八月のシンデレラナインを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
それは、四月の残り火。
かつて潰えた野心、くすぶる思い。”女子野球”の四文字が閉ざした甲子園への道と、再び開く道。自分のペースで歩きだした少女の声が、竜の閉ざした耳をこじ開ける。
まだまだこれから。さぁ、もう一本行こう!
そんな感じの九人集合! 第一部完ッ! なハチナイ四話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
とりあえず最初に言っておく。
作画はマジヘロヘロでヤバかった。ベタ足ながら熱い展開だけに、そこで高まった圧力がシューシュー逃げていくのはマジ惜しい。『話は面白い』で誤魔化せないくらいで、かなりもったいない。
がまぁ、そこに拘泥しても作画が良くなるわけでなし、(あと『これはこれで味』と思える気楽な視聴者でもあるので)あんま気にせんでおく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
今回は翼の過去、東雲くんの過去を繋げて、九人の未来を引き寄せるエピソードである。気になってたところが表になって、色々納得である。
『チームの空気悪くする、毒ガス発生装置でも搭載してんの? デス野球サイボーグか何か?』と聞きたくなる東雲くんに対し、翼はピンチでも声出していくムードメイカー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
野球はチームスポーツ、技術は大事だがそれだけでは勝てない。人間力の違いが勝敗に直結する。
しかし勝った翼は野球に燃え尽き、負けた東雲は野心を燻らせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
女子は甲子園に行けない。頑然と重たい事実が、ベッキリ勝者の心をへし折った。
ここは”女子野球”故の面白いポイントなので、クリアに明言しちゃっても良かったかな、と思う。でもまぁ伝わるから良いか。
ここで今まで『人のいい黒髪ショート幼なじみ』でしかなかった河北くんが、重めの感情を叩きつけながら翼を勇気づける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
主役もブルブル震えながら、再チャレンジに踏み込めたこと。その時隣りにいてくれた人が、大事な仕事をしてくれたこと。
河北くんの唐突な野球への嫉妬吐露はマジ不意打ちだったのでビビったが、女女コンテンツの幼なじみはそんくらいの重力がなきゃな!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
クソデカ感情を茶漬け感覚でサラッと乗りこなして、翼のクスブリを”女子野球”に着火させる辺り、マネジとして優秀である。
試合の時は出せてた声が、人生になると喉で固まる。翼は案外臆病な子で、そんな子が震えを押し殺して前に進む姿は、ベタながらよく胸に迫る。今まで翼のカードを伏せてたタメが、今回結構上手く機能していた気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
一方、モヤモヤを胸に溜め込みつつ,トライアウトに挑む東雲くん。
相変わらずのデスクラウド発生装置だが、空気読まずに湧き上がった私設応援団に勇気を貰って、舌打ち野球にさよならバイバイである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
アニメ塗りのトンチキ集団なのである程度は飲めるが、まー急だな君ら。楽しいことならオールオッケー、ノリ重点てことか。
翼からチーム、河北から翼、女子野球部から東雲。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
今回は声を上げること、それが連鎖していくことが重点的に描かれていたと思う。
野球はコミュニケーションのスポーツ。意志を受け取って転がしていくことで、次の試合も見えてくる…という話か。素朴に前向きで好き。
東雲くんのエッジすぎる根性はすぐさま矯正されるわけではなく、いきなり練習にぶっこんでいきなり熱血指導始めるゴツゴツっぷりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
多分翼の脆い部分も完全には治ってなくて、今後顔をだすのだろう。トンチキ人間には、デカ目の穴が空いている。
でも、それでいいじゃないか。
フィールドは広い。一人じゃ守りきれないからポジションを分担し、人間だから生まれてしまうエラーも引き受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
舌打ち混じりに『アイツらカス、私はOK』と言い続ける思い出に、東雲くんは一応のケリをつけ、”女子野球部”を居場所と定めた。そう思える場所ができたのだ。
それは翼が声出したからだが、翼だって無敵の野球超人では当然ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
『甲子園に行けないし』で諦めてしまった過去を悔やみ、それを取り返そうと踏み出した。誰かに背中を押され、エールをもらわなきゃ前には進めなかった。
そういう連中が肩寄せ合うデコボコ野球部が、ようやく形になったのだ。
まぁその人間的なデコボコ加減が、いかにもオタクめいたキャラ付けに埋もれて匂ってこないところは、なかなか困りものだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
超オタク髪型&髪色の二次元ガールが、イモダサジャージで練習してる絵面は最高に良いんだがな。もっと媚びなく、ガッツリ腰落とし泥臭く行こう!!
東雲くんのエッジな人格は、情にほだされた初心者集団では相当浮くと思う。今後女子野球部が”勝負”とどう向き合っていくか次第で、毒ガスが薬に変わるか、何人か殺すかが決まってくるのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ここまで来たら、地獄みたいにバチバチしてくのも独自で面白い…あんま無責任なこと言わんでおこ。
アニメ見てていつも思うのだが、原作がある作品は当然、凄く思い入れがあるファンが支えたからこそアニメになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
アニメからのにわかにとっては『ふむふむ面白い』となることが、思い入れフィルターを既に装備しているファンにはマジ許せない改変になってることもあるだろう。
それを完璧に捉えることは、原作知らない立場では不可能である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
ただそういうズレが存在してて、無邪気にキャッキャしてると時折地雷を踏むことは思い出していきたいなぁ、とも思う。
ただまー、フニャッと加減含めてアニメハチナイ、アニメしか知らない自分には結構面白いです。
”勝負”の最低条件を整えた女子野球部。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月28日
トンチキなキャラ付けとへっぽこな実力、エースは地獄の野球サイボーグと、波乱の種はたっぷり蒔かれている。
来週ははじめての試合。そこでどう負かせる(子の座組で”勝つ”は無いわ)かが、今後を強く占うだろう。楽しみである。