スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
今日も今日とて、星奈ひかるは笑顔満点!
素敵な星の話を聞いて、素敵な星に旅立って。そんな放課後のスペースボイジャーが、ノットレイダーの”暴”に容赦なく晒される。
疾風は勁草を教えるのか。安全圏からの言葉に重さはないのか。
敗走のスタプリ、第十話。
そんな感じで、のんきに放課後星探検と思いきや! 敵のインチキBuffで早くもプリキュアがメッタにされるという、スクリューの効いたエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
いやー、二回目の宇宙冒険にして負けエピとは…ベースは児童文学ながら、キッチリ揺らしてくるねぇスタプリ…面白いッ!
いままでひかるは主役に相応しい個性と優しさ、仲間が行き詰まってる壁を突破する発想力を、存分に発揮してきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
(ララやかぐやと違い)基本”勝つ役”だったわけだが、今回浮かれポンチに水ぶっかけられたことで、彼女は負ける。それは彼女を特定役割から開放することで、とても良い流れだと思う。
アーパーに見えて、自分が負けて他人に迷惑がかかるとガン凹み。ただの天然バカではないひかるの知性は、影に入ると結構重たく沈む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
それがどういう闇を潜り抜け、誰が光に引っ張り上げるかは次回として、今回はその前振り…『いつもの星奈ひかる』を見せるのが大事なエピソードである。
冒頭、天文台での遼じいとの会話が好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
ひかるちゃんはこういう風に楽しいことと出会って、自分の足で好きなことを調べて、自分の目で確かめてもっともっと好きになっていったんだろうな、という感じがする。
やっぱ遼じいは良い教育者、良い大人だよなぁ…よく芽吹く種を、子供の好奇心に植えてる
ひかるのドキドキアフタースクールに、お硬いプルンスは『遊びじゃない』と釘を差している。この釘は後に緑色のBuffを貰って、全開でひかるをぶん殴ることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
星を巡る素敵な旅は、確かに面白い。しかし星を焼き、家族を奪う極悪非道、直接的な暴力と強く繋がった、シリアスな攻防戦でもある。
過剰な自由奔放さと、独自の知性。二つの側面が裏腹に同居する、ひかるの知性のように、全ての物事には色んな顔がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
もしひかるに過ちがあるとしたら、”旅”の楽しい側面だけを見ていたこと…なんだけども、こんな面白ぇこと、真面目に受け取れっていうほうが無理だよな! 中二だし!
ひかるが囚われた『楽しい』ことは過去エピソードで、同時にララの曇り顔、過剰な”大人”への意識を解放もしていて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
光の裏に影があったように、今回傷になったものは既にララを救ってもいる。二面性を知るということは、そういう部分に目を向けることでもあるわけで、次回ララの頑張りに期待だ。
今回の星は惑星クマリン。”クマ”でBearじゃなくてクマムシ出してくる所は、スタプリらしいひねり方である。ケンネル星人といい、定番を上手く外して楽しくかき回すデザインが、うまく生きてる印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
過酷な環境は樹を宝石に変え、珪素の絶景を生んだ。”結晶世界”じゃん、バラードの…。
SFジジイの脆弱性をひっそり突かれつつ、二倍の重力をプリキュアは歩く。武道で鍛えてるかぐやが、あんまダメージ受けてない描写がキャラよく見てて好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
そこに降り立つ悪の軍団 with 緑色のチート。『あのお方』って誰…。
今回ノットレイダーはカッパードとテンジョウが前線でプリキュアとバトル、アイワーンとバケニャーンが後方でペン探索と、チームで動いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
力を合わせると強くなるのは、何も善のプリキュアだけではない。身勝手な悪だって、役割分担をすれば力を増すのだ。
それは友情に基づいた行動ではなく、打算と命令で繋がるものだが強いものは強い。インチキチートを活かしつつも、正義のお株を奪うチームプレイで勝ちに行ったのは、ロジックがあって面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
バケニャーンが露骨サボタージュしとるが、一体何があるんだろうね?
過去が気になるのはカッパードさんも同じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
宝石の星を無価値と断じる彼に、ひかるは主人公らしく怒りの拳を振り上げる。
厳しい環境で必死に生き延びるからこそ、星は輝く。重さのこもらない言葉に、カッパードさんもナルシストの仮面を脱ぎ捨て、むき出しの時分を出す。
「ぬくぬくと恵まれた環境で育った者が!」と吠える彼は、”恵まれない環境”を生き延びた結果、銀河の侵略者とったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
無慈悲に踏みにじられたからこそ、命の煌きを踏みにじる側に回ったのだろうか
ここら辺掘り下げてくれると、とても面白い気がする。でもオリジン掘り下げたら退場のサインだよな~
さておき、幹部に宿った緑の力は圧倒的で、プリキュアはベコベコにされる。ペンも奪われ大ピンチ…というところで、ララの呼んだAIロケットが到着、プルンス捨て身の撤退がキマる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
ホントプルンスくんはプリキュアの”兄”に求められる仕事を完璧に、体温宿してこなしてくれていて、信頼の男であるな。
『第10話でプリキュア敗北撤退!』の衝撃で終わると思ったら、かぐやの親父さんが現場仕事してるところにロケット墜落、家バレ問題も同時に発生である。押すねー、良いねー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
親父さん、政府機関のトップなのにむっちゃ現場出るな…下から慕われてるかウザがられてるか、どっちかだな…。
というわけで、低めに下げて次回の爆裂につなげるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
かぐやの親バレも出発前にちゃんとクスグッてたり、次回少女が思い悩む陰りは、今回ちゃんと種まきしてんのよね。
そこで出た芽をどう伸ばし、どんな発見と変化に繋げるか。今まで”勝つ役”だったひかるを、どう負けさせ何を見せるか
そこら辺が非常に気になる、ストライクが取れる変化球回でした。んーむ、ひかララの”間合い”が今回近かったのも、解決への伏線かなぁ…少女零距離戦闘…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
楽しいだけじゃない、星の旅。その陰りを敗北により叩きつけられた少女たちは、青い星で何を思うか。来週も楽しみですね。
追記 子供がメイン客のアニメなんだから、無邪気さや正しさといった”子供”の属性を無敵にしても良いところを、その裏にある無力さ、今まで”子供”が救済してきた”大人”の強みを掘り下げて次回に引く所は、誠実な劇作だなと思う。無敵存在を作らないお話が好き。
スタプリ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
思考を停止させる逆境の中で、ララは冷静に退却の準備をする。
それは彼女が地球にたどり着くまでの苦難あっての行動だ。
『大人であらなければならない』という意識が彼女を頑なにしていたわけだが、その規範意識は土壇場での行動に如実に反映されもする。悪いことばっかではない。
ララが恐怖や混乱に押し流されない”大人”である(あるいは、あろうと務める)からこそ、プリキュアは命をつないだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月7日
無邪気で元気な”子供”であることがキャラの根っこにあるひかるは、その無力を今回思い知らされた。
今までのひかララの関係(子供-大人、善-悪、救済-頑迷)が反転しそうで楽しみ。