ぼくたちは勉強ができない を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ダイエット、女ツンデレ、危険な自由!
ヒロインたちは今日も今日とて、デコボコ楽しい学園生活を送る。ワイワイガヤガヤ賑やかに、君がいるとなんだか楽しい。
そんな高校最後の一年、穏やかなスケッチ。肌色もあるよ!
そんな感じの初手シャワーシーン、三ヒロインそれぞれにエピソードを割り振る、肩の力が抜けたお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
いかにもラブコメアニメ第四話って感じで、自己紹介も終わり初期状態も説明して、日常描写でキャラの肉付けをやっていくお話となった。作画もユルめで、全体的にマッタリ。
思いの外文乃が頭の弱い腹ペコだったり、相変わらずうるかちゃんが強めのアピールをかけてたり、各員と学園ラブコメに余念がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
腹ペコ属性は下手にぶっこむと、キャラの要素が全てそれに塗りつぶされる強めの香辛料なので、今後の文乃には注視していきたい。
このお話、現状うるかちゃん以外は恋に無自覚で。軽めのえっちアピールなども担当しつつ、登場段階で暖気が終わってる彼女が、一人で体温上げて一人で空回っている状況。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ノーブラで成幸くんに圧力かけても、妹と同じラインで処理されるからな…その油の抜けた感じが、彼の良さなんだが…。
今回理珠にくっついた女女ツンデレ、関城さん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
メガネをクイクイ言わせて『理系です。恋とか計算できないので不合理です』とやるのがキャラな理珠に変わって、常識的なラインで恋心をクスグッたり、友達になりたいのに強めに当たったりする。
視聴者の常識と作品を繋ぐ、コンバーターにしてアダプター
こういうキャラが脇に付くと、エキセントリックなキャラ付けを飲みやすくなったり、キャラが気づかない(けど、スジ的には接近してもらわないと困る)感情に引き寄せたり、色々便利である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ラブコメを一人で背負ううるかちゃんといい、”機能”を背負うキャラに可愛げがあるのが、この話のいいところだ
俺は強がってる寂しがり屋が大好物なので、関城さんはとっても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
『主人公に墜ちるのが女の幸せ!』と言わんばかりのヘテロラブコメ圧力に負けず、今後も適度にツンツンし、理珠のトンチキな親友としていい味出して欲しい。成幸くんとも仲良しなのがいい感じよね。
成幸くんが恋愛以外はかなり人情の感度が良くて、色々気が使えるボーイなのがやっぱり良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
本当は理珠とキャフフしたい関城さんの気持ちを汲んで、それとなーく朝勉に誘ってやってるところとか『出来ないやつの気持ちがわかる』動きだった。優しいボーイが好き…。
こんな感じでキャラを足したり、描写を太らせていくことで作品世界の奥行きが出る。キャラに愛着が湧く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
なので今回、肩の力を抜きつつ色々見せれたのは、なかなか良かったと思う。地力のあるうるか、強力なおヒキの付いた理珠に対し、文乃がやや弱いかな…?
”からかい上手の高木さん”といい”かぐや様は告らせたい”といい、どうも僕はヘテロなラブコメを機能分析したがる傾向にある。いや、機能分析自体はどんなアニメでもやっけどさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
それは肩肘張らず楽しんでもらうことが本意の”ラブ・コメディ”が、どれだけの苦労で出来上がってるか確認したいからかも。
笑いは作るのが凄く難しい反応で、いかにも『気合い入れて笑わせに来ました!』という強張りが見えると、どうにも笑えなくなってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ラブコメが”コメディ”である以上、様々な機能を仕込み工夫をして笑いを作る仕掛けと、その仕掛けを観客に見せない努力が常に並走している。
あー面白い、楽しい、可愛い!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
スカッと何も考えず楽しめる裏には(他のエンタメジャンル全てと同じく、しかしより強い形で)、色んな機構がある。
そこに首を突っ込んで色々除くのはマナー違反だとは思うが、気になってしまうのだからしょうがない。
成就しない恋のもどかしさ、高まる感情が見せる純情可憐、ほろりと煮崩れる可愛らしさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
色んなものをサラッと堪能させるべく、組み上げられた仕掛け。それは色んなラブコメにある…というか個人的に、仕掛けがないラブコメがあんま好きではないのだろう、多分。
なのでうるかちゃんの孤軍奮闘っぷりとか、それで稼いだ時間が自分の敗北に直結(メイン二人が恋に気づき、恋愛戦線に新鮮な立場で乱入することになるので)する構造とか、勝手に読んでしまうわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ホントなー、うるかちゃんが赤面ドキドキしてくれねーと、ラブコメって感じ全然しねーもん。
それは恋に汲々としなくとも、少年少女が”受験”に真摯に挑み、スクラム組んで戦えるからでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
まずは勉強。社会が押し付けてくる利便ではなく、自分の中から湧き上がる欲求に素直に、己を実現していくためのメディアが、今の彼らには大事なのだ。
そこで濃度の高い関係を作っていくうちに、恋の花が芽吹いていくこともあろう。今回関城さんが理珠自身気づいてない思いを、ひょっこり拾い上げたように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ラブコメの本道へキャラを導くのに、焦らず着実に装置を組んでいく。その巧妙な足取りを勝手に見て取るのも、僕には楽しい。
男と女が恋をするのはあまりに当然視されすぎていて、時にそこに特別な仕掛け、物語的な営為が必要なことを見落とされる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
まるで男液と女液をビーカーに入れれば、勝手に反応が起こるかのように扱われることが、たまにあるように思う。
だけど当然、色々仕掛けなきゃケミストリーは起こらない。
降ったり混ぜたり、新しい薬液を足したり。強いコンセプトと初期状態を維持したり、変わっていく関係と環境を大事にしたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
作品ごとに当然色々な工夫があって、そしてそれはテクニカルに隠されてもいる。舞台装置が目立ち過ぎたら、素直にキュンキュンできないもんな。
嘘と作為を混ぜ合わせて、楽しい夢を作る。エンターテインメントの魔法が最も強く出るのが、恋と魔法な感じはする。”ラブコメ”はその合わせ技だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ポップな味わいに学業への真摯さを入れ込み、背筋を伸ばしたこのお話。どんな”ラブコメ”になっていくか。今後も楽しみである。