”という重たい闇に向き合う中で、生まれた変化が何を生み出すか。期待に満ちた良い出だしだと思う。
現状えれながパーフェクト過ぎるきらいもあって、太陽が陰る瞬間もちゃんと切り取ってあげて、彼女を”姉(あるいは不在の母代理)”という役割に固定しないよう、良いエピソードを用意してあげてほしくもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
強く賢く明るく優しい。それが本人の資質だとしても、まぁそればっかでもないでしょうよ。
でもな~~~、出だしで腹減ってるフワベイビーを膝の上に乗っけて、きっちりメシ食わせてんの二億兆点なんだよな~~~。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
腹すかせたガキを放っておかない人間、マジ信頼できる。マジで”そっから”だから。そういう意味で、弟妹にもきっちり食わす描写、グッドナイス。
欠けたスタードーナッツに不安を載せて、同い年の友達に打ち明ける。今回かぐやが掴んだ関係性を、えれなと相補に獲得していけると、公平でいいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
かぐやの完璧を目指す姿勢とか、冷静で落ち着いた感じとかは、えれなにはない美質なわけでね。相補い合ってほしいところ。
頼もしいおねーさんに見守られ、好き勝手絶頂に暴れまくる年下組も非常に良かった。地球文化堪能してんなぁ、異星人…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
故郷メッタにされた孤独なガキが、それはそれとしてフツーに愛顔になれてんの、ほんといいことだと思う。ひかるちゃんは偉いなぁ…。
そんな微笑ましい関係を遠距離からハンカチ感で盗み見る、オールドスクール・ツインドリルお嬢様、姫ノ城桜子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
ノットリガーになった時、ツインドリルからビーム乱射してて思わず爆笑してしまった。ホント期待を裏切らないいいキャラだなアンタ…。
プリキュアという特別な絆で、スクールカーストとかガンガン乗り越えてるメイン勢と、嫉妬と羨望と尊敬がない交ぜになった一方通行巨大感情を抱く姫ノ城さんの”ズレ”…掘り下げると凄まじく重く粘っこくなりそうではあるが、今後出番はあるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
ただのコミックリリーフで終わらせず、良いエピほしいね
”家”の影伸びる弓道場では、乱れていた弓。晴天のもと、秘密を抱えず闘う中で、それは研ぎ澄まされた一矢となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
バトルの描写でシンプルに、かぐやが何を手に入れられるか見せる演出は冴えててとても好きです。弓道キャラがいい味出してるので、今後も生かしてほしいですな。
今後かぐやは”家”と取っ組み合いしていくんだろうけども、友情の”光”で真っ白に塗るだけでなく、父母の庇護にいたことで手に入れていた”闇の中の光”にもちゃんと目を向け、誇りを持ってくれるとなお良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
それは否定しがたい、かぐや”らしさ”の足場にもなっているわけで。
そこら辺をディープ&コアに掘り下げるためには、良い入り口をしっかり用意するのが大事。そういう意味で、詩的な表現とオーソドックスな友情物語が噛み合った今回、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
このぐらいベタ足な『箱入りお嬢様が、庶民小娘と出会って世界拡大百合』を叩きつけられると、懐かしくも強いわ
今回宇宙には出なかったわけですが、等身大の放課後の中でダチと遊び、シリアスな話題を共有して一歩ずつ前に進む冒険は、ギャラクティックボイジャーに負けないくらい大事なことだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月31日
そっちの着実な足取りも、ちゃんとやってく。そういうメッセージを感じました。来週の宇宙旅行も楽しみ。