ぼくたちは勉強ができない を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
褐色の純情爆弾、武本うるか。燃える乙女心をエンジンに、直線勝負でまっすぐゴー! …とは行かないのが健気の哀しさ。
携帯電話越しの恋愛指南で迷走したり、告白レッスンで惑わされたり。思い出混じりの恋花火、咲くか散るかは水次第!!
そんな感じのうるかちゃん乱撃(ラッシュ)回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
『はいはいはい、終わり終わり。うるかちゃんで終わり終わりッ!』と叫びたくなるような濃厚健気乙女力であり、彼女のファンとして大満足の仕上がりであった。
Bパートを埋め尽くすモノローグといい感じの風景描写…文法としては少女漫画よね。
とはいうものの、ラブコメレースはスタートすらしておらず、理珠は幼いクソ真面目の奥にある恋心に無自覚だし、文乃は恋愛相談ポジからはみ出して恋を駆動もさせていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
大人勢もからかい混じりの楽しい友人からまだ踏み込まず、チリチリと爆破の予感だけは漂いつつ、恋は破裂を待ち続けている。
まーそのサスペンド・タイムが妙に心地よくもあり、『ナイスガイ成幸に選択の辛さを背負わせないで欲しい!』という気持ちもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
どっちにしても、始まってしまえば連鎖爆発し続けるしかない火薬庫に、今は燃料を貯め込むフェイズである。そういう『タメ』の時期で面白いのは凄いよねぇ…。
Aパートは成幸とうるかちゃん…を壁役にした文乃エピであり、恋の調整役として友人のため獅子奮迅する彼女の姿が、笑い混じりで楽しく描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
携帯電話越しのすれ違い描写は手堅いコメディで良かったし、笑いだけでなく友達のため一生懸命な文乃の健気さも伝わってきた。
文乃がうるかちゃんや理珠の事好きなの、凄く良いな、と思う。受験戦争を共に戦う戦友なところが、友情要素を濃くしているのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
まぁその分、俯瞰で恋の糸を手繰る彼女の負荷は上がるし、それが自分にも繋がっていると気づいた時の地獄っぷりは凄いことになるだろうけども…ジレンマは大事。
今週はガールズの髪型がコロコロ変わって大変可愛らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
恋の主体として文乃の指南を受け、可愛いと褒めてもらえる文乃。それが成幸の『素直な感想』だと裏書きする、携帯電話のメッセージも巧い。
綾野が気づいていない恋の火花は、彼女にも髪型を変えさせる。成幸の好意が欲しいと動かさせる。
その健気な卑しさが、恋愛カウンセラーの特権と利益相反している事実、自分が親友の"上"に立ってしまっている状況に気づいた時、清くて優しい彼女はショックを受けるのだろうな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
しかし今は、髪型変更の真意を自覚できないまま、文乃は恋を泳ぐ。可愛らしく愚かで、とても良い。
成幸の純情にぶっ刺さった『そんなわけないじゃ~ん』を、文乃との相談で上手く刺抜きしてたのも良かった。ともすれば、彼のハートを弄ぶ形にもなるけども、それはあくまでうるかちゃんの健気乙女力が生み出した照れ隠しで、真意はLOVE一筋なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
ほんっっっっと、"うるかちゃん"でしょマジで。
そんな交通整理を経て、真っ向勝負のBパート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
プールサイドでのドキドキ恋勝負の前に、先輩としてのうるかちゃんを宇宙で一番かっこよく描いていたのはとても良かった。
"三年"という特殊なポジションから始まる物語が、最大限生きた瞬間かもしれない。
自分の哀しさよりも、友の涙よりも、後輩の"来年"を慮って言葉を紡ぐ。なんて立派な子供なんだ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
うるかちゃん成幸の前だとヘロヘロ恋少女になっちゃうし、バカキャラでもあるのでこういう"強い"描写があるのは、とても嬉しい。人間、いろんな立場と顔があるのだ。
うるかちゃんの色んな顔は社会的側面だけでなく、時間的側面にも伸びていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
『同じ中学だった、みんなより早く好きだった』というアド(ラブコメにおいてはディスアドですらあるが)を深く彫り込みつつ、中学時代から大した人間だった成幸の良さも確認できる。巧い運び。
負けの悔しさに涙するのは、それだけ本気だから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
成幸の言葉は中学時代のうるかちゃんを救っているし、涙にくれる後輩にも、うるかちゃん経由で手渡されている。
負けの別の顔を見据えるその言葉は、亡父の『出来ないやつに寄り添え』という遺言を受け取ったから生まれた言葉でもある。
時間と人格に隔てられつつ、手渡され大事にされる言葉達。そのリレーションが丁寧に描かれていたのは、とても良かった。"教育"の漫画だな、って感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
そうやって優しくしてもらえたから、うるかちゃんは成幸が好き。ラブ要素にもすげー納得がいく描写だぜ。
まぁそんな成幸ボーイも、恋に関してはむっちゃ鈍感残酷なんですがね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
『いや…練習はないわぁ…』と思うが、すれ違いとジレンマこそがラブコメの花なので、主役は鈍感になるしかないのだ。
これを『バカだなぁ成幸くんは…』と笑って流せるかどうかが、キャラ造形の大事なところなのだろう。
怒涛のモノローグとエモい勝負作画でゴリゴリ推して、『オメーラこの少女を好きになれよ!』とぶっ込んでくる火力の高さ、非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
まーーーーーじで"うるかちゃん"だからマジ。はいはい、ぼく勉終わり終わり!!
積上げた時間と関係性、相互のリスペクト、恋心の自覚。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
これだけアドを積み重ねて踏み込めないのは、成幸の重荷になりたくないという優しさ、あるいは臆病のためだ。
好きだけど、好きだからこそ、誰かのために一生懸命なあの人のじゃまにはなりたくない。エゴをぶつけて、傷つき困らせたくない。
その殻はラブコメ構造を守るストッパーであるし、うるかちゃんの思春期の鎧でもある。彼女がその繊手で織り上げた、純情のタピストリだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
とても綺麗なものだが、いつかぶち破って前に進まなければいけないものでもある。彼女自身が言葉にしたように。
今回水泳を通じてうるかちゃんが"負け"をどう受け取るか示してしまったことが、後々の展開を飲む準備だと困るなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
いや巧いんだけども、負けてもそれを糧に未来に進める子と見せておくのはさ…でも俺はうるかちゃんが良いの! 恋にも受験にも進路にも圧倒的勝利して欲しいの良い子だから!
そういうのっぴきならない状況は、まだまだ先の様子だが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
いつか来る大戦争のために、恋心エンジンをガンガン燃やし、場を温めておく仕事をうるかちゃんは怠けず頑張っていて、とても偉い。
"仕事"で割り切れない真心と純情があって、残酷だなぁとも思う。でも本気でやらな、作品好きにならんからね。
うるかちゃんの生み出す"風"を背に、次回最終回。え、終わんの?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月22日
サブタイに"星"があるからには、天体観測したい文乃メインだとは思うが、理珠にも太いの欲しいし、先生も先輩ももっと見たいよ…俺このアニメ好きだよッ!(唐突な絶叫)
ひとまずの幕引きをどう仕上げるか、来週も楽しみですね。