アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
新しい可能性をNYに見つけたかぐやと、妹を羽ばたかせるべく困難に挑むさくや。
かくして白百合の双子星は、個別の空へ舞い上がる。離れていても、心は一つ。
それでも涙が流れるから、今夜は抱き合って眠りましょう。
さようなら、お姉さま。
そんな感じのリフレクトムーン最終章! さらば共依存、旅立ちの日!! なエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
9月にフレンズが終わるので、各フレンズのラストエピソードがワッと押し寄せてくるフェイズに入った。アイビリーブは”結成”することがゴールだが、リフレクトムーンは”離別”することで終わっていく。
フレンズには様々な形と繋がりがあり、そのどれもに意味がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
そんなテーマを空疎な題目にしないためには、キャラとフレンズそれぞれの物語に真摯に向き合い、描き切るしかない。
今後展開される物語は一つ一つが、アイカツフレンズという物語の試金石になっていく。
まぁここに至るまで積み上げた物語それ自体が、作品を構成し、また試すアクターなわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
ぼんやり天然の姉と、しっかりポンコツな妹。お互いの弱さをお互いが引き受け、強く結びあった双子星の物語が、僕は好きだった。
その結末は、繋がりを断ち切り飛び立つ物語となった。
それが健全だからとか、正しいからとか、そういう大上段の判断でこのお話を評価はしたくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
かぐやちゃんは、姉と一緒にいては掴めない輝きに惹かれた。さくやちゃんは、そんな妹を…フレンズの背中を押したいと考えた。
その思いが結晶化し、二人を別々の場所に飛び立たせていく。
ベッタリと繋がるだけがフレンズではないし、姉妹でもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
姉としては共にいたいが、フレンズとしては背中を押したい。
さくやが思いを告げた言葉は、”フレンズ”という関係性が家族とは別のつながりを生む事実を、優しくなぞっていた。
二人がフレンズであることは、善いことなのだ。
フレンズは一年目の成長をリセットせず、成熟した”先輩””ベテラン”の位置へと、キャラを押し上げた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
それで落ち着いてしまった部分もあるし、描けなくなったものもある。
しかしそれは彼女たちが歩く時間に嘘をつかず、奪いもしない誠実なものだったと、冒頭のかぐやちゃんを見ていて思った。
かぐやちゃんは姉ベッタリで関係性が狭く、後輩を背負うのはなかなか想像できないキャラだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
しかし時が過ぎて、前向きな言葉で未来を拓く”先輩”に、しっかりなっていた。
妹は姉を、子供は大人をいつか越える。冒頭の言葉が、姉の背中を押す輪廻は非常に良かった。
これは針生さんの恋模様も同じで、大人として見守っていたはずの針生さんは、いつの間にか悪戯姉妹に肩を並べられる所に来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
恋をからかい、仕事を請け負う。関係性はフラットに変化して、でも愛おしさは失われない。
いつまでも、子供は子供のままではいられないのだ。
過ぎゆく時間、変化していく関係、ランダム性に満ちた生をどう肯定していくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
別れと断絶からゆっくり手を伸ばし、一歩ずつ歩み寄ってゴールに辿り着いたアイビリーブとは、また違ったリフレクトムーンの歩み。
しかしそこには、同じ愛おしさが宝石のように輝いている。
かぐやちゃんが”先輩”になったように、さくやちゃんが”アイドル”になったことを示さなければ、共依存の鎖は断ち切れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
そこでスーパー文化人ネタを再利用してくるのが、懐かしくもあり、可笑しくもありだった。絶対一発ネタだと思ってたんだがなぁ…。
ふわふわな姉は妹に依存し、そんな姉の世話を焼くことで、妹は自我を充足させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
ズブズブな共依存、相満たされる双子の円環は、インモラルな気配を漂わせるリフレクトムーンの個性でもあった。
かぐやが巣立つことで、その魅力は減じていくのだろうか? 漂白された正しさに洗い直されるのだろうか?
そこら辺の疑念を、情感たっぷりの寝室シーンでぶっちぎったのはさすがのロマンティシズムだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
アイドルである自分たち。双子である自分たち。その両方がリフレクトムーンであるから、より善い己を掴むために、笑ってお別れしましょう。
そう決断しても、涙は星のように溢れる。
そんなどうにもならない感情を夜に零しながら、少女は一歩ずつ未来へ進んでいく。その思いを否定はしない。たしかにそこにあって、あり続けるものとして抱きしめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
だからこそ、思い切って未来へ飛べる。相矛盾するように見えて、とても靭やかな結論へ白百合姉妹は踏み込んだと思う。
見送る側の片涙、巣立つ側の滂沱。手を寄せて、溢れる思いがお互いの頬を濡らす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
この川を超えて、二人は真絵に進む。この離別に足を浸す所まで、姉妹はアイカツを通じて大きくなった。
フレンズロマンス文法、当に此処に在り。
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO pic.twitter.com/geRejLcQwL
涙の河は夜にしまって、今は微笑み踊りましょう。ファンの前にひとときの別れを告げる”Have a Dream”は、やはり良いステージだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
羊の蹄を模したブーツが本当に可愛くて、夜の夢に愛おしさを封じ込めた前シーンとも呼応し、非常に印象的でした。
かくしてリフレクトムーンは、涙を振りちぎって新しい場所へ進む。出会いと別れを繰り返し、様々な色で輝くジュエル。それがフレンズである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
ある程度キャリアが出来てきて、人格も丸くなってきた所で留学したくなるっつー、キャリアアップあるある話でもあったな今回…。
リフレクトムーンの個性に嘘をつかない、良いエピソードだったと思います。実際にNYに旅立つかぐやちゃん、一年のち妹を迎えるさくやちゃんも見たいが…未練、だな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月22日
そして次回はLOVE ME TEAR。
これ以上語る必要がないとばかりに、真ん中勝負のサブタイトルが気概を感じさせます。来週も楽しみ。