スタミュ -高校星歌劇-(三期)を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
新生華桜会の改革が、カンパニーを壊す。
14人の舞台から切り離されたteam柊。募るモヤモヤと、胸に燃える炎。運命の出会いが瞳の星を蘇らせ、俺達の主人公が力強く漕ぎ出していく。
幕を上げろ。夢を諦める方法なんて、みんな知らないのさ。
というわけでスタミュ三期第二話であります。先週偉ッそうに色々言いましたが…手早く白旗上げて、『俺…このアニメ好きだわ…』って気持ちになりました。スゲー良い第二話だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
帰還の挨拶を早々に済ませ、舞台への情熱をガッ!と燃やし、迫り来る困難をガッ!とぶつけ、その反発で高く飛ぶ
『こいつら全員ミュージカルクレイジーボーイズだぜぇええ!』と高らかに宣言し、カンパニーがどんだけお互いを思いやっているかをしっかり魅せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
話の中心にあるものに、相変わらずキャラクターとストーリーがぶっとく繋がっている感覚を叩きつける。
こいつをやってくれれば作品を信頼できるっていう部分を、スマートに積上げてくれて非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
今回少年たちはとにかく怒る。天花寺くんが”野暮助”言う度、『お、俺の好きなプンスカボーイが帰ってきたな…』と気持ち悪い表情しとりましたが、彼だけじゃない。
クールぶってる北原も、事情を飲み込んでる風味の辰巳も、すっかり純情ロリみたいな顔になった揚羽も、みんなカンパニーを滅茶苦茶にされて怒っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
なんでか。ライバルとして仲間として、一つの舞台を作ってきたダチが大事だから。そいつらと作る演劇が好きだから怒るわけです。
魂の根っこに宿る炎は同じだけど、その現れにはいろんな形があって。様々な色彩の光がどういう形にまとまるかも、色んな角度から切り取ってくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
この多様性がまたカンパニーの魅力を高め、ステージを面白くしていくわけで、大事なことです。書くこといっぱいあるな今回…。
最初にキャラ萌えの話ししておくと、揚羽が二期のゴタゴタを乗り越え魂を漂白した”後”の姿を存分に見せててスゲー良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
何かと言うと星谷くんをプルプル震えながら見つめては「ゆうた…」っていう、実質幼女みたいな純朴ムーブを繰り返している姿には、二期冒頭の冷たい天才の面影は皆無ッ!
しかし頑なさを取って信頼関係を気づいてみれば、元々イノセントでピュアなボーイだったわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
現代伝奇でいえば、戦闘用に作られた殺人アンドロイドが、熱血主人公と触れ合い色んな柵を乗り越えて、次のエピソードで童女系ヒロインになってるようなもんです。なぜ現代伝奇かは自分でもわからん。
四季パイセンが言ってたけども、『一期でオメーラのお話し終わりか。二期で手に入れた繋がりは全部無意味か』という問いかけは、おそらく三期を貫通するとても大事な問なんだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
親鳥は巣立ってもういない。いつか学園を、ミュージカル界を背負うホープとして、自分の足で立つタイミング。
そこで掴むべきなのは、今はもう居ない鳳先輩の手ではなくて、その鳳先輩が積上げてくれたチームの絆でもなくて、そこからもっと広がった、自分の手で掴んだ関係性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
そういう物語に三期がなるなら、揚羽と星谷の関係性、揚羽の変化はとても大事な気がするのですよね。
無論一期で積上げたものもすごく大事で、team鳳の強い絆、変わらない気さくさと信頼は今回色濃く出てきます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
それが大事だと解っているからこそ、四季パイセンは『メンターもカス、仲間もゴミ…マジ見どころねぇな星谷!』と煽って火を付けてくるわけです。ヘイトアーツが巧すぎる…。
一期で凸凹ぶつけ合って生まれた、teamの絆。二期でゴリゴリ擦れあって生まれた信頼感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
今まで手に入れてきたものが全然元気に生きていて、これから物語を突破していく大事な足場になること。その中心に、今までどおり星谷がいることを今回の流れは丁寧に積んでいきます。
四季のアオリに火を付けられて、星谷くんは迷いから顔を上げる。目に映る星は心に宿って、team全員に、それを超えた新しい仲間に共有されていく。沢山の星の中心に輝くのは、やっぱり僕らの主人公。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
なにしろ”スタ”ミュなんで、星のフェティッシュは上手く使うね。
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『あくまで星谷が真ん中で、沢山の仲間を惹きつける引力がしっかりあるんだ』と見せたのは、お話の構造をしっかり理解らせる上でとても力強かったし、望んでいた展開でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
