スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
マオであり、ブルーキャットであり、バケニャーンでもある一人の少女が、己のイノセンスを抱えて走る。
偽り、騙し、奪ってでも取り戻したい夢。私が私でいられた黄金の時代。
何故、輝きが欲しかったのか。それを思い出した時、無限の光が力に変わるッ!
というわけで、被差別民レインボー星人の歴史と、名前と故郷を奪われた一人の少女の物語である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
ユニ。それは故国と共に消え去った、私の本当の名前。永遠に埋まらないX。
文脈的には完全に黒人公民権運動であり、予想外の角度で興味領域を強く殴られ、動揺している。上坂すみれはマルコムXだった?
展開的にも映像的にも非常に面白く、興味深い運びが続き、見ごたえがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
マオであり、ブルーキャットであり、バケニャーンでもあり、キュアコスモであり、ユニである一人の少女。不定形のアイデンティティで、自分を装うことしか許されていないアウトサイダー。
凄くディープで難しいネタだと思うのだが、その核心に丁寧にふれつつ、難しすぎず重くなりすぎず、"変身ヒロイン"というフレームを壊さないようしっかり運んでいる印象を受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
スタプリがスペース・ファンタジーであることが、難しい問題を上手く煮込んで、食べやすくする一助ともなっていようか。
どっから切り崩していったものか難しいエピソードであるが、まずはユニ("本名"が判明したので、以降これで彼女を表記する)の"動き"から見ていきたい。アニメだから、Animateされたものを見るのが手っ取り早いだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
ユニは故国を取り戻すべく、顔と名前を多重に装い、偽りを重ねている。
世界はレインボー星人を畏れて迫害し、荒れ果てた"名もなき星"へと押し流す。そこには夢の鉱石があって、その恩恵で腹は膨れ、創作の楽しみが溢れていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
人々は白紙の土地を、希望と感謝を込めて"レインボー"と名付けた。
だがアイワーンの形をした我欲と悪意は、そこを石の世界に変える。
その能力と外見により差別された人たちが、ようやく見つけた希望の星。そこに恵みと名前がなくなってしまう流れは、ユニがたくさんの名前、たくさんの顔を貼り付け、自分の素顔を忘れていってしまう流れと呼応している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
目的のためなら、全てを失って構わない。そう決意した、小さな女の子。
自分を悪と任じる彼女は、フワを浚いプリキュアと敵対する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
だが激闘になっても、彼女はフワを離さないし、直接的な暴力行使は控える。
プルンスくんはペンを残したユニを『詰めが甘い!』というけども、そこにはプリキュアを案じる優しさ、もしかしたら追いついて正して欲しい内面が反射している。
フワは鏡合わせの他者であると同時に、ユニが故郷に置き去りにしたイノセンスなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
誰かを信じ、守りたい。その気持で悪なる手段に手を染めて、しかしノットレイダーのように吹っ切れることも出来ない。
ユニにはフワという幼子を盾にしたり、見捨てたりは出来ないのだ。
それはつまり、かつて名もなき星に一族を追いやった悪意によって、今はアイワーンによってぶち壊しにされたイノセントへの信仰を、まだ持ち続けている、ということだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
この世界のどこかに、私達が私達でいられる場所がある。幸福を掴める場所がある。
そう信じて人々は植民星に流れ、レインボー鉱石によって恵みを証明し、その経済性を聞きつけたアイワーンによって石に変えられた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
強欲で臆病な世界は、無垢なるものを汚し、奪いに来る。そんな道理の犠牲者になったユニは、自分の一部を世界に明け渡し、都合のいい仮面をかぶることにする。
マオという芸能の欺瞞も、ブルーキャットという悪の仮面も、バケニャーンという偽りの忠義も、みな"耳"を持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
それは身体に根ざしたルーツであり、彼女がどこまでいってもレインボーの民であること…レインボー星で手に入れた幸福な時間を諦めきれないことの証明である。
ここまでを前景として、今回は"横"で切り取る構図が非常に多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
距離感、信頼感をホリゾンタルな間合いに仮託し、心理の変化を動きで見せる演出と言える。
例えば、フワと最初に対話するシーン。
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大きめのクラックがフワ(つまりユニの中の善性、レインボー星に置き去りにした幼年期)と距離を作る中で、ユニは唯一残ったクッキーを差し出…そうとして、身を翻す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
それは世界に一個しかないから。与えてしまえば、自分の分はなくなってしまうから。
民俗への差別、アイワーンの襲来。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
二度の挫折によりユニが学習した、現実の冷たいルールに従い、ユニはたった一つのクッキーを抱え込む。
ひかるなら、パキッと真ん中で分けて一緒に食べただろう。だが未だイノセンスを取り戻さざるユニに、そういう"正解"は選べない。彼女は未だプリキュアではない。
