BEMを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
闇に隠れて生きる、人の皮を被った怪物。そのアギトが人を食らうことを、妖怪人間は見過ごせない。
恐怖され、鉄の礫を刻まれても、諦めきれない人への憧れが、人を捨てた怪物相手に軋む。孤独な戦いに身を投じながら、それでも思うことをやめられない。
早く人間になりたい。
というわけで2週間ぶりのご無沙汰、BEM第4話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
三話までみっしりと、妖怪人間それぞれの社会とキャラ性を彫り込む重たさに比べると、ややゆったり引き気味のカメラで進むエピソード。
その分街と妖怪人間を狙う連中の姿は、よく見えた。まーロクでもねぇ連中だったけど…相変わらずZ級だな…。
今回は感電男と粉男が敵に回り、アウトサイドでやりたい放題の怪奇殺人。治安最悪通り越して地獄なんだが、アッパーサイドは気にもとめない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
そも、改造人間と妖怪人間が社会的に認知されていないので、体制側で押し止める手立てがない…というか、あの街の”体制”自体が悪玉謹製というべきか。
そんなろくでもない世界で、妖怪人間は諦めたふりをしてみたり、人間を装ってみたり、見返りがなくても人を助けてみたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
世を拗ねて裏切りの傷を浅くしようと頑張るベロが健気であるが、ゲームチャンプはあっという間に闇落ち気配である。マジヒドイ。
ソニアに誤解されつつ、誠実に人類の守護者やってるベム兄さんは、少し繋がりが出来たり、やっぱり怪物扱いだったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
兄さんは徹底的に人を信じ、人になれる自分を信じる愚直さがイノセントで、少し悲しいキャラである。最年長だけど一番ピュアだね。
ベラは一人安定軌道に乗って、暇つぶしにグロ殺人報道を見てるヤバナードを弄って遊んだりしてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
ダウンサイドの悲惨な現実も、アッパーサイドでは興味の対象。ベラをハイソ領域に置いたことで、差別意識を具象化した街の日常が、ヤな肌感覚を伴ってよく伝わる。マジろくでもない。
そんな三人はお互い我関せず…に見えて、なんだかんだ人間は見捨てられないし、改造人間の悪事は放って置けない。手を携え、悪に立ち向かう。人から阻害される”怪物”でも、支え合って生き抜こうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
感電男と粉男が、終始足引っ張り合っていたのとは対象的である。
今回は割と肩の力が抜けた進行で、だからこそ作品のスタンダードが明瞭に見えた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
誰よりも人間らしい怪物と、人間の怪物的な部分をより集めた殺戮者。どちらも”ヒト”から見れば怪物で、そもそもリブラシティの人間定義は、怪物工場の管理者が定めたものだ。
ヒューマニティは揺れ続ける。
古くて新しいモンスターSFのスタンダードを、やっぱり追う話ってことだ。その割には、Z級怪人達がオモシロ過ぎるわけだが…みっちゃん、ホントこういう役生き生き演じるね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
トンチキ軍団の製造元、Drリサイクルは妖怪人間の素性を知らぬよう。しばらくはVSリサイクルの構図で進むんかねぇ?
堕ちきった街でヒトであろうとして、人から浮かび上がるソニア。彼女がベムの思いに触れたことで、少しは何かが変わるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
露骨良くない真綾声に補足されたことで、妖怪人間たちを追い込む街の罠は、苛烈さを増しそうでもある。善悪両面に、状況が滑り出してきた。
そんな感じの、作画的にもちょっと小休止なエピソードであった。2週間間が合いたが、やっぱBEMはBEMだなと、感電男が教えてくれたよ…ほんと凄いな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月20日
”ヒト”への態度は様々なれど、誰よりも人らしくヒトを守り、お互いを信じる妖怪人間。その運命がどう転がっていくか、次回も楽しみ。