星谷くんが真ん中にいることに、ちゃんと納得できるのはスタミュの凄いところだと思います。主役が強いアニメはいいアニメ。
そんな星谷の壁役、イヤーな事情を押し付けてくる障害発生装置となった華桜会ですが、ただの悪役にならないよう細かい配慮がされていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
出だしからして、学園キングたる四季がどんだけ努力して苦労して、色々考えて王様やってる見せるシーンから開始。
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ただ憎んでほしい人を、こういう光の加減で描かないと思うし、主役チームが主人公を心配し、”食”を共有して待ち受ける構図と、同じ構図で”食べ”させないわけです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
未だ伏せ札だけど、華桜会が意地悪してくるには理由がある。彼らもまた、主役と同じ熱量と絆を持っている。
『二年の視点から見ると憎いあんちきしょうも、飯を食う血の通った人間なんだ』とこのタイミングで見せているのは、なかなか上手いなぁと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
何かがあって、何かを求めている。それが顕になることが、三期を貫通する大きな物語になるのでしょう。だから、好感を作っておく。
面白いのは、学園の王様で年齢も権力も上の四季を、OPでは『星谷が救うべき対象』として描いているところでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
闇に光をもたらし、高い場所から手を差し伸べるのは年下の星谷なんですよね…。
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培った物語的リソース、果たした成長の分厚さから考えると、新参なのはむしろ四季の方で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
でも現状、上の立場から横車を押されるのは星谷の方。ここが逆転し、タロットの暗示が本当になっていく流れが楽しみになります。
そのための下準備として、まーたあのステージ前で二人は出会う。
最悪の出会いから関係が深まっていくのは少女漫画の定番で、星谷平民と四季王子のロマンスは子の文脈に従って進んでいくのかな、という感じですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
『縁はないけど、消えるとなると寂しい。今まで目を配らなかったことが、申し訳なくなる』
ここら辺の独白も面白い。本心か、嘘混じりか考えたくなるね
星谷くんにとって、四季はヘンテコで縁が薄いニューカマーで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
その距離を詰めてフラットな距離感に入り、その後あえて上の立場から闘志を煽って、星谷悠太がどんな人間なのかを思い出させる関係性の変化が、物理的な立ち位置の変化とシンクロしてたりします
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ステージへの思いを共有して、内に秘めたモヤモヤを受け止めてもらって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
このとき、主人公である星谷は迷っているのでステージを見ず、勝手に都合を押し付けてるはずの四季がステージを見つめてるポジションなのは面白いですね。革命は誰のためにするのか、みたいな。
見てる僕らはあのステージと鳳先輩に強い思い入れがあるわけで、それを大事にしてくれると四季クンにも『おっ』って感じじゃあないですか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
ここら辺の共感の作り方は、やっぱ華桜会を見た目通りのパワハラ集団として運用するつもりではないな、と思わされます。
そしてその共感をあえて蹴飛ばしてくる
横並びのポジションは、二年生が置かれた立場、自分の羽で飛ばなきゃいけない現実を教える”先輩”の檄(罵倒混じり)を飛ばすのに相応しい、上下が強くあるポジションに変わります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
それは多分四季にとってナチュラルな位置取りではなくて、あえての悪役、上から目線という感じがする。
一年前のステージをしっかり見ていた四季は、星谷悠太の燃える魂をよく知っている。だからこそ、師を蔑し仲間を侮ることで、星谷を燃やした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
自分の命令に反抗してほしかったとしか思えない接触で、四季という人間の複雑さがよく見えました。面白いなぁこの人…。
遠くにある星、自分の中にある光。本当にやりたいこと、掴み取りたい未来を教えてくれるのは、一見敵に見える上級生。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
星谷くんの強みである、素直な学習能力が生きる展開でもあります。本質を直感的に掴んで、いいタイミングで真っ直ぐ踏み込めるのは彼の資質よね。
そんな情熱を受け取り、teamと思いを一つにしての”NEW NOW!”
