スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
存在意義を揺るがす大激戦を経て、結束を強くしたプリキュア。嘘から出た真、あれよあれよという間に話はトンチキな方向へ…。
天女! 忍者! 妖怪!
Z級のクソ脚本にド素人の棒読み、女女巨大感情が直火で煮込まれる地獄へようこそ! カメラは止めるな!
つー感じの、ネジ外したトンチキ回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
スタプリのオフビートな面白さ、ボケっぱなしの素朴な感じが、青山先生の”絵”、角銅演出の”間”とガッチリ噛み合い、なんとも言えない面白さを出していた。
スタプリと青山先生、相性いいかもしれん…みんな可愛かった。
今回のお話は前回押し寄せたリアリティを一気に冷まして、ゆる~いコメディ時空に軟着陸する展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
即興で構築されるマヌケ時空に、香久矢パパンがあっという間に飲まれ、真相が有耶無耶にされる流れには勢いがあった。まぁ、まどかメインエピでもう一回掘るだろ…。
偽JJエイブラムス(なんだけど、外見は若い頃のスピルバーグで、宇宙人としては”MIB”と”火の鳥”の山辺マサト)もノリ良くトンチキに…と思ってたら、秩序サイドの監視員でビックリ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
もうちょっとこー、破天荒にアーティストすると思ってた。いや結果的にしたけど。
パパンが地球の秩序担当なら、監督は宇宙の秩序担当で。宇宙ルールに反したララ達は速攻島流し…に為りかけたところを、成り行きで発生した映画撮影でどうにかする、というのが主なあらすじである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
宇宙ルールを担当しつつ、映画百年史と添い遂げて、地球の文化にすっかり染まっているのがキモか。
ララ以外にも地球に馴染んだ宇宙人が、しかもかなり前からいたってのが今回地味な収穫で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
政府機関に追われる立場でも、ファンタジーの住人が日常に馴染み、地球を愛しながら暮らしているあの世界は、僕には愛おしく感じる。今後も四畳半のエイリアン路線を大事にして欲しい。
さておき、映画撮影は本筋も役者もどポンコツ、青山先生のフニャッとした口の書き方が最高にハマる展開で進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
とにかく勢いに流される今回、プリキュアの知能がドンドン低下し、ポンコツ力が跳ね上がる絵面と、青山顔の可愛さがガッチリ噛み合っていた。何度もいうが可愛い。
『用意されている規範にハマれない』というのは、ひかるを描く時にかなり重視されている個性だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
台本というルールをどうやってもはみ出してしまうひかると、過剰に重視してしまうまどか。トンチキコメディ描写ながら、人格の根っこはしっかり抑えられている。
八ヶ月後くらいに来るだろう別れを思い、ひかるは時分を制御したまま、濃い実感を込めて台本をはみ出していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
トンチキムーブでクレイジーに進んできたところに、激重友情爆弾をフルスウィングでぶん回してくるのは不意打ちであった。ひかるはララが好きだなぁ…すごく良いよそういうの。
今回こういう話を挟んだのは、シリアスの後の息抜きであると同時に、終盤やってくる別れへの布石でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
羽衣を奪い返して天に変える白鳥乙女のように、ララはいつか故郷に帰る。嘘っこのネタ回でこの感情濃度だと、本当にそうなったらひかるは”ヤバ”になっちゃうんじゃないの…?
既存のフレームをぶっ飛ばすひかるの熱演は、監督をも規範から解き放ち、プルンスを感動させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
プルンスくんは少女たちの青春に素直に感動し、視聴者の代弁をしっかり果たしてくれるから偉い。
保護者、感情の窓役、イヤな大人。物語的な仕事が多重なのに、そつなくこなすよね。
敵さんたちもざっくりパワーアップしてざっくり追い返されてたけど、そのきっかけになるのがプルンスくんの感動絶叫なのは面白かった。オメーかよ、嬉しいけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
ダークネスト様復活の時、幹部が揃って腕を『X』にしてたのが、妙に可愛かったな…今回みんな可愛い。
その場を取り繕う嘘、真実味のない虚構だったはずの映画撮影は、ひかるの秘めたる思いを形に変え、監督(とプルンス)の心に届いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
宇宙秩序の監視役からお目溢しをもらうだけでなく、故郷を追い出されたストレンヂアに”羽衣”という名字を与え、魂をつなぎとめもする。
トンチキで始まって感動で終わる、良いコースの投球でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
ララは”キュアミルキー”なんで、織姫モチーフで羽衣なんだろうな。
羽衣伝説だと天女に横恋慕した男は、彼女を地面につなぎとめるために服を盗んだけども、ひかるは故郷を失った少女に”字”を与えるんだよな…。
ひかるには爆裂するイマジネーション以外に、それを他人に与えて幸福を拡大していく個性があると、この作品は描写を重ねている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
家もない、歴史もない、地域との繋がりもない。字無しの”ララ”が仮初めの身分でも”羽衣ララ”になれたことで、少女が何を獲得できたか。ひかるが何を分け与えたか。
トンチキエンジンフル稼働と思わせておいて、そういうところにしっかり着陸させる話運び、非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
ホントアッパーテンションなお話の中でも、戦災孤児としてのララ達を見落とさず、見捨てず、流刑の地で”なにか”を獲得するお話を続けてくれるのはありがたい。
”羽衣”という字をもらい、地球人としての立場を偽造したララ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
それは嘘であると同時に、血の滲んだ誠だ。友達が送ってくれた”羽衣”を着込むことで、ララは地球に足場を手に入れ、ただの少女として社会に庇護されることが可能になっていく。
その一端としての”学校”が、来週の舞台となる。
ララという異物を使うことで、既存のインフラとして当然視されてしまいがちな”学校”の価値を掘り起こすのは、僕としては結構面白いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
学びたいと願っても、叶わぬ人がいる。誰かの当たり前は、誰かの夢だったりする。そういうところに想像力を伸ばすのも、スタプリの挑戦なのかもしれない。
まぁポンコツ転校生のドタバタコメディになる公算も高いけども、そうなったらそうなったで面白いだろう。可愛げある衝撃としての完成度も、今回証明したしな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月21日
スタプリが”学び”をどう捉えるか見る上でも、来週は見逃せない回となりそうです。楽しみですね。