そんなひかると対峙する時、ユニはひかるを演じる。闘争の場から逃げ出すために選び取った方便は、彼女から鎧をはぎ、敵たるプリキュアとの同質性を顕にしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
光の戦士たるひかるではなく、ユニが光の側に立つのは印象的だ。
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ひかるはユニが青い暴力を行使するのを、間合いを詰めて止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
瞳を覆い隠すサングラスは、ひかるを演じた結果無くなっている。もう真意を覆い隠す鎧はないので、ユニは非常にナイーブな真意を吐露していく。
『あなたが守りたいように、私だって守りたい』
それが、彼女の心臓である。
後にフワが指摘するように、『あなた=わたし』ならば『わたし=あなた』は必然的に成り立ってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
ひかるの姿を偽って"現実的"に状況を有利にしようとして、退っ引きならない闘争の奥にある理想を、目を背けていた原点を突きつけられる。
しかもその発信源は他者ではなく、自分自身である。
自身から発せられたものは、他者という鏡を経由して己に変える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
ユニが振るおうとした暴力は、暴走して守りたかったはずの仲間に飛び出していく。
その時フラッシュバックする記憶。暴力に急き立てられ荒野に流れ着き、幸福を暴力で奪われた自分が、誰かを傷つけている
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悪意と同時に、善意もまた乱反射していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
もしひかるを直接的な暴力で排除しようとしていたら、石像は砕けていただろう。しかしユニが握ったのは他人を傷つけるカードではなく、煙幕で誤魔化す(偽る)青いボール。
それは彼女が守りたいものを、壊すことはない。
世界の差別、アイワーンの略奪。奪われたから奪い返す側に回ろうとしたユニは、気づけば選んだ手段に本質を明け渡し、暴力的な略奪者になろうとしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
その事実を否定しようなく、(自分が演じた)ひかるに反射された彼女は、ブルーキャットの外装を維持できなくなる。獣相を顕に、己を語る。
『うっひょ~ケモキュアキタァあああ!』と(自分含めた)オタクは興奮するだろうけども、ユニにとってケモミミは差別を引き寄せ、他者との断絶を生み出す聖痕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
これを晒せば、石を投げられる。実感として自分の身体=真実が差別を引き寄せると知ればこそ、ユニは香水で隠したのだろう。
化粧品になる前は、体臭を装う実際的なツールだったパルファムを変身アイテムとして使っているところに、コスモの多層性を感じもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
獣は臭い。プリキュアが絶対に本編では描写しないだろう直接的な差別用語も、おそらくレインボーの民は投げつけられてきた。変装も香水も、それを隠すための武器
多様性を語るのであれば、明らかに人間(≒私達)と異なる身体特徴を持った人々とどう繋がるかは、避け得ないテーマだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
獣の顔をしたプリキュア、キュアコスモ。
16年めのプリキュアが対峙する異質性であり、『お友達』になりえない存在にどう橋をかけるか、挑戦の象徴でもあろう
ユニの獣相は身体的異質性であり、同時に歴史的異質性でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
人間の枠内に収まる外見をして、それぞれの葛藤はありつつ巨大な世界に追い立てられることもなく、幸福に暮らしてきた日本人の少女達。
彼女たちが共有できない断絶と痛みを、レインボーの民は持っている。
そこに、どう踏み込むか。
これは第11話でカッパードさんが問いかけ、ひかるが立ちすくんだ問いでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
恵まれた星に生まれたものは、否応なく暗い場所に産み落とされたものに掛ける言葉はないのか。
耳のない人間は、耳がある存在に寄り添うことは出来ないのか。
キラプリは、無条件に『出来る』とは言わない。嘘だからだ。
だが『出来るかもしれない』という希望は正しく語るし、そこに主人公が飛び込んでいく道筋は丁寧に整える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
獣の顔を晒したユニに、プリキュアはまだ距離がある。だが見えなかった石像…彼女が背負う思い出と優しさは、視界に入っている。
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今回ユニの心に踏み込んでいく"主役"はひかるだが、短いシーンでえれなの存在感も強く出ていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
相手の目を見る。笑顔を忘れず、心に刻む。第17話でえれなが見つけたものが、闘争というコミュニケーションの中で再度姿を現す。
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お互いを拒絶する戦闘の中で、キャットの瞳はサングラスに覆われて見えない。だがエレナがその刃を止める直前、彼女は人間としての証明を果たすように、その瞳を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
それは感情を生み出す源泉であり、相手の中に自分を見る(≒自分の中に相手を見る)行為なのだ。
目を見ては殺せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
