Fairy gone フェアリーゴーンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
過去と現在、繁栄と無法が交錯する”戦後”という四つ辻。妖精を戦闘兵器に変える技術は、政治が戦場を封じ込めても平和に息づいていた。
因縁が渦を巻く古戦場で、出会う男と男。
政府の犬とテロリスト、立場を分けた二人の刃が、妖精が今、対峙する。
そんな感じの地味系ファンタジーパンク戦後群像劇、第二話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
説明を抑えめに、とりあえず世界に浸らせる第一話に比べると、色々カッキリした印象を受ける第二話となった。
キャラの関係性、モチベーション、能力。戦後社会と妖精技術の関わり合い。殺人兵器としての妖精の強さ、弱さ。
色々描いてくれて、疑問が結構解消するエピソードだった。テロップは多用されるものの、能力や心情はちゃんと描写に乗せて描いてくれて、しかもそれが独特の味わいを持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
ガジェットの描写がいい。足の生えた車キモいよー。
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コイツがシャカシャカシャカキモい動きをするのを見てるだけで、『あ、なんか別世界』という感覚が強く出て、妙に気持ちが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
現実の”戦後”に似ているけども、妖精技術の介在を許す仮想世界。戦争が終わった後の戦場にどういう風が吹いてるか、まず”モノ”で魅せるのはなかなか良い。
ヴィジュアルの強さはモノだけでなくヒトにもおよび、古戦場の廃墟をローブを着た人影が動き回る姿は、ちょっと正調ファンタジーの匂いがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
しかし迷宮探索のお供は、ロングソード二刀とボルトアクション・ライフル。
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妖精バリスタを使いこなす狙撃手の相棒は、カエルめいた外見の観測手。
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ローテクの手触りと、ファンタジックな楽しい違和感、そして鉄とガソリンの科学技術。
3つの軸が不思議に混ざり合い、統歴世界独特の空気を生み出している。この雰囲気は、正直かなり好きだ。ワクワクする。
主人公たちはお気楽冒険者というわけではなく、(自身がそうでありながら)違法存在・妖精使いを狩る政府の猟犬だ。
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自虐気味に『俺は運がいい』とうそぶくフリーも、ひょうひょうとした態度の奥に戦争のトラウマを残し、テロリストに落ちたかつての同僚と対峙する。
前回はマーリヤ→ヴェロニカの女女感情を描いたが、今回はフリー→ウルフランの男男感情が軸だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
どちらも法の側に足を置き、無法を取り締まるドロテアに所属しながら、想い人はアウトサイダー。なぜそこに落ちたかを説明しないまま、冷たく熱い視線を投げてくる。
ウルフランにしてもヴェロニカにしても、彼らの伏せ札が顕になるのは後のことだろう。つーかストリーラインは結構シンプルなので、そこがオープンになるとやることない…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
その分、この奇っ怪なマジカルパンク世界をぞろぞろ旅し、いろんな景色を見せてくれそうでもある。ちょっと”ACCA”っぽい期待感
ウルフランは身内を殺すのにためらいのない、非情の男…と思わせておいて、ラストカットでその意味合いが反転するのは、いいショートブロウだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
『たしか嫁さんに娘もいたよな?』という小さな掛け合いに、別の意味が生まれる花の墓標
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フリー(そして彼の視点を借りてる僕ら視聴者)が勝手に納得しそうになった、『落ちた英雄』としてのウルフラン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
しかし彼にも死んだ家族への情があり、それでも光のある場所には戻れない事情があるようだ。このコンパクトな引っ張り方は、サッパリしていてとても良かった。気になる。
”(K)NoW_NAME”のかっけー挿入歌も合わせて、バトルシーンはキメが細かく、見ていて興奮した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
ウルフランの武装がバグナグだったり、鍛え上げられた兵士は生身で妖精とやりあえたり、ちょくちょく『おっ』って思わせてくんのよね。アクションにフレッシュ感があるのは大事。
セルジュという二人目の狙撃手を配置することで、マーリヤの戦不慣れが目立つ組み立ても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
獲物の生態を分析し、動かない的に当てる。妖精郷の猟師として腕前は高いけども、乱戦を抜いて狙撃する技術や、人を殺す覚悟は足りない。妖精殺しの火力も、ボルトアクションだと足らない。
フツーなんだけども闘争にうろたえず、かと言って完全に順応してるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
『この半煮えな感じがマーリヤの個性なのかな』と思わされる、良い新人っぷりだった。
完全無能でイライラさせられず、でも状況を握り込めるほど有能でもなくって塩梅が、なかなか良かったですね。
セルジュとクラーラの狙撃手/観測手コンビは今後のドラマを感じさせ、なかなかの好印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
自分で動いてボコボコ殴るスタンダード妖精ばっかだったので、完全に武器なセルジュの妖精とか、観測特化のクラーラの妖精は、バリエーションを見せてくれていい感じ。やっぱ能力はキャラ立ちに直結だな。
つうかクラーラは顔がいいのよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
芋っぽい眼鏡の奥に、透明な瞳がキラッと輝いていて、形の良い眉から隠しきれない”美”が溢れてる。
でもやってることは政府機関の薄暗い情報処理官で、顔の良さは力にならない。
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その掃き溜めに鶴というか、廃墟に花な感じが作品全体の雰囲気によくあってて、良いキャラデザだなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
ドロテアが国家組織全体でどういうポジションなのか、まだ分からんけども、少なくともメインストリームではないだろう。だからこそ、使えるものは花でも使う感じっつーか。
独立愚連隊に集った、クセ有りワケ有り人間の呉越同舟。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
それもお話の楽しさになると思うので、第一部隊が結構面白そうな連中なのはいい感じだ。
やっぱチームモノは、能力含めいろいろ凸凹してる連中が、それでも力を合わせて困難に立ち向かう様子が面白い。派手すぎず埋没せずで、いい塩梅かと思う。
お話としては『ドロテアのよくある一日』をスケッチした感じであり、戦争が終わり所持が”犯罪”となってしまった妖精兵器を追ったり、ドンパチしたりと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
たまに因縁も絡むが、基本は現場でヒーコラ言いつつ、終わってない戦後の傷が軋む感じか。『俺も兵隊だ』と言ってたオジサンの悲哀は結構好き。
ウルフランとヴェロニカの無法サイドが何考えて、何を企んでるか見えてこないと、追うべき障害も分からない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
妖精技術が暴れる”戦後”を処理していく中で、それがだんだん顕になってく感じなのかなぁ…色々ワクワクする風景を見せてくれると、ファンタジー観光アニメとしていい感じであろうな。
とりあえず今回の廃墟は、美術の仕上がり、丁寧なライティング合わせてとっても良い感じでした。このザラついた感じを”街”舞台にしても出せると、なかなか面白そう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月14日
頭数が揃ったチームがどう凸凹してくかも合わせて、来週も楽しみですね。