スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
夏、星祭の季節。己を楽しみから遠ざけるユニの手を引き、ひかる達は祝祭に繰り出す。広がる笑顔、生まれる喜び。
その輝きは、全て嘘。母なる星を取り戻すまで、全てが仮初め。厳しく己を律する戦士を、同じ星の迷い子が抱擁する。
少女よ、今を生きろ。
そんな感じのスタプリ夏祭りッ! 浴衣と新髪型大公開だよっ!! なエピソードである。みんな可愛かったなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ムッツリ顔で極力馴染まず楽しまず、中世の修道士みたいな生き方を選んでいるユニに、みんながグイグイ行くお話だった。スタプリは”薔薇の名前”だった…?
今回はユニの变化能力が仮初と嘘に結びつき、また異星人の立場が距離を生む構図でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
いつか、生まれた場所へ変える旅人。エトランジェとしての異星人は、果たして地球という宿り木にどれだけ体重を預けて良いのか。
ひかるはあえて難しく考えず、今を楽しみ生きようと誘う。
その遠慮のないパワーがありがたくも尊く、ユニは一瞬絆される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
強がり…ともまた少し違う、使命感と哀しみの仮面から漏れる、少女の弾む感性。花火に瞳輝かせ、(地球人と形は違えど)家族との思い出に頬を緩ませる。
しかしその思い出は、常に殺戮と結びつく。
ユニは種族の特徴である变化能力を活かし、様々な立場をとってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
アイドル、怪盗、悪の手先、プリキュア。そのどれもが唯一絶対の私ではなく、仮初の仮面。アイデンティティはあくまで、惑星レインボーの再興、民族復活の奇跡にある。
メンタリティが完全に”戦士”なんだよなぁ、あのネコミミ…。
その嘘を方便と開き直れたいところに、ユニの善性と感性がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
仮初であるはずのプリキュアの日々は、とても楽しい。ドタバタ騒いで、みんなで笑って。
冒頭、月と太陽に挟まれ居心地悪そうにしている所が、妙に可愛く寂しかった。優しくされ慣れていない子供ッ…!
日常の輝きに身を浸しそうになる度、ユニは表情を固め、戦士の領域に必死で戻る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
今私は楽しんでるけど、星の仲間はみんな”石”なんだ。どんな嘘を付いてでも、あの人達を取り戻すんだ。
心を動かされても『悪くない』で止めるのは、ツンデレとかそういう話ではなく、決意の太さの現れであろう。強え
一緒にはしゃごうと手渡してくれた猫ちゃんマスクに、最初はニャニャっと驚き、その後顔を隠すために使うところは、あんまりに寂しくて少し泣いてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
楽しいことを見るたびに、それが失われてしまった事実を思い出す。仮面は笑顔と同時に、思い出し涙を隠すためにも使われたのだろう。
そこに踏み込む仕事は、今回は主役のひかるではなく、同じ異星人のララが担当する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
例え仮初の繋がりだったとしても、そこで生まれた輝きは本物。心に素直に広げれば、無限に宇宙が生まれていく。
最初の頑なな態度を知っているだけに、この成長はクる。立派に…!