えれなは停戦を呼びかけ、ユニはひかるを演じることで包囲から逃げ出す。心が伝わる瞬間は未だ先で、しかしそこで掴み取る真実を、えれなは既に掴み取っている。
ここで殴り合い止める提言させるの、ほんといいな、と思う。"戦うより抱き合いたい”わけよ、プリキュアだから。
眼。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
えれなには秘めたるイノセンスを伝えた心の窓は、バケニャーンを演じるときには殺意を秘めている。
モノクル(これも”瞳を覆うもの”だ)の奥に燃える、青い殺気。私の中に確かに、どす黒く燃え上がるもの。
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その背中に短刀を突き刺せば、ユニの憎悪は晴れただろう。だが仇から情報を引き出し、本当に掴みたいものを手にするまでは堪えなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
そういう冷徹な計算と同時に、殺人者へと自分の魂を汚すことへの恐怖が、当然ユニにもあったか。短い描写だが、色々想像は膨らむ。
引いたカメラ、レイアウトによる心理描写。”眼”の重視。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
これは敵であるアイワーンにも適応されていて、冒頭の追い込みシーンでは文字通り”崖っぷち”な心理状態と、バケニャーンへの複雑な心理が描かれる。
単眼に込もるのは、信頼の残滓か、燃え上がる憎悪か。
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カッパードさんの立ち回りは今回も完璧。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
このシーンで組織としての道理を突きつけることで反発させ、アイワーンの感情をむき出しにさせたり。
己にダークペンの力を使ったアイワーンの思いを、キッチリ説明したり。
悪を任じたユニが善を行う矛盾を突っ込んで、真意を鮮明にしたり。
前線から一歩引いた位置で”問いかけ”を駆使することで、画面の中でどんな感情とテーマが踊っているのかしっかり測位するポジションを、見事に乗りこなしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
やっぱ良いクエリーを悪役が投げると、ヒーロー物語はすげー面白くなるな…助演男優賞貰っていいよ。
アイワーンむき出しの暴力と感情に、ユニのワイヤーは無力。こちらに歩み寄る意志があったひかるは、拘束できたことといい対比だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
まーたプルンスくんが落ちかけた子供を体張って助ける仕事をしていて、まーた好きになっちまう…。
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ここでブルーキャットの外装をまとわなければいけない辺りに、ユニという少女がどれだけ脆いのかが見える気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
殴って、騙して、悪いことをする”誰か”に変身しなければ、ユニは願いを叶えられない。怪盗のサングラスと帽子は、現実に適応するための鎧であり、武器なのだ。強がりともいう。
そんな鎧は猛攻で剥がれ、サングラスには倒れ伏す二人の少女が映る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
先程嘘として着込んだ、星奈ひかるのもう一つの顔。伝説の戦士、キュアスター。それと同じ姿勢を取りうる自分と、自分のために倒れたスターを、偽りの鏡が照らしている。
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ブルーキャットを装いつつも、シルクハットは飛び、もう耳(民族的オリジン、プライド、隠しておきたい被差別の象徴)は隠されていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
分からない、なんでそんな事するの?
問いかける時は下を向き、陰りに覆われていた瞳が、ひかるの返答と共に前を向く。光を取り戻し、真実を見据えていく。
ひかるはユニの嘘を肯定する。民が荒野に追いやられた聖痕、変身能力を素晴らしいものだと褒める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
それはもしかしたらユニにとって、レインボー星人以外から始めて手渡された肯定の言葉なのかもしれない。
世界が石を投げてきたこの耳を、耳のないあなたは素敵だと言ってくれた。
偽ること。騙すこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
ユニ自身が変身能力の悪なる側面しか見ていなかったところに、ひかるは可能性を見出す。
変わっていけるということ。可塑性があるということ。
それはとても良いことなのだと、主人公と作品が叫ぶ。児童に向けたアニメとして、作品として強いわな、この流れは。
ひかるの形に変わったことで、ユニはブルーキャットの鎧を脱ぎ捨て、自分の過去を共有した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
そんなことをユニが意識していなくても、ひかるはユニに共鳴し、守りたいと願った。
その想いは、姿や立場や歴史が異なったとしても、私達を繋ぐから。
全力ど真ん中の博愛ヒロイズムをぶつけられても、キャットのイノセンスは未だ戻らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
もう一度下を向いた視線を、今度は抱えられるのではなく、至近距離で見つめ合ったフワが前に向ける。
©ABC-A・東映アニメーション pic.twitter.com/QMvlZIG4m3
保護者であるプルンスより”前”に出ているこのシーンは、フワちゃんがただのベビーから自意識と尊厳を持った一個人に踏み出した、大事な瞬間だとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
