スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
素直になれない強がりキャット、ユニのウェルカムパーティー…が軌道に乗る前に、フワちゃんが宇宙またたび入りのクッキー食べて増殖しちゃった!
『脚本家も、宇宙またたびキメてたんじゃないか』と疑いたくなる混沌の嵐の中で、えれなは何を見つけるのか…。
そんな感じのフワちゃん回であり、えれユニ回でもあるお話。いやー、ドタバタふわふわしてたなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
エレナ特製のパーティーランチをユニが口にしないところから始まり、食っては消え消えては増える"ファンシーな蝗害"コピーフワを経て、七等分のドーナツで終わる。フード理論な話だったね…。
肩の力が抜けたコミカルな話だったが、いくつか重大なポイントも有り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
一つは『プリキュアで可能な限りの児童飲酒』で正気を失い、カッパードさんに武器に変えられても、フワちゃんは誰かを傷つけはしない、ということだ。
あのフワフワじゃ、確かに戦いにくいよね。シリアス崩さないカッパードは偉い
落下するユニを、フワちゃん由来のフワフワは傷つけない。戦う力を奪って、一回衝突して消えた後はプリキュア(とプルンス)のレスキューに任せている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
手当たり次第に何でも食べるイナゴ系幼児ながら、フワちゃんはまぁそういう子なのだ。
同時に理屈の理解らねぇすげぇパワーを持っている子供でもあり、暴走するととんでもないことになる。クッキー齧っただけでこの騒動だよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
惑星レインボー編でもそうだったけど、フワちゃんはユニに凄く懐いている。警戒心なく大人のご飯食べちゃうのは、無条件の信頼をユニに預けているからだろう。
孤独に振る舞おうとするユニも、そんな信頼を無視はしない。というか過剰にシリアスに受け取って、一人で全部解決しようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
ここら辺の意識は初期ララにも似ていて、なかなか面白い。『なければならない』の不自由さで孤独になっていくのは、まどかも同じか。
ここにブリッジをかけに行くのがスタプリの姉であり母、天宮えれなである。食事を作り、独走するユニに追いつき、目を見て話す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
彼女が何故孤立するのか、しっかり見据えて本質を受け取る動きは、第9話でひかるの凄さを見て取り、まどかに伝えた時と重なる。"見る"ことがえれなの資質なのだろう。
ユニは責任と罪悪感を一人で抱え込み、周囲を巻き込まないようにする。惑星レインボーを開放するために、アイワーンを騙して闘ってきた時のように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
でもそれはあまりに寂しい闘いだし、彼女の責任感のあるべき姿でもない。誰かを思うゆえの申し訳無さは、仲間みんなで背負うことが出来るはず。
えれなが自分のペンを預け、ユニに使わせることで状況は解決される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
元盗人に大事な奇跡を預け、変身を解いたら歓迎会をやり直すこと。
ノットレイのように財宝を独り占めするのではなく、ユニのように孤独に食すのでもなく、平等に分割して分かち合うこと。
えれなの、プリキュアの倫理はそこにある
ユニが託された7つ目のピースは、未だぴっちりハマらない。それを(フワちゃんがユニのクッキーをそうしたように)口に入れたかは、未だ描かれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
しかし責任と喜びを分割し共有したことは、ユニの長い孤独もまた分割し、新しい生き方へと進ませていくだろう。
ユニは悪人でも善人でもなく、死んで浄化されて追加プリキュアになったわけでもない。結構新しいタイプのキャラクターだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
ツンツンプライドが高く、誰かに体重を預けることに臆病なきまぐれキャットは、どのように仲間と社会に馴染み、責任と幸福を分け合っていくのか。じっくり進めてほしい。
皆が増殖事件を解決するべくユニを追いかける中、えれなだけが追いつくのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
新キャラに接点を平等に回して、関係性を作っていくお当番展開だとも言えるが、一歩引いた位置からしっかり見守り、手を差し伸べる"姉"のポジションらしかった。それは同時に、彼女の背負う荷の軽さも意味する。
他者を思いやる余裕は、語るべき物語の少なさから生まれているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
これはとても難しい問いで、悩みや苦しみ、欠点がなければ魅力的なキャラクターを描けないというわけでは、けしてないからだ。
えれなのバランスの良い人格、成熟した余裕あればこそ、ユニの孤独は少し埋まった。それは良いことだ。
同時に家族や新しい仲間といった"外部"の物語を受け取る形以外での、えれなの、えれなだけの問題と克服の物語が見たい気持ちもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
求められる仕事がバランサーなので、なかなか難しいところではあるが。ホント誰かの長所を発見して共有する能力が高くて、嫌味なく優秀なのよね…そこ削る必要はない
さておき、ユニのもう一つの顔であるマオが再登場し、街の人々の目を奪う描写も面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
ユニの背負う属性として『嘘の多面性』があると思うが、マオは奇跡に必要な情報を集めるためのペルソナでしかなかった。今回も、人の目を欺くために歌っている。
しかしその歌はプルンスくんに届き、彼の苦しみを支えた。今回の嘘だって、自分が引き起こした(と思いつめてる)騒動を、えれなと協力して解決する助けにもなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
ユニが背負う变化の能力は、彼女個人の資質であると同時に、種族の特徴でもある。石投げて逐われる原因にもなっている。
マオの歌が偽りではなく、歌それ自体として何らかの機能を果たす時。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
それはユニが自分の歩いてきた道、血の定めを別の角度から肯定できる瞬間になるのかな、と思う。
ぶっちゃけユニ主役のアイドル回はむっちゃ見たいし、必要だと思う。プルンスくんと、彼が守ったフワちゃんのためにも…。
そんな未来を夢想してしまう、いい変化、いい歩み寄りのエピソードでした。ユニの孤独が、彼女の責任感と優しさから生まれていて、その強張りをえれなと仲間の働きかけが崩していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月14日
そんな小さな一歩が丁寧に切り取られていたと思います。カオスでもあったがな!
ユニはどう変わるか、来週も楽しみ。