惑星サマーンの家庭事情は伏せ札で、今回ラストに登場した男性(ララ兄?)を鍵に今後切り込んでいくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
しかし、民族絶滅というわけではなさそうだ。惑星レインボー最後の戦士として、奇跡を追い求めるユニに言える言葉は少ないかもしれない。
しかしそれでも友達として、同じ異星の客として、今目の前に広がる喜びと出会いを大事にして欲しい。楽しんで欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
そうすれば、宇宙はどんどん広がっていくから。心はどんどん豊かになっていくから。
ララの歩み寄りは硬直した題目ではなく、自分の体験と感情から生まれる素直な言葉だ。
そういうモノを積み上げるべく、これまでのエピソードがあった、とも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
スターペンの奇跡が星を救った後、ユニは喜びや楽しみに『悪くない』以上の言葉を紡げるのだろうか。
友情と優しさに、傷ついた心を預けて、出会いを宇宙に広げていけるのだろうか。
そんな疑問に、『大丈夫だよ』と答えるような、ララの先輩面だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
出自や状況はそれぞれ違うけど、それは拒絶の理由にはならない。違うからこそ歩み寄って、同じものを見つけて笑い合える。
だって、そっちのほうがもっと善いから。
そんな素朴な善性信仰を堂々語るのは偉い。
ララが『お祭りあんま好きじゃないルン?』と、ユニの個性を気にかける言葉を使っていたのが好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
お祭りは楽しい。それは事実として、そうじゃない人も世の中にはいる。本当は楽しいけど、楽しんではいけないと自分を抑える人もいる。
自分のオリジンも、降り立った星のルールも、両方大事。
そういう気遣いを投げかけれる所まで、ララが心を広げたことが感じ取れ、またそこに友情が大きな仕事をしていることも見れて、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
彼女の変化を信じることで、ユニの頑なな使命感がいつか、喜びを受け止めてくれる未来にも希望が持てる。
この子はちゃんと笑わなきゃダメな子だわな…。
今回はテンジョウさんが、主役の影として良いツッツキをしてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
嘘偽りには、嘘しか返らない。孤独に戦っても、敗北だけが待っている。
モブ兵の”数”で戦う策士だからこそ、協力の強みをブン回しユニの孤独を際立たせられる。良い敵役であった。
大型ノットレイとキュアコスモの、サイズ差のあるスピードバトルも迫力があり、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
追加戦士らしく、単騎でも十分なくらいコスモは強い。のだが、その強さには限界がある。
手を取り合う強さを、テンジョウさんが悪用している所も面白い。強さ自体は、どうとも染まりうるのだ。
笑わないユニの強さは、嘘や欺瞞も許容する。そんな危うさから彼女自身を守るために、プリキュアは色々おせっかいするのかもしれない。友達だから、一緒に笑いたいだけかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
少女と戦士、2つの顔は多分両方とも、嘘ではない。色んなものが繋がって、心の星座を描くのだ。
というわけで、ユニと仲間、世界の繋がり方を焦らず描く、非常に精妙なスケッチでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
今は『悪くない』まで。星一つを背負う使命の重たさ、仮初の不確かさに全ては預けれないけど、少しずつ変わっていく。
そういう地道な変化を丁寧に追っていて、ユニ周辺のカメラは非常に良いです。
いつかこの子が重責を果たし、自分の中に閉じ込めてるいたずらニャンコを開放できる日が来ると良いなぁ、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
死ぬほど戦士に向いていないからこそ、奇跡を呼び込む唯一の戦士足り得る。真実の愛を知ればこそ、欺瞞と嘘を背負う。
ユニのキャラ性は、魅力的な矛盾で出来てんなぁ…。
そして頑なな仲間に、時にグイグイ、時に静かに寄り添う仲間の姿も、楽しい星祭の中でしっかり見えました。ホンマいい奴らやな君等…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
そして次回は楽しいパジャマパーティー回! …と思ったら、ヤベー闖入者が全てをぶち壊す! エイリアンインカミング!!
スゲーなスタプリ…次回も楽しみ。
あ、ユニひかララが目立ってたけども、まどかが初めてのお祭りを心底楽しんでいたのも今回印象的でしたね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
今までは友達とつるんで祭りに繰り出すとか、想像もできない環境だったんだろうなぁ…ユニの使命感とはまた別角度から、まどかの背負うものも重いなぁ…。
追記 定番ネタで思考停止せず、改むべきは改めて新しいスタンダードを狙っていく姿勢は、こと児童向け作品においてはマジで大事だと思う。
スタプリ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ユニの耳を特に隠蔽せず、周囲もツッコまずスルスル進んでいたのはとても良かったと思う。
レインボー星人にとって耳は迫害の対象であり、種族のプライドでもあると思うので『浮くから隠せよ』より『君はそうなんだ』でサラッと受け止めてる観星町の成熟が、なんだか嬉しかった。