ギヴンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
僕たちの青春は、蛍光色に輝いている。溢れる思いを叩きつけ、真冬と”バンド”になっていく立夏。
エフェクターを選び、ハミングを曲に変えて、一歩ずつ縮まっていく距離。穏やかに優しく、音楽のように流れていく日々。
いつか無調に落ちるとしても。今ここで鳴り響いている気持ちは…
そんな感じの、ほのぼの青春音楽日記、ギヴン第四話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
先週の激しい起伏から一転、全てが順調に流れ、立夏と真冬はジリジリと距離を詰め、焦らずいい関係を作っていく。音楽を仲立ちに、言葉を喉で支えさせるのではなく、相手の目を見て届けることが出来てくる。
そういう変化を、渋谷の風景をバックにじりっと流すエピソードである。春の日差しのように穏やかで、派手な揺らぎがない日々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
それが破綻を約束された一瞬の凪なのか、この調子でまろやかに進んでいくのか。どっちにしても、一旦は全休符である。平和で良かった。
真冬が結構前に出て、自分の言いたいことを言うシーンが多かった気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
無論改札前のすれ違いのように、二人の関係は微妙にずれ続けてはいるのだが、出会った頃のようなボヤッと加減はちょっと薄れて、地の強さが表に出てきた感じ。
キャラの微細な変化を、丁寧に追うアニメであるな。
そんなふうに真冬が変われた(あるいは戻れた)のは、飯を食うのも忘れるほどの立夏くんの献身…だけでなく、”音楽”それ自体の魔力も関係しているように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
エフェクター一個に心躍らせ、自分の意志と金で掴みに行く。小さな描写だが、だからこその手触りがあって好きな運びだった。
バンドのメンバーにもしっかり認められ、真冬は四人の小さな社会で立ち位置を見つけつつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
その社会復帰が、立夏が忘れていた炎を取り戻させ、青春を充実させていく。出会いのポジティブなフィードバック・ループを24分どっしり見るエピソードであった。
それが友情なのか、恋なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
染色体XXが軒並み、乱反射する可能性を照らすおヒキを担当してて、ジャンルの世界律というものを感じている。
お姉ちゃん、カッコよくて可愛くて凄く良いのになぁ…秋彦にコンタクトしても、大事なのは春樹のグジャグジャしたリアクションの方よね、やっぱ。
立夏のことが気になってるクラスメートちゃんを反射板に、じわりと照らされる真冬の性傾向。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
『本人のいねぇところで、同意もなしにアウティングしてんじゃねぇよ…』と思わなくもないが、まぁ”そういうこと”らしい。
作品世界的に、間接話法で語られる”いけないこと”なのね、ゲイネスは。
”赤信号”扱いの近すぎる距離感を、立夏くんがどう受け止めていくのか。焦点はそもそも、少年たちの性自認形成、関係性構築にあるのか、音楽にあるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
当たり前のバンドな青春を描いた後に、どういう勾配で物語が進展していくかは気になる。田亀先生の”僕らの色彩”みてぇな解像度に…ならんな!
秋彦とお姉ちゃんの瑞々しい触れ合いを、春樹は黙ってみていられない。顔のないモブのように、フツーで流せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
それは真冬と立夏の中の”赤信号”が、多分彼の中にもあるからだ。それが一方通行の思いなのか、双方向のコミュニケーションになりうるのか。
こっちもジワジワ、波乱の種を蒔いてるか。
当たり前にバンドをやって、じっくり距離が詰まって、上手くなって充実して。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
今回見せられたスローテンポ以外の、もう一つのリズム。それをいつ作品がかき鳴らすかはなかなか楽しみである。
想定してたより勿体ぶるというか、タメる感じだ。
このアダージョも好きであるし、当たり前に流れていく幸福な青春あってこその激情だとも思うので、このままゆるりと進んでくれても良いのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
対置の面白さを見せるのであれば、こっからBPMを上げていったほうが面白いかな、とも思う。じっくり、運びを見守りたい気分だ。
サブタイの”Fluorescent Adolescent”はアークティック・モンキーズの名曲だが、現在進行系でキラキラというより、終わった青春を振り返り後悔混じりで懐かしむ感じの曲。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
今目の前を流れている音楽は、存外そういうもんだよ、という制作側のメッセージなのか。タイトルだけ借りたのか。
そこら辺も春日の暖かさから抜け出して、真夏の烈火、真冬の荒廃が荒れ狂う恋と一緒に描かれた時に理解ってくる…のかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
とりあえず、真冬が抱え込んでる過去が全公開された時が一つの節目になりそう。あと春樹の感情が表に出た時か。
やっぱタメを作る回だったな。
例え男性同性愛が”本命”だったとしても、バンドも友情も青春もけして蔑ろにせず、むしろそれと繋がるこその感情の瑞々しさを丁寧に書いているのは凄く好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月1日
それはいつでも、当たり前にそこにある。だからこそ苦しいし、楽しいのだ。来週も楽しみ。