幼く無知なフワちゃんは、ユニが装った悪を無視する。内側に秘めたイノセンスと優しさが、ユニの”本当”だと勝手に嗅ぎ取り、信頼する。
その甘っちょろい夢を、残酷な世界に嗅ぎつけられて踏みにじられてきたからこそ、ユニは香水で色んな嘘をまとってきたのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
でも、それを脱ぎ捨てても良いのだと。素裸の自分を晒しても、石を投げず、傷だらけになって守ってくれる人がいるのだと。
そしてそれは、あなたも全く同じなのだと
賢いフワちゃんは、ユニの前に鏡を置く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
『あなたと同じ、私と同じ』
そう言ってたのは、私を攫っても傷つけなかった、ペンを置いたままにしたあなた自身じゃないか。
フワに反射した己のイノセンスに貫かれて、ユニはプリキュアになる。
何があっても守りたい。そのためには、悪にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
ブルーキャットというアイデンティティを選び取った自分も、マオとして世界を騙した過去も、全てはそこにあって、でもその奥にもう一つ真実がある。
何があっても守りたい。そのために、綺麗なものを諦めたくない。
変身バンクでユニの過去の姿を、しっかり写しているのはとてもいいと思う。それは上書きされて消えるものではなく、確かにプリキュアとしての彼女に繋がる歴史なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
被差別の記憶も、たどり着いた理想郷も、それが奪われ荒野に戻ったことも。レインボー星史全てが、これからの奇跡に繋がるように
ヒールからプリキュアにターンすると、大概一回死んで心を入れ替えて”変身”することになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
悪役からのドラマティックな落差と、今までの悪事の始末の矛盾がそうさせてきたのだろうが、僕はなんだか寂しい思いもあった。
たとえ描くのが難しいとしても、善に繋がる悪を大事にして欲しい。
ユニは第三勢力として、盗み以上の悪事はさせず、それをするだけの重たい歴史と信念も背負い、色々下ごしらえをして到達できた『改心しないプリキュア』なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
もしこの後ユニが”いい子”になるとしても、それはずっと彼女の中にあって、発揮されることを許されなかった真実が表に出た結果だし
同時に悪戯小悪魔で、嘘つきだったユニらしさも、日常に溶け込む中で生かして欲しいと思う。ビブ公に期待していたものが、ユニで昇華されつつある感じだな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
それは先走った期待として、非常に良い流れ、繊細かつ大胆な筆使いでキュアコスモ爆誕であります。素晴らしい。
彼女の口上に『スペクトル』が入ってるの好きなんですよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
それは虹の色彩を顕す言葉であり、原義としては”連続性”。
人と獣、悪と善の中間に立ちつつ、『どっち』と明瞭に切り分けてしまうのではなくて、曖昧なグラデーション全体を肯定しうる思考ツールとして、スペクトルは非常に有効でしょう。
虹は別に、ニュートンが決めたように七色じゃなくて良い。アメリカだと六色、ドイツだと五色。沖縄やリベリアだと二色だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
文化圏によって別れる虹の色彩を、ありのまま写し取れるのが分光スペクトルだ。連続性の中で途切れず繋がる、過去と未来、あなたと私。
そういうものを背負う覚悟があればこそ、ユニは”キュアコスモ”に変ずる先生の中に、その言葉を入れたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
変化の身体、差別の歴史を持つ『違う存在』だからこそ、あなたは素敵。
そう叫んだひかるの言葉は、確かに新しいプリキュアに届いていた。そんな気がする、良い変身バンクでした。
ユニの個人史で話を止めず、レインボー星人の民族史にまでしっかり踏み込んで、故郷と繋がった魂をしっかり尺の中で描ききったのも、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
エゲツない直喩を使わなくても、差別との闘争は伝わる形で描けんだなぁと感心しております。
アイドルアニメが好きな人間としては、ファンの望む幻像を背負って声援をもらう”アイドル”マオを演じ、それがプルンスくんに届いていた描写を、どっかで掘り下げて欲しいところです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
アナスタシア、チュチュ、白鷺千聖…数多のアイドルを演じてきた上坂すみれ、新たな伝説を期待したい。
あんまりにもユニのことがよく伝わり、好きになれるエピソードだったので、勝手に期待も溢れちまいますが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
まずは因縁との始末、アイワーン様最後の戦い…になるのかな?
身勝手な極悪人だろうと、自分を支えてくれる仲間には愛を感じる。ユニを鏡にすることで、彼女も深みあるキャラになってきました
まぁだからといって、惑星一個石に変えた業罪は消えやしねぇけどな!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
アイワーンからバケニャーン(≒ユニ)への巨大感情が、一方通行なのか少しは反射があるかも気になるところですね。
いやまぁ、クソ宿敵にポジティブな感情、抱けって方が難しいだろうけど。どうまとめんのかな次回。
予告の段階で『ガンッガン枚数使うぞ! むっちゃ動かすぞ!』と宣言してるアクションも楽しみですし、次回楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月23日
来週レイボー星に奇跡が起きるとしたら、プリキュアに期待して待って失望した第19話ラストから、自分がプリキュアになって奇跡を引き寄せた変化が突き刺さる形だよなぁ…面白い。