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
いきなりPV空間が広がるのにもなれたけど、今回は凄く作中の流れとシンクロした良い使い方だったと思います。
team鳳だけのステージに、熱い炎が立ち上がり、二期で出会った仲間が入る。
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クールに『それがステージの現実DAZE…』みたいなこと言ってた北原が、思いの外メラメラだったところとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
二期では唯我独尊我関せずボーイだった揚羽が、team柊のカンパニー復帰に熱量持ってたり。
『いや現実でも合流しとんのかい!』と思わずツッコむところとか。
そして星谷一番のホームであるteamが、以心伝心強く繋がっていると判るところとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
ステージがストーリーを補強するスタミュらしさがしっかり宿った、いい曲だと思いました。理不尽への怒りから最初に抜け出して、星谷の不調を気にかけるのが那雪なのが『ウムッ!』って感じだった。
かくして熱い炎を宿したリーダーたち、権威に中指突き上げて終わんのかなー、と思ったら『俺たちをオープニングアクトの方に出せッ!』と直談判。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
こっちの想像を高跳びで上回る気持ちのいい裏切りであり、『こういうのぶっ込んでくるのがスタミュで星谷だった…』という感じもあり。
ここで自分たちの権利を主張するのではなくて、理不尽な要求のその先に踏み込んでいけるのが、凄く星谷くんだなぁ、と思うわけです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
思えば一期の頃から、ド素人ゆえの直感力、臆さぬパワーを持っていた彼。しかし経験を積み、ミュージカルの怖さと楽しさが解って、責任も増えた。
それが彼らしさを縛り付けていたんだけども、四季パイセンの挑発と示唆でガーンと鎖をぶち破って、真っ直ぐ思いを仲間に伝える。teamが共有し、二期で手にいれた仲間も加わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
5人が7人、9人に増えているのは、四季が告げた『お前らが手に入れたのはそれだけか?』へのアンサーなんですよね。
星谷くんがそこにたどり着いているのは、四季の思いをちゃんと汲んでいるからだし、先輩(と視聴者)をたじろがせる魔球を投げてきたのは、そんな思惑を超えてきているから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
そらー、春日野くんも警戒する運命の共鳴よな…四季を取られちゃう…幼馴染ヒロインは生まれついての敗北者…。
寝言はさておき、運命のタロットが暗示する未来へ主人公と新主人公が踏み込んでいくのは間違いなさそうです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
OPで瓦解している思い出の先に、一体何が改革されるのか。星谷まさかのOPアクト参戦は、どんな波乱を巻き起こすか。来週も楽しみ
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余談
余談。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
スタミュって主役チームをフレッシュな新人、メンター役を油の乗った中堅以上、アンシェントをさらなるベテランが固める声優メタ構造が面白さの一つだったと思うのですが、4年の年月を経て当時のニュービーがすっかり歴戦の兵士になっちゃってるのが、ちょっと面白い。
演者が物語の外で積上げた実績と経験が、メンターなく自力で飛ぶ立場になったキャラクターに”跳べる”説得力を与えて、物語の流れを下支えするのなら、これはとても面白いことだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
スタミュが三期四年続かなきゃ、見れなかった相転移だと思う。
あと揚羽が『ゆうた…』っていう度、”中二病でも恋がしたい!”の六花ちゃんを思い出してヤバい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
アクが抜けた揚羽の幼さ、純朴さは例えば南條にプンスカするシーンでもよく判るけど、やっぱ実質ロリだよなぁ三期揚羽…星谷くんのこと120%で信頼してる感じが良い。鉢矢は純愛が届くまで頑張れ。